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      <title>魚石庵</title>
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      <description>怪異と伝奇の世界を扱うブログ</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2012</copyright>
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         <title>ショートカット</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.gyosekian.net/about.htm" target="_blank">当サイトについて</a>
<a href="http://www.gyosekian.net/ss/ ">SS置き場はこちら</a>]]></description>
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         <pubDate>Fri, 31 Dec 2010 18:24:23 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>読書録「核時計零時1分前」</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814136/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51b3VuFmFCL._SL160_.jpg" border="0" alt="核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814136/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン</a><br />マイケル ドブズ Michael Dobbs <br /><br />日本放送出版協会  2010-01<br />売り上げランキング : 82738<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814136/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>



　<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E5%8D%B1%E6%A9%9F" target="_blank">キューバ危機</a>。
　この言葉をご存じの方は多いでしょう。1962年10月、ソ連政府がキューバに配置した核ミサイルをめぐり、米ソという二大超大国が核戦争の一歩手前にまで至った歴史的事件ですね。

　本書『核時計零時１分前』は、ケネディ大統領（当時）の元に核ミサイル配備の報がもたらされた10月16日から、「暗黒の土曜日」こと10月27日まで、キューバ危機を分刻みで再現したドキュメンタリーです。
　<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%99%82%E8%A8%88" target="_blank">世界終末時計</a>をもじったタイトルが表す通り、キューバ危機の勃発からミサイルの撤去までを分刻みで描いています。米ソ首脳陣からキューバ駐留ソ連軍の末端兵士にまで入れ替わる視点、徹底したリサーチ、緊密な構成と、優れたドキュメンタリーの要素をすべて兼ね備えていますね。一度手にとれば眠れないことは請け合い。傑作といっていいでしょう。

　本書の魅力の一つは、通説・思い込みを覆してくれることにあります。
　私たちは歴史を一面的にとらえがちです。キューバ危機にしてもそう。ケネディは徹頭徹尾平和的な解決を求め、一方のフルシチョフは虎視眈々と世界の覇権を狙っていた。そのようなイメージを抱いている人は少なくないでしょう。
　しかし、本書が示すのは真逆の事実です。米ソ二大政府は右往左往としか言えない混乱と迷走に陥っていましたし、偶発的な事故やわずかな誤算が恐ろしい勢いで事態を混迷させていきました。

　例を挙げれば、10月27日（土）のこと。「暗黒の土曜日」たるこの日ですが、実のところ、ケネディとフルシチョフの間には既に妥協が成立していました。キューバからのミサイル撤去、及び見返りとしての<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%BC_%28%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%29" target="_blank">ジュピターミサイル</a>撤去は約束されていたのです。アメリカにせよソ連にせよ、問題はただ、互いが突き出した核の矛をどうおさめるかにありました。

　しかし、そうは問屋がおろしません。北極圏へと調査飛行に向かっていた<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/U-2_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29" target="_blank">U2偵察機</a>が位置測定をあやまり、ソ連領内に入り込むという事故が発生します。核攻撃に備えた最終偵察と思われても仕方ないといえましょう。同時期に、キューバを偵察飛行していたU2偵察機がソ連軍の地対空ミサイルにより撃墜されてしまいます。まさに、最悪のタイミングです。
　これらの事件を皮切りに米ソの緊張は加速度的に高まります。第三次世界大戦は、核による世界の滅亡は目の前でした。両国の首脳はそんなことを望んでいなかったというのに。

　かようにケネディもフルシチョフも状況に振り回され続けました。攻撃一辺倒の強攻策、相手の出方を待つための静観、妥協点を探る構えと、二人はその姿勢をめまぐるしく変えています。ぶれなかったのは当時のキューバ大統領<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD" target="_blank">フィデル・カストロ</a>くらいでしょう。革命と名誉にこだわり続けた彼は戦闘的な姿勢を崩しませんでしたが、それが祟りキューバ危機以降は米ソ両国から敬遠されることとなってしまいます。その後のキューバがどうなったかは歴史の示すとおり。

　本書が教えてくれるのは、歴史というものが慮外の出来事と偶然にいかに左右されるかということです。キューバ危機のような大事件ともなれば陰謀説がそれこそ山と出てくるものですが、「世界征服をたくらむ悪の組織」が自由にコントロール出来るほど歴史は甘くないことがよくわかります。エマーソンが言うように「事象は馬に乗って人を運んでいく」のであり、状況を劇的に動かすのは偉大な指導者よりもむしろ、プライドと恐怖に振り回される小人なのでしょう。常に心に留めおきたいところです。

　ドキュメンタリーとしても、考察のための書としても一級品。
　おすすめです。]]></description>
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         <category>書棚</category>
         <pubDate>Thu, 22 Jul 2010 22:13:21 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>『フリーメイソン　歴史の喪われたシンボル』</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047267198/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JsbhB61tL._SL160_.jpg" border="0" alt="フリーメイソン 歴史の喪われたシンボル" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047267198/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">フリーメイソン 歴史の喪われたシンボル</a><br />森瀬 繚 <br /><br />エンターブレイン  2010-07-17<br />売り上げランキング : 13574<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047267198/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>

　ご無沙汰しております。
　本日は宣伝させていただきます。エンターブレイン様より<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3" target="_blank">フリーメイソン</a>の包括的ガイドブック、『フリーメイソン　歴史の喪われたシンボル』が発売されました。

　編著は近作『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569674607/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">うちのメイドは不定形</a>』も評判の<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%C0%A5%E5%E7" target="_blank">森瀬繚</a>さん。
　フリーメイソンといえば『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047916234/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ロスト・シンボル</a>』のヒットもあって知名度が急上昇しておりますね。「古代の智慧を受け継ぐ世界に冠たる秘密結社」「坂本龍馬もメイソンだった」「薔薇十字団やイルミナティと共に世界を裏から支配せんとする恐るべき組織」などなど、メイソンをめぐっては無数の噂が囁かれております。
　本書は、そんなフリーメイソンまつわる虚像と伝説をちぎっては投げちぎっては投げ、実像を濃密に紹介する一冊。『ロスト・シンボル』ファンのみならず、フリーメイソンにはじめて触れる方にもおすすめ出来る内容となっております。

　僭越ながら私もそれなりにお手伝いさせていただきました。皆様よろしければお買い求めくださいませ。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/07/post_412.html</link>
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         <category>雜記</category>
         <pubDate>Wed, 21 Jul 2010 21:33:08 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>読書録「難解な本を読む技術」</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035086/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31IEzy5mYFL._SL160_.jpg" border="0" alt="難解な本を読む技術 (光文社新書)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035086/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">難解な本を読む技術 (光文社新書)</a><br />高田 明典 <br /><br />光文社  2009-05-15<br />売り上げランキング : 46626<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035086/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


　読書。
　漢字にしてわずか二文字。ですが、本を読むという行為そのものはそう単純でもありません。古典的名著『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061592998/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">本を読む本 </a>』や<a href="http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_410.html" target="_blank">先日取り上げた</a>『クオリティ・リーディング』でも触れられているように、本の種類によって読書のやり方は大きく異なります。『純粋理性批判』と『剣客商売』を同じテンポで読み進む人はいないでしょうし、『フィネガンズ・ウェイク』を読み飛ばすのはほぼ不可能でしょう。一口に読書といっても、色々な読み方があるわけです。

　そんな中、思想系翻訳書の読み方を解説した一冊が本書『難解な本を読む技術』です。思想系翻訳書というのは読んで字の如し、デリダ、フーコー、ドゥルーズなどの、いわゆる「思想家」たちの著書ですね。その大半は難解をもって知られており、いきなり手にとっても途中で投げ出してしまうのがオチ。
　そこで本書の出番となります。タイトルに「技術」を冠しているだけのことはあり、とにかく具体的。思想書や解説書の選び方、買い方、理解の仕方、理解出来ない箇所にどう対処するかなど、微に入り細に入り説いてくれます。
　特に第三章「本読みの方法（１）　一度目：通読」と第四章「本読みの方法（２）　二度目：詳細読み」は必読でしょう。通読によって本全体の「地図」を作り、「詳細読み」で細部の細部まで理解する。このための方法論を丁寧に指導してくれます。読書ノートの作り方も一から解説されていますね。ここでいう「読書ノート」は、一冊の本の内容を把握するために作る、いわば専用ノートです。徹底的に読み込みたいときに有用なツールですね。
　ラカン、ドゥルーズ、スピノザなどを巻末で読み解いてくれるのも嬉しい。著者自らによるお手本といえましょう。これがあるとないでは理解度がまったく違ってきます。

　実践してみるとわかるのですが、本書の方法論は強力です。難解な、論理の入り組んだ本の筋道を追い、自家薬籠中のものとするにはベストでなくともベターなのは間違いない。発売当時、読書系のブログで評判となったのも頷けます。
　もっとも、本書も万能ではありません。既に述べたように、ターゲットとなっているのはあくまでも思想系の翻訳書です。読書ノート作成を根底としていることからもわかるように、入り組んだ論理を手間暇かけてじっくりと追っていくのが基本です。ゆえに、近年大流行の「読書術」とは正反対の方向性にあるといえましょう。本書を読んで実践したからといって、学校の成績や仕事の効率は上がらないでしょうし、「成功」に近づけもしません。
　ただ、考えるための手引きとなるのは確かです。スポーツのためには一定のトレーニングが必要。ご近所をランニング出来ない人間がフルマラソンを完走出来るはずがありません。考えるにしても同じこと。「自分の頭で考えるのが大事」とはいいますが、下手の考えなんとやらともいいます。優れた思想家たちの著書に触れ、その論理を丁寧に追うことによって自らの思考もまた鍛えられるのです。本書はそのための優れた案内といえましょう。

　なお、現代思想そのものの解説書としては同著者による『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448006284X/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">世界をよくする現代思想入門</a>』がお勧めです。現代思想の「目的」を明快に説いた一節は目から鱗でしたよ。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/06/post_411.html</link>
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         <category>書棚</category>
         <pubDate>Tue, 22 Jun 2010 21:50:54 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>iPadがやってきた</title>
         <description><![CDATA[　タイトルの通り、<a href="http://www.apple.com/jp/ipad/" target="_blank">iPad</a>を買ってしまった庵主です。モデルはwi-fiの32GB。
　いえね、見送るつもりだったのですよ。手元には<a href="http://www.sonystyle.com/webapp/wcs/stores/servlet/ProductDisplay?catalogId=10551&storeId=10151&langId=-1&productId=8198552921666064650" target="_blank">Sony Reader</a>もあることですし、当面はいいかなあ、と。

　しかし物欲というのはおそろしい。「これってＴＲＰＧ用ツールとしてはすごい便利なのでは？」と思った瞬間、予約しておりました。
　当初は<a href="http://store.apple.com/jp" target="_blank">apple store</a>で予約していたのですが、発送が遅いということもあり<a href="http://www.yodobashi.com/" target="_blank">ヨドバシ</a>の実店舗で改めて予約。二日後には入荷の連絡があり、無事受け渡しとなりました。家電量販店ではヨドバシが入荷の量・速度共に頭一つ抜けているようですね。apple storeでの発送も始まりましたし、そろそろ入手しやすくなる頃ではないでしょうか。<a href="http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/mac/1275787403/" target="_blank">店頭在庫販売状況スレ</a>も参考になりますが、2chのスレッドという性質上ガセも多いのでご注意ください。

　肝心の使ってみた感想ですが、<b>とにかく快適です</b>。
　レスポンスの快適さは全米が泣くレベル。iPhoneの反応の良さもかなりのものですが、それ以上。アイコンをタップした瞬間にアプリが起動する快感は一度味わうとやみつきになります。
　電子ブックリーダーとしても優秀。
　液晶なので文字のぎっしり詰まった本を読むには向きませんが（目が疲れすぎます）、雑誌やコミックを読むならSony Readerよりこちらですね。
　下は先日自炊した「ワンダーJAPAN」を<a href="http://ipn.sakura.ne.jp/ibunkohd/" target="_blank">i文庫HD</a>で表示しています。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100607ipad01.jpg">

　写真だと光沢がいまいちですが、実際にはかなり綺麗ですよ。アンチグレアフィルムを貼ってこれなので、グレアフィルム派の方なら大変美麗な画像映像が楽しめると思われます。次はＴＲＰＧのルールブックを自炊して取り込んでみよう。

　現在は<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027FJVPQ/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">LinkStation　LS-CH1.0TL</a>を導入しNAS環境を構築中です。これでいつでもどこでも動画が見られる、はず。

　色々と話題になっているiPadではありますが、触っているだけで楽しいデバイスというのはそうそうあるものではありません。デジタルガジェットがお好きな方なら買って損はないかと。
]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/06/ipad.html</link>
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         <category>雜記</category>
         <pubDate>Mon, 07 Jun 2010 20:43:17 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>読書録「ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング」</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100831/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ctOnXVEvL._SL160_.jpg" border="0" alt="ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100831/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)</a><br /><br />創元社  2009-10-16<br />売り上げランキング : 176379<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100831/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


　良書です。タイトルだけみると「いかにも」なビジネス書を思わせますが、なかなかどうして、読みごたえのある読書本でした。
　基本的な姿勢が「少数ながらも厳選した本を読む」、つまり精読である点からして好感がもてる。速読・多読によるアウトプットばかりを強調する昨今流行りの読書術とは対極にあります。

　むろんのこと、本書の目的もアウトプット――いわゆる知的生産にあるのは間違いありません。これは「ビジネスマンのための」というタイトルである以上当然でしょう。しかし、読書そのものを目的とする場合でも本書は示唆に富みます。

　特に、読書後のフォローについて述べた第５章は読みどころ。その眼目は読書から得た知見を頭に定着させるためのノート術にあります。帯にまとめられているので引用しますと
<b>
ＳＴＥＰ１：心を動かされた文章や言葉に線や印をつける
ＳＴＥＰ２：書き写す文章を10箇所ほど選ぶ
ＳＴＥＰ３：魅力的な見出しをつけてノートに書き写す
ＳＴＥＰ４：ノートを毎日読み返す
</b>
　と、なりますね。いわば「引用ノート」の作成です。
　実際、この方法論は有効です。
　私自身も読書ノートを付けていますが、記憶への定着度が段違いですね。ノートを読み返して新しい気付きを得ることもしばしば。読んでそれだけだった時とは雲泥の差です。私のやり方は以下の通り。
<b>　
１：気になった記述があったページの端を折る。稀覯書や高価な本の場合は付箋を貼る。
２：重要だと感じた記述を鉛筆でマークする。
３：読了後、マークした文章を再確認し、必要だと感じたものをpomeraで書き写す。ファイル名は「日付＋書名」とする（例：100529クオリティ・リーディング）。
４：「３」のファイルを印刷し、テーマごとに分けてノートに張り付けておく。
５：ノートを何度でも読み返す
</b>
　見ての通り、本書で提案されているノート術と基本的に同じですね。
　違いは<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YQ2Z6K/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">pomera</a>を使っていることくらいでしょうか。本来は手で書き写すべきなのでしょうが、私はあえてpomeraに頼っています。これはなぜかといえば、その方が楽だからです。
　ノート作成が有効なのは間違いありません。しかし、実際にやってみるとわかりますが、書き写しというのはかなりの労力を要します。読むスピード＞＞＞書き写すスピード、のため、どうしても苛立ってしまうのですね。
　この点、pomeraは優秀です。レスポンスは軽快ですし、キーボードを打つ方が手書きより速いのは自明の理でしょう。pomeraは反射型の液晶を採用しているので目も疲れません。何より、テキスト入力に徳化したデバイスだというのが大きい。一度起動すれば、あとは文章を書くしかない。こんな状況だと、意外に引用が進むのですよ。人間というのは面倒臭いことを徹頭徹尾嫌う生き物ですから、心理的なバリアを低くするのがなによりも重要です。

　手書きするにせよ、入力するにせよ、引用ノートの有用性は一度実践すると手放せないレベルです。この週末にでも試してみることをお勧めします。

　ノート術以外にも、「何に興味があるか知るために本棚を眺める」「本の中で紹介されている本に注意を払う」「時間に応じて読む本の種類を変える」「本の種類に応じて読み方を変える」など、具体的なアドバイスが満載の本書、読書好きな方なら読んで損はありません。お手元にどうぞ。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_410.html</link>
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         <category>書棚</category>
         <pubDate>Fri, 28 May 2010 23:57:55 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>読書録「中国学の歩み　二十世紀のシノロジー」</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469231614/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GV0TNJG7L._SL160_.jpg" border="0" alt="中国学の歩み―二十世紀のシノロジー (あじあブックス)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469231614/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">中国学の歩み―二十世紀のシノロジー (あじあブックス)</a><br /><br />大修館書店  1999-12<br />売り上げランキング : 825016<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469231614/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


　これはいい。かなりの良書です。
　タイトルの通り、二十世紀<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%AD%A6" target="_blank">中国学</a>の展開を追った概説書ですね。主たる対象は二十世紀前半。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%80%E7%94%B2%E7%8D%A3%E9%AA%A8%E6%96%87%E5%AD%97" target="_blank">殷王朝の存在が明らかになった</a>こと、および<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A6%E7%85%8C%E6%96%87%E7%8C%AE" target="_blank">敦煌文献</a>の発見をきっかけに、世界各地で中国学が大躍進した時代です。

　本書は「中国の中国学」「日本の中国学」「欧米の中国学」の三章を柱としています。それぞれについて二十世紀に到るまでの中国研究史（日本では「漢学」と呼ばれていました）、重要な研究者（巻末に人物小伝あり）、政治的背景が研究に与えた影響（例えば中国では辛亥革命により伝統的な四書五経教育が大打撃を受けています）などなど、広範な目配りがされており読みやすい。大学の授業を元にしているためか、バランスのとれた叙述がなされています。２００ページに満たないやや薄手の一冊のため、手軽に読めるのも嬉しいところ。

　薄手とはいえ中身は濃いです。索引も完備されていますし、記述も無味乾燥一辺倒ではない。中国学というのは細部が魅力的なのですが、本書も例外ではありません。
　例えば敦煌文献をフランスに持ち帰った研究者、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AA" target="_blank">ポール・ペリオ</a>。敦煌文献を短期間に精選し逸品ばかりを選び出した人物ですが、彼が文献学者を志していたことはあまり知られていません。文献収集への熱意と、類まれな語学力を併せ持った彼だったからこそ、敦煌文献の真価を見抜くことが出来たともいえます。そのあたりについてきっちり書かれているのも読みどころ。なお、ペリオについては、<a href="http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/" target=_"blank">黌門客</a>さんによる<a href="http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20081208" target="_blank">ポール・ペリオの無断（？）引用</a>もご参照ください。

　個人的には、１３１４年、イタリアのキリスト教宣教師オドリコ・ダ・ボルディノーネが三年間中国に留まったエピソードが面白かったですね。彼の著書『オドリコの東方奇聞』（『オドリコの紀行』とも）には、纏足や鵜飼などが記録されているとのこと。読んでみたい。

　かように、中国学を知るうえで有用、読み物としても面白いという一冊です。お値段も手頃ですし、是非どうぞ。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_409.html</link>
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         <category>書棚</category>
         <pubDate>Sun, 23 May 2010 21:58:35 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>読書録「人間を守る読書」</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166605925/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31kn2f5n%2B%2BL._SL160_.jpg" border="0" alt="人間を守る読書 (文春新書)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166605925/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">人間を守る読書 (文春新書)</a><br /><br />文藝春秋  2007-09<br />売り上げランキング : 324212<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166605925/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


「本の本」を読むのは楽しいものです。一口に「本の本」といっても色々ありまして、いわゆる書評本、網羅に徹したブックガイド、推薦を第一義とした紹介文、「自分がどのようにその本を読んだか」を押し出した読書本と様々。「狐」こと故・山村修による書評集などは、書評そのものが読む喜びを与えてくれます。「本の本」は百花繚乱、玉石混淆のジャンルだといえましょう。
　その中にあって、本書『人間を守る読書』は出色の一冊です。

　取り上げられた本は多彩です。エンターテイメント方面は手薄ですが、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003361016/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">自省録</a>』のような古典から、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102105026/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">『ロリータ』の新訳 </a>まで目配りは広い。単にブックガイドとしても優秀ですね。
　ですが、本書の読みどころは、めぐる思索に重きが置かれていることにあります。著者が自分の立場を前に押し出しているとも言えますね。これはデリダをめぐる体験(pp. 95- 100)などを読めば明瞭でしょう。

　著者が言うように、書物とは「何かを伝えようとする意志」です。ならば読者はその意志を受け取る者であり、その先にはまた新たな体験と意志とが構築されましょう。すなわち読書とはコミュニケーションなのです。単に情報を受け取るだけの作業ではありません。
　ならば、本書を読むという行為もまた、一つの体験に他ならないと言えましょう。

　著者は「後記」で書きます。

<blockquote>
書物を手にとって読むというのは、人間のあらゆる知的活動のうちにあって、もっとも基本的なものである。インターネット時代に書物などもう古いという人がいたら、わたしは尋ねてみたい。いったい牢獄にパソコンを持ち込むことができるかと。電気が断ち切られてしまった難民キャンプで、キーボードが打てるのかと(p. 314)。
</blockquote>

　この指摘はまったく正しい。
　私は電子書籍を全面的に支持しますが、最後の拠り所となるのはやはり本、さらには記憶だと確信しています。記憶さえあれば、読書という魅惑的な体験を享受することは可能なのです。
　アルベルト・マングェルは「暗く、何の希望も慈悲もない場所で、求めに応じては、頭の中にあるウェルギリウスやエピリデスの書物を広げ、古典作家が残した言葉を、書物を持たぬ人々に向かって朗読する老人」について記していますが（『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4760118063/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">読書の歴史―あるいは読者の歴史</a>』p. 81）、これなどはまさにその実例でしょう。紙の形をした書物がなくとも、「何かを伝えようとする意志」があり、その意志を受け取りまた発信する読み手がいる限り、読書という行為は成立するのです。

　本書を手にとることで、読書をめぐる思索と体験とに誘われることになるでしょう。
　お勧めです。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_408.html</link>
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         <category>書棚</category>
         <pubDate>Fri, 21 May 2010 23:13:43 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>地獄の釜の蓋</title>
         <description><![CDATA[　先の日曜日はマッド会でした。

　やりたい放題には定評のある我々マッド軍団ですが、今回は飛び抜けておりました。<a href="http://members.jcom.home.ne.jp/vampirdzhija/#100516" target="_blank">GF団</a>さんや<a href="http://d.hatena.ne.jp/tentana/20100517" target="_blank">天日録</a>さんもレポートを書いていらっしゃいますが、いや、ひどかった。本当にひどかった。地獄の釜の蓋が開いたといっても過言ではない。

<a href="http://www.gyosekian.net/capt/100518mad01.jpg" target="_blank"><img src="http://www.gyosekian.net/capt/100518mad02.jpg"></a>

　この一枚で全てを察していただきたく（クリックで拡大）。子連れ狼と花組対戦コラムスとらんま1/2とToHeartいうカオス空間ですよ。ボードゲーム会場のホワイトボードだと誰が信じようか。

　事の起こりは二週間ほど前、<a href="http://blog.livedoor.jp/hirai_uma/" target="_blank">ヒライさん</a>らが<a href="http://twitter.com/" target="_blank">Twitter</a>でTo Heartについてつぶやいたことでした。
　To Heartの話題が出た瞬間、リアルタイム世代の男たちが<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/300/" target="_blank">スパルタ人</a>のように一斉蜂起。瞬く間にタイムラインをTo Heartの話題で埋め尽くし、結果、2010年にもなってマッド軍団例会兼To Heart上映会が開催されることに相成ったわけであります。

　ちなみに映像ソースは田中天さん提供によるアニメ版To Heart<b>（ＶＨＳ標準録画）</b>。Feeling Heartが流れだすやいなや野太い声で合唱をはじめる男たち。どうしてこうなった（ヒライさんに至っては<a href="http://ponytail.jpn.org/lightnovel/?%E5%80%92%E5%87%B6%E5%8D%81%E5%B0%86%E4%BC%9D" target="_blank">倒凶十将伝</a>まで歌っておった）。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100518mad03.jpg">

　我らが浩之ちゃん。
　浩之ちゃんが見事な手口でヒロインを篭絡する度に絶賛の声があがっておりました。

　あ、ちゃんとゲームはやりましたよ。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100518bar.jpg">

　定番、<a href="http://ejf.cside.ne.jp/review/barbarossa.html" target="_blank">バルバロッサ</a>をプレイ中の一こま。
　画面奥の赤くて細長いものは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%A0%E3%82%B7" target="_blank">ユムシ</a>です（製作：Ｋ（仮称）さん）。そして緑色の粘土細工、向かって左側は<b>奥歯</b>。正解者はさすがにいなかった。無理すぎます。<a href="http://twitter.com/tomoyu" target="_blank">トモユさん</a>には猛省していただきたい。

　相変わらず実に楽しい時間でした。次回も楽しみだ。
　なお、私は先輩派ですのでそこはよろしく。

<b>＜関連リンク＞</b>
・<a href="http://togetter.com/li/22116" target="_blank">To Hearters</a>：イノウエさんによる、マッド会終了後のTo Heart関連つぶやきまとめ。しみじみとひどい。こうでなくては。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_407.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_407.html</guid>
         <category>雜記</category>
         <pubDate>Tue, 18 May 2010 22:01:41 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>読書録『WORLD　WAR　Z』</title>
         <description><![CDATA[<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163291407/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41k4YcIPt1L._SL160_.jpg" border="0" alt="WORLD WAR Z" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163291407/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">WORLD WAR Z</a><br />浜野アキオ <br /><br />文藝春秋  2010-04<br />売り上げランキング : 1020<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163291407/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


　一言でいうと傑作です。
　ゾンビを真っ正面から扱った小説としてはベスト級でしょう。金字塔と言っていい。これほどまでに面白く、ページをめくる手が止まらない小説を読んだのは久々でした。

　発売からこのかた、一部界隈で大人気のようですが当然ですね。私の周囲をみている限りでは『１Ｑ８４』以上のベストセラーに思えてくるほどです（私も所属するボードゲーム集団「戦慄のマッド軍団」においては読書率七割を超えています）。 

　ゾンビと人類の一大決戦たる「世界Ｚ戦争」、その戦争を生き延びた人々へのインタビューという形式がいい。北極圏からアフリカまで、ホワイトハウスの元幹部から両親に連れられて北極圏に疎開した子供まで、舞台も人物も、彼らの置かれた状況も多種多様です。登場人物にしても、最前線で血反吐を吐きながらゾンビ相手に死闘を繰り広げる兵士から、パニックを利用して巨万の富を築いた商売人まで、性別国籍職業倫理観がまったく違う人々が次から次へと出てきます。この手法が世界規模の戦争という設定にリアリティと深みを与えていますね。 

　ゾンビ出現から戦争終結まで、どのエピソードをとっても読みごたえがあるのですが、中でも日本編は飛ばしております。盲目の庭師・朝永先生の超人ぶりは必読。あの人だけ明らかに世界観が違う。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%89" target="_blank">ブレインデッド</a>の神父もびっくりのゾンビ無双でしたよ。朝永率いる「盾の会」だけで一本作れそうです。 
　各国の事情が書き込まれているのも読みどころかと。イスラエルはゾンビの出現にいち早く対応したのですが、その理由が１９７３年の大失策（＊１）にあったというのは納得です。また、キューバの変化には思わずうなった。 

　繰り返しますが、傑作です。この内容とボリューム（５００ぺージ近いです）で２０００円はお買い得でしょう。ゾンビ好きは無論のこと、小説を愛する方も必読です。五つ星のお勧め。 

＊１：第四次中東戦争のこと。当時、シリアとエジプトはイスラエルへの攻撃を計画していた。イスラエルの諜報機関モサドはこの事実を掴み報告していたが、時の政府はそれを軽視。結果、イスラエルはかつてない消耗線を強いられ、建国以来の不敗神話も崩壊した。 


<b>＜あわせて読みたい＞ </b>
・<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416721864X/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ウェットワーク</a>：ロメロ三部作の設定を踏襲し、さらにスケールアップした終末もの。主人公がプロフェッショナルな工作員なので冒険小説的な醍醐味もあり。 
・<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488578012/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">死霊たちの宴</a>：ゾンビをテーマにしたアンソロジー。上記『ウェットワーク』の原型となった短編も収録されています。 
・<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896917111/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ゾンビ映画大事典</a>：ゾンビ映画データベースの最高峰。質量ともにこれを超えるものは当分現れないでしょう。２００３年までのゾンビ映画を体系的に網羅しています。必携。
・<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/405901074X/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">中東戦争全史</a>：中東戦争の歴史と背景を手堅くまとめた好著。中東戦争入門として絶好の一冊です。「世界Ｚ戦争」におけるイスラエルの対応を理解するためにどうぞ。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/worldwarz.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/worldwarz.html</guid>
         <category>書棚</category>
         <pubDate>Sat, 15 May 2010 14:45:01 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>自炊まとめと本の分類</title>
         <description><![CDATA[　自分で参照する用もかねて自炊まとめエントリです。

<b>ディープワンでも出来る自炊まとめ</b>
・<a href="http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_403.html" target="_blank">本の準備と解体</a>
・<a href="http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_404.html" target="_blank">スキャン</a>
・<a href="http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_405.html" target="_blank">ファイルの変換と読書</a>


　さて自炊環境が整ってしばし、あれこれと試してみたのですが、やはり趣味的な作業であるという印象は禁じ得ません。仕事の書類をScanSnapに読み込ませるならともかく「裁断→スキャン→ファイル変換→リーダーやＰＣに転送」という手順を踏まねばならないのはやはり一苦労。慣れもあるでしょうが、一冊あたり数分というわけにはいきません。
　とはいえ、この作業が魅力なのもまた確か。山積みの本を一度に相手したらそれはもう苦行でしょうが、合間合間に少しずつデータ化していくのは意外と楽しいものです。

　個人的に意外な収穫だったのが、本の分類が出来たこと。
　分類といっても<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95" target="_blank">十進分類</a>やジャンル分けではなく、「自分にとってこの本はどういう位置づけか」です。

　具体的には

<b>１：愛読書系
２：資料系
３：実用書系
４：娯楽系
５：賞味期限系</b>

　の五項目に分類出来たのですね。
　このうち自炊に適するのは３、４、５です。

「愛読書系」については言わずもがな。折に触れて手にとり、何度も読む本たちです。私なら『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582762298/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">砂漠の修道院</a>』、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309409059/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">黒死館殺人事件</a>』、『<a href="http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0982.html" target="_blank">世界大博物図鑑</a>』など。
　これらは定位置に収まっているような本ばかりですから、自炊する理由も必要性もありません。小口の手垢すら愛しい。どうしても自炊するならもう一冊買います（『世界大博物図鑑』は<a href="http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/13910.html" target="_blank">eブックになっている</a>ので買うならそちらを買います）。

「資料系」も言葉の通り。歴史、神秘学、生物学、文化史、科学史etcetc……ジャンルは様々ですが、専門性の高い本が主に位置しましょう。今、私の本棚に並んでいる中では『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4875021666/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">星界の音楽 神話からアヴァンギャルドまで―音楽の霊的次元</a>』、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4875022670/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">迷宮―都市・巡礼・祝祭・洞窟 迷宮的なるものの解読</a>』、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489063097X/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">政府ファイルUFO全事件</a>』あたりでしょうか。『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562035218/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">怪奇幻想ミステリ150選</a>』のような良質なブックガイドや『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061497839/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">スピノザの世界</a>』等の解説書もここに入るかと。
　自炊すれば便利は便利なのでしょうが、可読性や扱いやすさで本媒体に一日の長があります。アナログ検索（要するにぱらぱらめくる）も簡単に出来ますし。
　このタイプの本は分厚く堅牢なことが多く、その意味でも自炊には向きません。出来れば本媒体と電子媒体で一冊ずつ持ちたいところ。

「実用書系」は多種多様です。『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484590117X/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ハリウッド脚本術</a>』のような指南書、話題を呼んでいる『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774141267/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">夢をかなえるツイッター</a>』などのハウツーもの、いわゆるビジネス書や自己啓発書、つまりは有用性が第一義の本ですね。
　このタイプの本は、自炊した方が便利と思われます（もちろん物によりますが）。必要な項目を必要な時に読む、といった使い方が多いでしょうしね。自分にとって有益なページだけをまとめておいてもいいかもしれません。

　小説やコミックの多くは「娯楽系」になります。これはもう説明不要でしょう。部屋で、電車で、トイレで、ただただ楽しむために読みふける、正に読書の王道といえる素晴らしき仲間たち。
「娯楽系」と自炊の相性は抜群です。電子ブックリーダーにお気に入りの小説やコミックを詰め込み、あれこれと読むのは楽しいですよ。<a href="http://www.amazon.com/Kindle-Wireless-Reading-Display-Generation/dp/B0015T963C" target="_blank">Kindle</a>ユーザーの方は<a href="http://a2k.aill.org/" target="_blank">青空キンドル</a>さんもご活用ください。

「賞味期限系」。雑誌や一部の新書など、鮮度が命な一群ですね。ある意味自炊が本領を発揮する分野です。全部が全部必要でなくとも、妖怪ムックに付いていた妖怪地図、新書の巻末にあったブックガイド、PC雑誌で気になった新製品のレビューなど、ピンとくる項目があればしめたもの、スキャナでどんどん取り込んでしまいましょう。溜め込むうちに自分の興味や関心が明らかになってきたりもします。

　他に「辞書系」「事典系」「鑑賞系（画集や写真集）」などがありますが、省略。いずれも自炊するメリットよりデメリットの方が大きいです。大人しく既存の書籍媒体か電子媒体（あるいは両方）を使いましょう。

　当然ですが、あらゆる本を一つの分類項目に押しこむのは無理があります。多くの場合、複数の属性を持つことになりましょうし（例えば「<a href="http://w3.shinkigensha.co.jp/cgi/shinkigen.cgi?act=search&skgdomcode=01&mx=20&rp=1" target="_blank">Truth In Fantasy</a>」シリーズは「資料系」かつ「実用系」です）、この分類が適さない本も山とあります。自炊するかどうかは、一冊一冊と向きあって自分で判断するしかありません。その点だけはご留意ください。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_406.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_406.html</guid>
         <category>電子ブックリーダー</category>
         <pubDate>Thu, 13 May 2010 22:21:34 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ディープワンでも出来る自炊（３）　ファイルの変換と読書</title>
         <description><![CDATA[　ディープワンでも出来る自炊、いよいよ終盤。ファイル形式の変換と読書です。ここまで来ればあと一歩ですね。


<b>ＳＴＥＰ４：ファイル形式の変換</b>

　裁断もした。スキャンもした。さて読書……といきたいところですが、その前に下準備があります。
　ＰＣで読む、電子ブックリーダー（やiPad）で読む、それぞれについて解説しましょう。

<b>（Ａ）ＰＣで読む場合</b>
　こちらは簡単至極。スキャンした画像をビューアーで開けばそれでお終いです。jpgの場合zipで圧縮すると便利ですね。
　画像ビューアーとしては見開きにも対応した<a href="http://www3.tokai.or.jp/boxes/leeyes/" target="_blank">Leeyes</a>が一押しです。pdfなら<a href="http://www.forest.impress.co.jp/lib/offc/document/pdf/pdfxchange.html" target="_blank">PDF-XChange Viewer</a>でしょうか。

<b>（Ｂ）電子ブックリーダーやiPadで読む場合</b>

　<a href="http://no722.cocolog-nifty.com/blog/" target="_blank">No. 722</a>さんの作成されたChainLPを使います。
　このChainLP、画像ファイルを電子ブック形式のファイルに変換してくれるという優れもの。pdfやePub（電子ブックの標準的なフォーマット）をはじめとした複数の形式に対応し、なおかつ解像度の指定、ページ補正、余白の削除までしてくれます。これがフリーで使えるというのは本当に有り難い。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510chainLP01.jpg">

　小説／戯曲の場合、私は上のように設定しています。
　これは好みもありますので、色々試してみてください。ちなみにlrfというのはSony Readerに対応したファイル形式です（iPadの場合はePubが最適と思われます）。
　このあたりは<a href="http://tyororin.blog80.fc2.com/" target="_blank">EeePCカフェ</a>さんの<a href="http://tyororin.blog80.fc2.com/blog-entry-617.html" target="_blank">お先に！iPadのためにePubを作成する方法</a>に詳しいので一読をおすすめします。

<b>ＳＴＥＰ５：読む</b>

　変換したファイルを電子ブックリーダー（私ならSony Reader)本体か外部ストレージにコピーするだけ……と言いたいのですが、残念ながらSony Reader、デフォルトでは日本語に対応していません。
　そのため日本語フォントをインストールする必要があります。手順は簡単。

１：日本語フォントをダウンロードする（<a href="http://www.geocities.jp/ipa_mona/" target="_blank">IPAモナーフォント</a>など）。
２：Sony Readerのルートフォルダ"fonts"フォルダを作成。
３："fonts" フォルダに、フォント(拡張子はttf)をコピー。

　これだけです。
　ただし、これでも<b>タイトルや著者名は文字化けします</b>。ローマ字か英語表記にしましょう。
　なお、<a href="http://urizzeble.cocolog-nifty.com/blog/" target="_blank">本棚のないスナフキン生活</a>さんが<a href="http://urizzeble.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/dairy-edition-p.html#more" target="_blank">日本語化</a>を公開していらっしゃいます。タイトル著者名も含めて日本語表示が可能となりますが、ファームウェアを弄るため自己責任でお願いします。


<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100512read01.jpg">

　Sony Readerによる『ジュリアス・シーザー』の表示。文字も鮮明で読みやすいです。
　ChainLPで余白を削除すれば、Sony ReaderでもＢ５ハードカバーまでなら十分読めますね。二段組みやＡ４サイズ以上になるとちょっと厳しいです。大サイズの雑誌やムックはＰＣやiPadで読むのがよろしいかと。


　以上、「ディープワンでも出来る自炊」をお送りしました。
　皆様、快適な自炊ライフをお過しください。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_405.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_405.html</guid>
         <category>電子ブックリーダー</category>
         <pubDate>Wed, 12 May 2010 12:58:42 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ディープワンでも出来る自炊（２）　解体した本のスキャン</title>
         <description><![CDATA[<b>ＳＴＥＰ３：スキャン</b>

　いよいよ本番。裁断した本をスキャンです。<a href="http://www.apple.com/jp/ipad/" target="_blank">iPad</a>の予約も始まりましたし、ちょうど良いタイミングかもしれません。
　使用するスキャナーはこちら。

<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001QXCZ12/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31yg5ANoeHL._SL160_.jpg" border="0" alt="FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001QXCZ12/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500</a><br /><br />富士通  2009-02-07<br />売り上げランキング : 207<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001QXCZ12/mirroralice-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>


　ScanSnap S1500です。
　ADF（原稿自動送り装置）を備え、Ａ４サイズにまで対応（キャリアシート使用によってＡ３も可）。さらにはAcrobat Standardまで付属してきます。個人ユースのドキュメントスキャナーの大本命と言えましょう。この手のスキャナでは一番人気でしょうね。ややお値段は張りますが、それだけの価値はある逸品です。

　論より証拠、実際にスキャンしている動画をご覧下さい（アップしたのは私ではありません）。

<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/OphcR4yEiX4&hl=ja_JP&fs=1&rel=0"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/OphcR4yEiX4&hl=ja_JP&fs=1&rel=0" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object>

　ScanSnapの性能、おわかりいただけたでしょうか。
　では、『ジュリアス・シーザー』を例にスキャンを行います。例が例だけに、以下の方法は小説／戯曲全般に適用出来るとお考えください。

　まずは裁断した本をセット。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510scan01.jpg">

　<a href="http://kyozai.noblog.net/blog/a/10225926.html" target="_blank">漫画の電子化の方法</a>さんに倣い、横にセットします。裁断面はどうしても斜めになりますので、この方が綺麗にスキャンできるのですね。もっとも、雑誌やムックの場合、横にするとサイズが大きくて取り込めません。その場合は素直に縦にセットしましょう。

　続いてソフトウェア側の設定です。ScanSnapにはScanSnap Managerというソフトが付属しているため、これを用いてスキャンの設定をします。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510setting.jpg">

　画質はスーパーファイン、カラーモードはカラー、読み取りは両面。そして継続読み取りをオンに。
　オプションは「文字をくっきりします」のみ有効にします。小説／戯曲の場合、このオプションの有無で文字の読みやすさがかなり違うように思いますね。

　ファイル形式はjpgを指定。
　ここで注意が一点。jpgでスキャンした場合、<b>OCRをかけることが出来ません</b>。OCRが必要ならpdfで取り込んでください(pdfでの取り込みは後ほど説明します）。

　設定したら「Scan」ボタンをポチッとな。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510scan02.jpg">

　さくさく読み込んでくれます。

　待つことしばし、スキャンが完了したら、ざっとチェックします。
　ページが傾いていないか？　ゴミを拾っていないか？　などですね。こだわる人は徹底的にこだわる反面、さして気にしない人も多いでしょう。ただ、ページの脱落にだけは注意しましょう。古い型のスキャナーでは<a href="http://www.weblio.jp/content/%E9%87%8D%E9%80%81" target="_blank">重送</a>が発生しやすいため、意外とよく抜けます。　　なお、ScanSnap1500には重送検知機能が付いているため、この心配はあまりありません。有り難い。

　続けて画像を回転します。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510kaiten01.jpg">

　横にしてスキャンしたため、元に戻さないと読めません。いや読めなくはありませんが、常時首を傾けるのはなかなかの苦行です。
　pdfならAcrobatで「文章→ページの回転」を選べばＯＫ。
　今回のようにjpgでしたら、<a href="http://do-gugan.com/~furuta/" target="_blank">道具眼日誌：古田-私的記録</a>さんが作成された<a href="http://do-gugan.com/~furuta/archives/2009/09/post_305.html" target="_blank">横スキャンした画像の自動回転バッチ</a>を使いましょう。奇数ページ、偶数ページ別に画像を回転させ、縦に戻してくれます。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510kaiten02.jpg">

　見事縦になりました。

　さて、今回は『ジュリアス・シーザー』を取り込みましたが、<a href="http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_403.html" target="_blank">前回</a>用意した本は三種類。なぜこんなことをしたかといえば、これは、小説／戯曲、コミック、雑誌／ムックでスキャンの設定が少しずつ異なるからです。
　以下、簡単に解説します。

<b>・コミックの場合（サンプル：『烈風！！獣機隊二〇三 』）</b>

　カラーモードは<b>グレーを選択</b>。また、オプションの「文字をくっきりにします」は<b>オフにします</b>。
　漫画の場合、文字をくっきりさせると絵が犠牲になってしまうことが多いのですよ。
　その他は『ジュリアス・シーザー』と同じです。


<b>・雑誌／ムックの場合（サンプル：『ワンダーJAPAN』）</b>

　読み取りモードは『ジュリアス・シーザー』に同じ。「文字をくっきりします」もオン。
　違いはjpgではなく<b>pdfで読み取る</b>点です。上述したように、pdfでないとOCRをかけることが出来ません。雑誌類は資料として取っておきたいことが多いので、OCRがかけられないと不便なのです。

　ここで大事なのは、Scansnap付属のScanSnap Organizer<b>ではなく</b>、AcrobatでOCRをかけるということ。ScanSnap Organizerは優れたソフトなのですが、OCRが縦書きに対応していないという欠点があります。洋書ならばともかく、日本語の本でこれは辛い。素直にAcrobatを使いましょう。

　スキャンをしてからpdfで読み込むとこんな感じに。

<a href="http://www.gyosekian.net/capt/100510wonder02.jpg" target="_blank"><img src="http://www.gyosekian.net/capt/100510wonder01.jpg"></a>

　我が家のモニターではちょっと辛いです。しかし美麗。

　では、本日はこのあたりにて。
　次回は電子書籍に対応したファイルへの変換、および読書に入ります。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_404.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_404.html</guid>
         <category>電子ブックリーダー</category>
         <pubDate>Mon, 10 May 2010 22:39:42 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ディープワンでも出来る自炊（１）　書籍の準備から解体</title>
         <description><![CDATA[　せっかく買った「<a href="http://www.bookscan.co.jp/" target="_blank">Sony Reader Daily Edition</a>」、遊ばせておくのは勿体無い！　ということで、手持ちの本の裁断とスキャン――すなわち「自炊」に挑戦している庵主です。

　裁断機とスキャンですが、ようやく我が家にやってきました。
　というわけで、しばらくの間は当庵特別規格<b>「ディープワンでも出来る自炊」</b>にお付き合いください。
　いやまあ私も初心者なのでご大層なタイトルではあるのですが、そこはご容赦いただきたく。あと、ディープワンでも出来るということなので簡単・便利をモットーに進めていきます。こだわりたい方は<a href="http://wikiwiki.jp/bookjisui/" target="_blank">自炊技術Wiki</a>をどうぞ。百戦錬磨の職人さんたちの知恵が詰まっております。

　さて、自炊は大まかに分けて以下の五段階から成ります。
<b>
ＳＴＥＰ１：書籍の準備
ＳＴＥＰ２：解体
ＳＴＥＰ３：スキャン
ＳＴＥＰ４：ファイル形式の変換
ＳＴＥＰ５：読む
</b>
　これに則り、ゆっくりと進めていきましょう。

<b>ＳＴＥＰ１：書籍の準備</b>

　言わずもがですね。取り込む本がなければどうにもなりません。
　どんな本を取り込むかは人によって様々でしょうが、私は小説、コミック、雑誌類をメインにしています。人文書や専門書には書き込みをすることが多いので書籍媒体で取っておきたいのですよね。稀覯書に至っては論外です。

　今回は小説／戯曲、コミック、雑誌／ムックの三冊を用意しました。三種類を用意した理由はは後日、スキャンのところにて。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100509cut01.jpg">

　この三冊です。

　小説／戯曲代表は『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102020063/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ジュリアス・シーザー </a>』。
　<a href="http://blog.livedoor.jp/hirai_uma/" target="_blank">ヒライ</a>さんも絶賛の男泣き戯曲。シーザー、ブルータスといった古代ローマの男たちの生きざまが熱い。エンターテイメント性が高く、すらすら読めます。

　コミック代表は『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4056011214/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">烈風！！獣機隊二〇三 </a>』。
　日ロ戦争を舞台にした蒸気ロボットバイオレンス。つまりいつもの石川賢。「人間は火力が強いからよく燃えるぞ」は石川作品屈指の名台詞です。

　雑誌／ムック代表は『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861991021/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ワンダーJAPAN　北海道ワンダー</a>』
　北海道の珍名所や廃墟を特集しています。眺めているだけで楽しい。

　以上三冊、これより自炊を行います。
　なお、以下の工程にあたっては<a href="http://kyozai.noblog.net/blog/a/10225926.html" target="_blank">漫画の電子化の方法</a>を全面的に参考にしています。この場を借りてお礼申し上げます。

<b>ＳＴＥＰ２：解体</b>

　解体の方法はいくつかあります。メジャーなのは

・アイロンを使って背表紙を取り外し、本をばらす
・カッターで本を分割し、ディスクカッターで背表紙を切り落とす
・裁断機で一気に背表紙を切り落とす

　といったところでしょう。
　今回は裁断機を使用しました。

　裁断機の定番といえば「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MRPKRC/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106</a>」でしょうが、私はこちらを利用しました。

<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZA6IHO/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31e2qurjnFL._SL160_.jpg" alt="ペーパーカッター 400枚ペーパーカッター　紙裁断機　大量の用紙裁断するには最適です用紙切断　紙裁断機" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZA6IHO/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ペーパーカッター 400枚ペーパーカッター　紙裁断機　大量の用紙裁断するには最適です用紙切断　紙裁断機</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/B000ZA6IHO/mirroralice-22/ref=nosim/" title="ペーパーカッター 400枚ペーパーカッター　紙裁断機　大量の用紙裁断するには最適です用紙切断　紙裁断機" target="_blank">amazlet</a> at 10.05.08</div></div><div class="amazlet-detail"> <br />売り上げランキング: 512<br /></div><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZA6IHO/mirroralice-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>


　中国製の大型ペーパーカッターですね。格安で話題になりました。最近は品薄、かつ販売価格もまちまちのようです。amazon以外にも<a href="http://www.rakuten.co.jp/" target="_blank">楽天</a>等で探すといいかもしれません。私はオークションで買いました。
　なお、届いた時点では油と埃で汚れています。軍手と雑巾必須。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100509cut00.jpg">

　重くてでかいです。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100509cut02.jpg">

『ワンダーJAPAN』をセット。
　カッティングの幅は5mmが目安でしょうか。裁断機に目盛りがついているため、それを参考にしてください。
　後はざっくりいくだけです。よほど分厚い本でない限り、簡単に切れます。
　なお<b>ホチキス止めの本の場合、ホチキスは必ず外してください</b>。
　ホチキスで刃こぼれしたという報告が多々あります。

　ここで注意。
　厚めの本を裁断すると、<b>切り口のズレが必ず出ます</b>（<a href="http://wikiwiki.jp/bookjisui/?%B2%F2%C2%CE#za9b342e" target="_blank">自炊Wiki-裁断など工作による方法</a>を参照のこと）。
　真っ直ぐ、綺麗に裁断したいなら、カッターなどで本を分冊してからにしましょう。

<img src="http://www.gyosekian.net/capt/100509cut03.jpg">

　裁断された『ワンダーJAPAN』。お美事にございます。
　裁断した後は、ページとページがくっついていないか丁寧に確認しましょう。これを怠るとスキャンの時に泣く羽目になります。
　また、ページをバラさないようにご注意ください。
　ノンブルのある小説ならばともかく、コミックや雑誌では元に戻すのが大変な手間です。

　同型の裁断機による裁断ビデオをアップしている方もいます。参考になりますね。

<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/HIwu7-CRLr4&hl=ja_JP&fs=1&rel=0"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/HIwu7-CRLr4&hl=ja_JP&fs=1&rel=0" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object>


　とりあえず、本日はここまで。
　明日はいよいよスキャンに入ります。

　なお、裁断機は高い、置き場がないという方のために裁断サービスを紹介しておきます。

・<a href="http://www.kinkos.co.jp/" target="_blank">フェデックスキンコーズ</a>

　１冊あたり１０５円で裁断してくれます。オペレーターさんによって当たり外れがあるようですが、仕事は丁寧な模様。店舗の少なさと本を持ち込む手間が短所でしょうか。

・<a href="http://scanbooks.jp/" target="_blank">scanbooks.jp</a>

　ここは有名ですね。１冊あたり１１０円で裁断サービスを行っています。並行して業務用スキャナの貸し出しもあり。キンコーズに持ち込むのは大変、でも大量に裁断したい……といった場合はここが第一選択肢となるでしょう。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_403.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_403.html</guid>
         <category>電子ブックリーダー</category>
         <pubDate>Sun, 09 May 2010 16:00:08 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>またか</title>
         <description><![CDATA[　本日到着予定の荷物が見事に届かなかったでござる。おかげで裁断もスキャンも延期。
　それだけならまだしも「2010年05月08日 配達に出発致しました→ 配達店へ持ち帰りました」になっているのはどうなんだろう。不在通知も入ってないし。
　ちなみに佐川急便です。一度や二度ならともかく、毎度のようにこれだから困る。
　……今日は寝よう。

　これだけではあまりにあまりなので<a href="http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/019/19047/" target=_blank">週刊アスキーのSony Reader特集</a>を貼っておきます。
　電子ブックリーダーに興味がある方、Sony Readerはなかなかの優れものですよ。海外から購入する手間を考えても、検討に値すると思います。]]></description>
         <link>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_402.html</link>
         <guid>http://www.gyosekian.net/archives/2010/05/post_402.html</guid>
         <category>雜記</category>
         <pubDate>Sat, 08 May 2010 22:20:35 +0900</pubDate>
      </item>
      
   </channel>
</rss>

