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カテゴリー:怪異と伝奇
四月に引っ越すことになりまして、色々と奔走しております。
部屋を探したり、条件を絞り込みで検索したり、不動産屋訪問したり、家賃管理費に頭を悩ませたりetcetc……。
何度やっても手間のかかるものですな。世の中には引っ越しマニア的な方もいますが(有名なところで葛飾北斎や若き日の江戸川乱歩)、ちょっと真似できそうにありません。この時期は光回線の開通も遅くなるし……うーむ、悩ましい。
●今日の横溝正史
■「家系にまつわるオカルト」スレより、2ちゃんねるViewerなしで読めるもの
・「家系」にまつわる恐い話ない
・「家系」にまつわる恐い(不思議)な話しない?
・「家系」にまつわる恐い(不思議)な話しない?
・家系にまつわるオカルト3代目
・【因縁】家系にまつわるオカルト4代目【遺伝】
・【因縁】家系にまつわるオカルト5代目【遺伝】
・【オカルト】家系にまつわるオカルト6代目 【遺伝】
・【因果?】家系にまつわるオカルト7代目 【遺伝?】
・【因縁】家系にまつわるオカルト8代目【遺伝】
どっさりと。読み応えあります
2ちゃんねるオカルト板まとめさんや週刊弐式(ryさんがまとめていらっしゃいますが、生ログに目を通すのもたまにはよろしいかと。興味深いレスが意外なほど見つかりますよ。
それにしても4代目スレの75は凄い。
家の周りで鳥が大量に死んだり、カエルが大量発生したり、必ず枯れる木があったりするのも呪いみたいのなんだろうか?
日本庭園で低い山みたいのを作るのがあるだろ。あれがいっつも禿山になったりとか。
子供のころ人魂を見たとか(紫色でキレイだったそうだ)、皿を数える階段みたいな井戸があって石?の板で負債であったりとかした家なんだと。
井戸には二人か三人、女の骨があるから絶対にあけちゃいかんとか言われたそうだ。
夏は涼しく、虫がいない快適な家だったらしい。その点は誉めてた。
子供のころの記憶だから怪しいそうだけど、家中ペタクソお札が張りまくり。
これって、なんか怪しいことがあるから張ってるんじゃないか?
窓とか勝手口とか、出入りができそうなところには必ず張ってあったそうだ。
黄ばんだ和紙に習字の直しみたいな赤いオレンジでニョロニョロした変なの。
昔はやったキョンシーのお札っぽいやつだったそうだ。
それに黒い普通の墨で四足歩行の動物がかいてある札。
こういうのって、どういう意味かわかる人いないかな?
どんな呪いの館ですか。特に「家の周りで鳥が大量に死んだり」は色々と怖すぎます。鳥インフルエンザじゃないんですから。
そのまま零シリーズの舞台に出来そうだ。
なお、現行スレはこちら。
最近、cgiはおろかサーバー自体に繋がらない事態が頻発しています。ページを開こうとするとまるっきり反応がないことがしばしば。お訪ねくださる皆様にも大変ご迷惑おかけいたしております。申し訳御座いません。
調べてみるとサーバーのXREAに色々と障害が発生している模様。うーむ、これ以上続くとなると移転も考えないとまずい。いっそのことライブドアあたりに移転してしまうか。しかし過去ログの問題があるしなあ。
お勧めのレンタルサーバーがありましたらお知らせくださると幸いです。
●今日のUMA
読売新聞には画像あり。いつも思うのですがこれは人魚というより魚人ではないのか。
そして日本の人魚の歴史は古い。なにせ日本書紀に記述があるほどです。推古天皇の治世27年(西暦619年)に摂津国堀江(現在の大阪)で漁師の網にかかっていたそうな。その大半が怪物めいたイメージである(参考)のが何ともまた。夢に出るぞこれ。
ただ、本邦の人魚がすべて怪物的な外見だったわけではありません。
甲子夜話の巻二十には
全く人体にて腹下は見ざれども、女容にして色青白く、髪薄赤色にて長かりしとぞ。人々怪しみて、かかる洋中に蜑の出没すること有るべからずなどと云ふ中に、船を望み微笑して海に没す。尋いで魚身現れぬ。没して魚尾出でたり。この時人始めて人魚ならんと云へり。
との記述があります。延享年間、玄界灘でのこと。蜑とは海女の意です。
おわかりの通り、かの有名な人魚姫のイメージに近いものがありますね。人魚=美女のイメージが一般に浸透したのは19世紀初頭、ロマン主義の時代に入ってからのこと。甲子夜話の執筆時期とほぼ同時期というのが興味深い(なお、1801年にはドイツの詩人ブレンターノがローレライ伝説を創作しています)。
「色青白く、髪薄赤色」という表現や長崎の近くで目撃されたということを考えると、西洋人(当時風に言うなら南蛮人)のイメージが投影されているのかもしれません。
人魚の概念とイメージの変遷については『人魚伝説』に詳しいです。興味のある方はご一読を。
出版芸術社から「ふしぎ文学館」と題されたシリーズが出版されているのはご存じでしょうか。傑作『首吊少女亭』、日影丈吉の短篇集『恐怖博物誌』、クラニーこと倉坂鬼一郎のデビュー前短篇を集めた『百物語異聞』など、怪奇幻想味が濃厚(いわゆるキワモノも多数含む)な作品群を定期的に届けてくれる、怪奇党にはたまらないシリーズです。
久々の新刊がアナウンスされていたのですが……いや、著者名とタイトルを知って驚きました。
友成純一の『狂鬼降臨』ですよ。出版芸術社GJすぎます。
友成純一といえばスプラッタな描写に定評のあるホラー作家です。特に初期作品はすさまじく、倫理やら正義やらは薬にもしたくない、おれは人体を壊したいんだと言わんばかり。『屍者の行進』收録作の「地獄の釜開き」も凄かった。ゾンビ少女を砂の底に埋めて放置、一ヶ月以上経ってから取り出すというシーンはさすがに本を閉じたくなりました。大喜びで読むか、眉をひそめて拒絶反応を示すかになるタイプの作家といえましょう。
そして友成作品でも最強最悪と名高いのが『狂鬼降臨』です。
「現世と冥府の境がなくなり、地獄の鬼たちが地上に溢れ出してきた」という世界が舞台なのですが、驚くべきことに、境目が無くなった原因は語られません。そもそも、世界観の説明や鬼たちが虐殺をする理由がわずか数行ですまされてしまいます。後はただひたすら、鬼たちによる拷問の描写が続くだけ。引っこ抜き、八つ裂き、串刺し……暴力と破壊と殺戮とグロテスクとスプラッタが満載という容赦の無さです。苦手な方にはまったくもってお勧めできません。いやホントに。
本作はかつてハルキ文庫の『獣儀式』に収録されていたのですが、あっという間に見かけなくなってしまいました。
象徴的なのが『獣儀式』の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」でしょう。
並んでいるのが
・隣の家の少女
・ブラッドハーレーの馬車
・殺戮にいたる病
・殺戮の「野獣館」
・オフシーズン
・襲撃者の夜
ですよ。これ以上的確な紹介はありません。
発売が楽しみです。
クトゥルカ、上級の奉仕種族
“其は永久に横たわる死者にあらねど、測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるもの”
――H・P・ラヴクラフト
クトゥルカはタコに似た生き物であり、大いなるクトゥルフに仕えています。頭部と触手だけという非常に奇妙な外見にも関わらず高い知性を有し、複数の言語を操ることが出来ます。また、やや低音の歌でコミュニケーションをとることでも知られています。人間にとって近しい神話生物の一つであり、多数の映像記録が残されています。
ピンク色のカールした髪の毛を生やしていますが、これは触手の擬態です。触手を器用に操って高速で移動するほか、捕食に用いるとも考えられています。何を食べているかは知られていません。
クトゥルカの分類は困難です。一般的にはたこルカの突然変異種とされていますが、たこルカ自体が突然変異であり研究は進んでいません。ディープワンの近縁種という説もありますが、あまり支持されていません。謎の多い種族であると言えるでしょう。
大いなるクトゥルカと呼ばれる極めて強力な個体がルルイエに棲息しているとの噂があります。
◆クトゥルカ、愛らしきもの
生息地:海辺の近く。地上で出会うことも珍しくありません。Pixvやニコニコ動画で映像での記録を見ることが出来ます。
分布:大陸沿岸沿いの海域すべて。特に太平洋岸で多く見られます。
生活と習慣:発見されたばかりの神話生物であり生態はほとんど知られていません。人間に対しては友好的であり、この点において他のクトゥルフの眷族とは大きく異なります。人語を解し、日本語と英語を得意としています。
一部の研究者は、クトゥルカと巡音ルカを関連付けて論じています。
正気度喪失:クトゥルカを見て失う正気度ポイントは1/1D6です。
……はい、巷で話題のクトゥルカから突発的に思いついたネタです。思わず書いてしまった。やっぱクトゥルフといえばこれやらないとなあ。
なんだこりゃ、という方は『クトゥルフ神話TRPG』および『クトゥルフ神話図説』をご覧下さい。特に後者はクトゥルフ神話生物を学術的な文章とイラストで解説したファン垂涎の一冊です。絶版ですが、機会があったら手にとって損はないかと。
調べ物をして偶然見つけた"Promethean Ambitions: Alchemy And the Quest to Perfect Nature"が気になり、思わず注文してしまいましたよ。
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「プロメテウスの夢」的なタイトルからしてたまらないのですが、身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌さんによりますと、錬金術と自然の関係を主題にした科学史的な内容とのこと。科学と錬金術の関連性というテーマは大好物なだけに今から楽しみすぎます。前成説(生物の体は完全な形で精子の中に用意されているという理論。ホムンクルスとの関係性が深い)の歴史を論じた『イヴの卵』も面白かったなあ。
特に第四章"Artificial Life and the Homunculus"では、いわゆる生命創出――現代なら試験管ベビーやクローン――に関する議論や倫理的問題が、古代ギリシャ、中世イスラーム、ユダヤ神秘思想、パラケルススと、古代から現代に至るまで連綿と続いていることを明らかにしているようです。
つまりは人造人間幻想についての思想史ともなっているわけで……類書がないだけに買わずにはいられませんでした。月末には届くようなのでゆっくり読み進めるとします。
●今日の猟奇
「定期的な国境パトロール中に置き去りにされたかばんを発見した。人間の頭蓋骨がいっぱいに入っていた」
光景を想像するとなかなかホラーだ。
「頭蓋骨は装飾的な珍しい物として高額で取引される」とありますが、呪術的な目的でも多用されますな。そっち目当てということもありそうだ。
関連リンクとしてトレパネーションを置いておきますね。ついでに吹雪さんの日記も。
●今日の仏像
■東京国立博物館 特別展「国宝 阿修羅展」からヤバい匂いがするらしい
よりにもよってみうらじゅんと高見沢ですか。これだけでもう行かざるを得ませんよ。
興福寺の八部衆・阿修羅像といえば写真や映像でお馴染み。イメージ検索でもボロボロ出てきます。最も有名な国宝の一つでしょうね。
生で見られるのは嬉しい限り。三月開催予定とのことで、今から楽しみです。
●今日の疑似科学
何か懐かしい気持ちになるニュースだ。あったなあ、地球空洞論。
地球空洞論の系譜はWikiの解説に詳しい(というか充実しすぎ)のでそちらを参照してください。
しかし地球空洞説かあ。近年はさすがに目にしなくなりましたが、オカルト方面やフィクションでは未だに根強い人気を誇るテーマですね。OVA『新海底軍艦』には地空人(正確には地空レムリア人)が登場しておりました。あれはよかった。
地球空洞説を扱ったフィクションの白眉といえば、蓬莱学園の冒険に登場する月光洞でしょうか。
月光洞とは、蓬莱学園の存在地たる宇津帆島から入ることの出来る空洞世界です。半径およそ5300km(地球の半径が約6370km)、容積6.2×10の11乗、陸地面積2.0×10の7乗km(地球の陸地面積の二倍近い!)を誇る巨大世界であり、独自に進化した生態系を有しています。
巨大サプリメント「蓬莱学園の探検!」には月光洞を徹底的に解説した『月光洞百科全書』が同梱されておりますがこれが凄いのですよ。
第一部「世界」、第二部「生物」、第三部「人類」の三部構成となっており、それぞれについて疑似科学的な解説がてんこ盛りです。
論より証拠、「世界」に収録された図の一葉を見ていただきましょう。

……はい、月光洞のプレートテクトニクス図です。
本気度が高すぎます。他にも、地勢・生物分布表、気圧の計算式など、月光洞のリアリティを保証する図表や記述が並びます。
「生物」や「人類」の章にしても同じでして、生態系の概論(密林地帯、辺境の多雨林、砂漠地帯、高空密林など、地理的分類に従って記載)、各地の地形、生物分布図、平原や空中など各地勢に住まう生物の解説etcetc……専門書ばりの内容が続きます。縞牛(地上のウシ科から進化したと思しき巨大な偶蹄類)の骨格図まで記載されているのですよ。おそるべき情熱と労力です。
読み物として面白いのはもちろんのこと、小説やゲームのワールドを作りたい方にとってはこの上ない参考資料となるのではないでしょうか。
「蓬莱学園の探検!」の入手はかなり困難と思われますが、機会が有れば一度見てみることをお勧めします。
とうとう正月休みが終わってしまう……。
今年は三が日→土日というコンボだっただけに、のんびり出来た反面で月曜の到来が怖かった方も多いと思います。私も勿論その一人。嗚呼、いつまでも寝っ転がって本を読んでいたい。積ん読の山が嬉しいやら恨めしいやらですよ。
さて、今日はオカルト板経由で見つけた映像を二つご紹介。
■子鹿?
■車窓から撮影されたエイリアン、あるいは骸骨
上は子鹿の奇形でしょうが……下は何だろう。
跳ねるようにして車に併走する何かが映っています。投稿者によれば、骸骨だと言う人もいればエイリアンだと言う人もいるとのこと。墓地近くの通りで撮影されたというのがいいですな。
●今日の海の脅威
港や埋め立て地の周辺など20水域を選び、計約100ポイントで海底にある泥を採取した。
その結果、半数前後のポイントでは、貝類やエビ、カニ、ゴカイなどの底生生物がまったく見つからなかった。20水域中、こうしたポイントを含む水域が18に達した。
なんという環境破壊……
昨年夏には海洋デッドゾーンが世界中で急増という報告がありましたね。ちょっとシャレにならないような。
事実はホラーより怖いものと実感します。
●今日の宣伝
通販可能なのは新刊他、計五冊とのこと。
これを機会にお手元にどうぞ。
●WEB拍手レス
明けましておめでとうございます。今年も紹介される書籍やSSを楽しみにしております。それでは本年もよろしくお願いします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
SS……書かないとなあ。
Googleストリートビューが大いに話題を呼んでおります。実際これはとても面白いものでして、体は家にありながら眼玉だけを外界に飛ばしてくれる、まさに眼玉と脳の大冒険を実現してくれる素晴らしき
のんべんだらりとストリートをを徘徊するだけでは面白いというのは凄いことです。自分の家探し、街の散策、聖地巡礼……遊び方は無限大です。好奇心を満足させてくれる奇所名所探訪もまた一興でありましょう。
そして今は夏。夏といえばそう、怖い話です。
ストリートビュー、夏、怖い話。これだけ揃えばすることは決まっていますね。
というわけで当庵ではストリートビューによる東京近郊怪奇スポット散策――其の壱をお送りします。
なお、今回はストリートビュー貼り付けにより、回線と時間帯によってはかなり重いです。ご了承下さい。
では早速参りましょう。まずは日本最強と名高いあのお方の眠る塚から。
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はい、言わずと知れた首塚です。色々怖いのでノーコメント。
東京にはもう一つの最強スポットがありますがそちらは洒落にならないのでスルーします。
続けては全生庵。
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三遊亭圓朝が集めた幽霊画が秘蔵されていることで有名です。今現在圓朝まつりで展示されているので行ってみてはいかがでしょう。
全生庵前の三崎坂は、かの怪談牡丹燈籠にてお露さんがカラコロカラコロと下駄を鳴らしながら歩く坂であります。
鈴ヶ森刑場跡。
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ここも非常に有名。とはいえ、安易に扱うにはあまりにも重い空間ではあります。
訪ねる場合は敬虔な気持ちを抱くことが肝要でありましょう。
上記は歴史的な地ですが、どことなく俗な匂いがするだけに魅力的を醸し出す「心霊スポット」も欠かせません。そうなると都心部周辺からは少し距離をとった方がよろしいでしょう。
その手のスポットの代表格といえばトンネルです。東京で有名なのは
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東中野駅付近、魔のカーブ下トンネルでしょうか。
昭和39年、53年、63年と三回に渡り悲惨な衝突事故が発生したため「魔のカーブ」と呼ばれていました。昔は無人踏切があったそうで、飛び込み以来死亡事故が多発したとも伝えられます。トンネルにも色々曰くが多いとか。
近くには将門公を祠っている
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鎧神社があったりします。
トンネル繋がりで鎌倉にまで足を伸ばすと、神奈川屈指の名所たる小坪トンネルがあります。車で入ろうとすると上から白い服の女が降ってくるという怪談が有名でしょうか。
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これぞ噂の小坪トンネル!
……といいたいところですが、正確には違ったりします。小坪トンネルは計六つの隧道の総称で、「お化けトンネル」と称されていたのは小坪隧道なのです。ストリートビューでは小坪隧道に入れませんでいた。変わりに名越隧道をお楽しみ下さい。
なお、小坪トンネルにおける怪しげな噂の歴史は古く、川端康成が短篇「無言」(『日本幻想文学集成』に収録)で題材としているほどです。
鎌倉には色々と名所が多いのですが、どれも奥まっているためストリートビューでは見られませんでした。残念。
怪奇生物関連も少し。
石神井公園より三宝寺池を臨む。
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1993年、この池で巨大ワニを目撃したとの噂が流れました。結局見つからなかったそうですが、都市とワニは切っても切り離せない仲といえましょう。
今宵はこのあたりで一段落といたします。
近いうちに伝説上の「人が消えた村」(杉沢村、ジェイソン村……)をストリートビューで探してみたいですね。
・おまけ
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西新宿のせんべい屋はこのあたり。
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メフィスト病院(現・新宿区役所)を見上げる。
前情報を全く仕入れてなかったのですが店で見かけてピンと来るものがあったので『霞外籠逗留記』をプレイし始めました。
結論からいうと大当たりです。げっちゅ屋の紹介を見ていただければお解りいただけると思いますが、青年が渡し守に拾われ謎めいた旅籠に逗留するという出だしだけでもうノックアウトですよ。
そして何より文章とキャラクターが素晴らしい。
一例を引くと

ですよ。これで反応しなきゃ嘘でしょう。
以下のキーワードに反応する方には絶対のお勧めの予感。
・泉鏡花
・皆川博子
・国書刊行会
・日本幻想文学集成
・神樹の館
・腐り姫
まだまだ序盤なのですが、これは何を差し置いてもクリアします。こういう作品を待ってたんだ。嬉しい。
●今日のオカ板
タイトルが不気味でいい感じにホラーだ。
錯乱した文章の真意について色々と推測して楽しむスレですね。明確な回答は無いのでしょうが、この種のスレは実に楽しいです。
色々と和んだ。
それにしても、途中でゴキブリ怖いの話になってるのは何故だろう。みんなそんなに奴のことが嫌いですか。海外産だと綺麗なのもいるといいますのに。
ゴキブリ秘宝館さんの情報が充実しております(言うまでもありませんがゴキブリが苦手な方はご注意を)
●今日の私信
遅ればせながら帆掛さんがいいです >西山さん
それにしても世に怪奇小説党は少ないですからのう……サイコホラーはともかく、ジェントル・ゴースト・ストーリー愛好家となると見つけるのも大変な気が。
●WEB拍手レス
そこで哲学者サッカー。
ニーチェが主審の孔子に「論語には自由意志がない」と抗議して警告くらうサッカー。
ライプニッツがキーパーをしていたのに大爆笑でした。
モナドは動かないっての。
●今日の吸血鬼
本読みの憂鬱さんより。WEB拍手でも情報をいただきましたが(有り難うございます)、ドラッケンフェルズシリーズは無事翻訳発売されるようです。発売日は10/1にHJ文庫よりですね。
キム・ニューマンといえば何といいましても、かの大傑作クロスオーバー伝奇ホラー『ドラキュラ紀元』三部作でありますが、今回翻訳されるのはドラキュラ紀元シリーズの主役、ジュヌヴィエーヴ・サンドリン・ド・リール・デュドネの物語です。その昔に一部が翻訳されていましたが長らく絶版でしたのでまことに嬉しいですね。
未読の方のために補足しておきますと、ドラキュラ紀元三部作とは、ドラキュラ紀元、ドラキュラ戦記、ドラキュラ崩御の三作を指します。吸血鬼が大英帝國を支配した架空の世界を舞台としており、古今東西あらゆる作品からの吸血鬼が登場する一大伝奇娯楽活劇ですね。東出さんも絶賛しておられます(よね、確か)。
三部作は残念ながら絶版ではありますが、大きな書店や新古書店で意外と簡単に発見できます。これを機会に復刊されると嬉しいなあ。
とまれ、発売の折には皆様是非ともお買い上げを。
●今日の未知の世界
超常現象・奇現象・オカルトの総合同人誌SPファイル。夏コミで第五号が頒布です。
同人誌といいましても、執筆陣は志水一夫、原田実などかなりの豪華さ。特集は「なければ創ろうUFO事件」ということで、いかにしてリアリティのあるUFO事件を作りあげるか解説しているようです。これは期待大だな。
個人的には「大型哺乳類UMAは実在するか?」の記事に期待しています。大型哺乳類は、恐竜が絶滅した以後隆盛を誇りました。その一部は人類と共存していたようであり(例えばグロッソテリウムは約1万年前まで生息していました)、そのためか目撃されたUMAが大型哺乳類の生き残りとされることも珍しくありません。ナンディ・ベアなど典型的ですね。
個人的には大好きなテーマのため、今から楽しみです。
ついでにお勧めのUMA本をリストにしておきますね。
・未確認動物UMAの謎(著者が並木伸一郎ですので信憑性はありません。しかしながら、写真の豊富さが素晴らしい)
・幻の動物たち―未知動物学への招待(原著1985年ながら未だに古びない未知動物学の名著)
・Mysterious Creatures: A Guide to Cryptozoology(質量共に凄まじいボリュームのリファレンス。UMAファンというより未知動物学者向け)
・驚異の未知動物コレクション(間違いが多く資料的価値はありませんが、図版が豊富で見ていて楽しい)
・プロフェシー(あのモスマンを追いかけたノンフィクション。いかがわしいがこの上なく面白い。名著『モスマンの黙示』の改訳文庫化です)
・UMAファン~未確認動物(こちらのみウェブサイト。UMAサイトとしてはおそらく日本最強。極めて充実しており、並のUMA本など足元にも及ばない)
●今日の影の狩人
てのひら怪談、世界最小のクトゥルー神話に引き続き、新たな800文字掌編企画がやって来ました。
今回のテーマはそのものずばり吸血鬼。
直球ですね。
「吸血鬼」をテーマにしたオリジナルの掌篇小説、また平面のアート作品を募集します
とのことで、詩歌小説の他、絵画や写真も受け付けるようです。詳しい応募要項はリンク先を参照してください。
テーマがテーマだけに魅力的な作品群が期待出来ますね。興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか。
参考がてら、吸血鬼を扱った短篇やアンソロジーを幾つか張っておきます。どれもお勧め。
●今日の魔の海域
塾長の所より。これはまた懐かしいネタです。1945年に失踪した米国海軍第19編隊ですね。ちなみに機体はTBF/TBM アヴェンジャーです。
フロリダ半島の東の海上へパトロール飛行に向かった5機のアヴェンジャーが消息を絶ったこの事件に関しては、異次元消失説、エイリアンに誘拐された説、メタンハイドレート説など、種々の説が飛び交ってきました。ローレンス・クシュは名著『魔の三角海域』において謎解きを行っています(バーミューダトライアングルファン必携の一冊です)。
クシュは30頁以上に渡って微に入り細を穿った調査を行っており、彼の導き出した結論は以下の通り。
・編隊長であるテイラー中尉の機体はコンパスが故障していた。
・テイラー中尉は転属してきたばかりで、飛行空域に慣れていなかった。
・離陸時の天候は良好だったが、その後急速に悪化した。
・結果、編隊は自分たちがフロリダ半島の東西どちらにいるか確信が持てず、ひっきりなしに方角を変更し飛行し続けた。
・最終的に、合衆国の東、バハマ諸島の東にあたる大西洋のどこかに墜落。
クシュがいかにしてこの結論を導き出したかについては、『魔の三角海域』を参照してください。100%確実とは言い切れないものの、かなりの説得力です。
不可解とされている「何もかもがおかしい」「海さえいつものようじゃない」「白い水に突入」といった交信記録は実際には存在しないことも明らかにされています。
救出に向かったマーチン・マリナー飛行艇が失踪したというミステリーも
・救出に向かった飛行艇は一機ではなかった
・空中爆発が目撃されている。
・マーチン・マリナー飛行艇はガソリン漏れが多く、「空飛ぶガスタンク」と揶揄されるほどだった。
といった要因より、ただの爆発事故だったと結論付けています。
なお、超常現象の謎解きさんが、クシュの本の内容他をバミューダ海域の謎で纏めてくださっております。本件についても詳細に解説されているので、是非ご一読を。
<関連リンク>
・バーミューダトライアングル
●今日の悲惨な世界
歴史はまず悲劇として演じられ、次に喜劇として繰り返される――J. エルリュ
葱板屈指の長寿スレが100を越えました。目出度い……のかなあ、このスレの場合。
まとめて読むと下手なノンフィクション以上に迫力があります。じっくりどうぞ。
なお、現行スレでは733が個人的ベスト。死ぬに死にきれませんなこりゃ。
<関連リンク>
・悲劇の誕生
まだまだ湿気た日が続きますが、季節は夏真っ盛り。
日本全国で様々なイベントが目白押しです。本日はそれらの中でも怪奇幻想伝奇ファン必見のものを幾つか。
阿佐ヶ谷は香染美術ギャラリーで、幻獣の展示会が行われるそうです。
かの『幻獣標本博物記』でもお馴染みの幻獣たちが一堂に会するこの機会、見逃すわけにはいきません。
無料ですし、足を運んでみてはいかがでしょう。私も無論行きます。
毎年恒例、全生庵での円朝まつりも近づいてまいりました。
メインは8/11、供養の会に続く奉納落語でしょうが、見逃せないのが円朝秘蔵の幽霊画公開。円山応挙の手になるものをはじめ、50幅もの幽霊画が公開されます。中々公開される機会が無いだけに、是非とも目にしておきたいところ。
こちらも毎夏恒例、8/1からのはとバス怪談ツアー。
東京の怪奇スポットを講談師さんの語り付きで回ります。全生庵も予定に組み込まれているのでお得かと。
そして今年は……
もあります。
『真景累ヶ淵』の舞台を巡るツアーということで要チェック。
はとバスですのでお財布にはあまり優しくありませんが、「屋形船(夕食・船内にて怪談ライブ・120分)」は魅力的ですね。
■ホラーハウス「闇の歯科病棟」(音出ます。注意)
東京ドームシティ夏の名物、ホラーハウス。今年のテーマは「歯」です。
入り口で歯を渡され、病棟内に横たわる死体の口内を確認しながら出口を目指すという趣向の模様。演出を見る限りかなりスプラッター寄りのようでして、心臓の弱い方にはお勧め出来かねるものとなっていると思われます。ホラーハウスの演出は毎年冴え渡っているしなあ。
恐がり見たがりな私としては行くべきか行かざるべきか悩みます。うーむ。
●今日のオカ板その他
画像が実に豊富。深海魚好きな方(意外に多そう)にはたまらないスレッドかと思われます。何故かあまり話題に出ないチューブワームの画像(人によってはグロ注意)張っておきますね。
なお、スレ中にもありますが、ダイオウグソクムシで画像検索すると、あまりにも場違いな方が出てきます。ここは夜の校舎ではないぞ。
これは良い。小粋な話が揃っております。
コメント欄で「知能テストみたいになってきた」と書かれている通り、掌編にも近い怖い話は解説してしまうと怖さ半減という面がありますね。そのあたり、ブラックジョークと同じです。笑いと恐怖は紙一重、ということでしょうか。
内容的に有名所だとは思うのですが、怖い話関連でご紹介。
チェーンメールをひたすら集めるというコンセプトが実に素晴らしいです。上記の「じわじわ来る~」に類似した話も散見されますね。
しかし、何度見ても「あるところに5人の大学生がいました……」は秀逸だ。今となってはメジャー過ぎる位メジャーなコピペとなってしまいましたが、始めて聞いたときは大笑いしたものです。
出典は忘れましたが、米国にも類似のジョークがあるようなのですよね、これ。元祖はそっちなのかな。詳しい情報をお持ちの方がいらしたらご一報くださると幸いです。
●WEB拍手レス
怪奇小説傑作選の中に、何故か混ざってる「妖神グルメ」。
いや、好きですけどね?
あれは傑作ですな。和製クトゥルフでもベスト級かと。
ダゴンvsエンタープライズが大好きです。
色々ありすぎて疲労困憊です。来週には楽になる筈なのでそれまで頑張るか。
●今日の鮫島
どこまでネタでどこまで本当か解らなくしてある定番の流れですね。今回のお題はスナッフフィルムのようです。
スナッフフィルムとは「実際の殺人の様子が収められた映像」と定義され、昔からその実在については議論されてきました。当然、その課程で根も葉もない噂や根も葉もありそうな噂が飛び交うことになります。
今回のスレのように、いかにもそれらしい噂の中に真実の一端が隠されている演出は、お約束ながら非常に魅力的です。「もうやめとけ」「話題にするな」という忠告が入るのもポイントですね。真実を知っている「誰か」とそれに連なる者たちが、活発に行動する探索者を警告し、脅かし、ついには……。
関連リンクとして鮫島事件を張っておきますね。
ついでにこちらも。オカルト板のスレッドです。
スナッフビデオについて色々語っており、その性質上ややグロ寄りになる場合も。苦手な方は注意なさってくださいね。
そういえば三津田信三の新作『スラッシャー 廃園の殺人』がスナッフ・テーマでした。スナッフビデオとは何ぞやについても詳しく説明しているので、一読してみてはいかがでしょう。
●WEB拍手レス
よりにもよって(頁数かもですが)瓶詰地獄とはマジ自重ですねww
海外文学100選でもやろうならキングやラブクラフト、ケッチャム、ビアス辺りを入れそうなセンスです。
そのまま『怪奇小説傑作選』になりそうですな。
怪奇小説傑作選DSを出せばそれなりに売れそうな気もするのですがどうなんだろう。
●今日の恐怖の世界
■「世界で最も怖ろしい」絵(WEB拍手より。有り難うございます)
スレ冒頭の絵が怖く見えるのは、リアルなタッチで真っ正面から見詰めてくるからでしょうか。いわゆるこっちみんなですね。スレ最後に貼ってある画像は「こっちみんな」系では一番怖いな。
それにしてもベクシンスキーの絵を「3回見たら死ぬ」というのは初耳です。有名な噂なのでしょうか。ベクシンスキーの絵画は確かに陰惨ですが、私としてはあまり恐怖を感じません。終末論的な色彩が強すぎるせいでしょうか。
終わりがやってくるという予感は恐ろしいものです。ですが、一旦終わってしまえば、そこには停止した時間と静寂とが広がるだけ。それは、恐ろしいというよりも美しい世界でありましょう。
そういえば、トミノの地獄を声に出して読んだら死ぬ、という噂が流行ったこともありました。こちらは四方田犬彦『 心は転がる石のように』が出典らしいです。
個人的に怖い絵としてあげたいのは、フェルナン・クノップフの「私は私自身に対してドアを閉ざす」ですね。「見捨てられた街」をはじめ、クノップフの絵は美しさを感じることが多いのですが、「私は~」だけは例外。どろりとした、ある種の執念的な重さと暗さが漂っている気がします。
関連として久世光彦の名著『怖い絵』にリンクを貼っておきますね。良い本なのにamazonさんにもう新品が無いとは……
●WEB拍手レス
300が面白く、再び見に行く前に各地の感想をめぐって見たり。
いや、実に素晴らしいですよね、スパルタ軍は!
ペルシア軍も負けちゃいないですし。陛下にはぜひJOJO立ちして欲しいところ。
というか脳内では登場シーンにズッキューンッ!という効果音が(笑)
スパルタにせよペルシアにせよ、登場演出や台詞が凝っているのがいいですよね。「跪け。私は寛大だ」は一部で大流行です。多分。
クセルクセスは言うに及ばず、一々ナレーションを入れるスパルタも好印象です。どこまで律儀なんだ。
塾長が紹介していたインドの未確認生物、観光客誘致の目玉にを読んで、このUMAについて調べてみましたよ。
名前はMande Burung。インド北東部メガラヤ州、バングラディッシュと境を接するGaro Hills近辺の森で目撃されているようです。Garo Hillsの周辺に住む人々はアミニズム的傾向が強く、Mande Burungの実在を疑っていないこと。
近くに住む農夫のWallen Sangmaさん(40歳)は
「おそろしい眺めだったよ。大人が二匹、小さい子供みたいなのが二匹いたんだ。大きくて、毛むくじゃらで、頭は帽子でもかぶってるみたいだった。黒みがかった灰色だったな」
と証言していますね。
各地の記事では、みんな大好きビッグフットやイエティに比した記述ばかり。ヨーウィやアルマスのようにはいかなそうです。
熊やゴリラの見間違い(ゴリラが生息している形跡はないそうな)、想像力の産物とするのは短絡過ぎるということで、調査隊の準備が進んでいる模様。続報に期待です。
なお、1997年に調査が行われましたが、成果はなし。また、2002年に数件の目撃例があります。随刊未知動物新報さんの2002年3月付け速報を参照してください(3月17日付)。
当庵のバイブルである"Mysterious Creatures: A Guide to Cryptozoology"には記述がありませんでした。余程マイナーなのでしょうか。
正直なところ、現段階では情報が少なすぎるなあ。インドは結構な数のUMAが目撃されているので、まとめると面白そうですね。
古書店で買ってきた『サイレントヒル』を読んでいたら(出来はいまいちですが……)、ホラーゲーム熱が再燃してきたので、色々漁ってみました。
というわけで
●今日の静岡
これはとてもいい。
サイレントヒル4で用いられた名曲"Room of Angel"を背後に、サイレントヒル世界特有の静謐かつグロテスクな静止画が揺らめきながら映し出されます。
2:20から出現する某ウサギの恐怖はさすが。大好きですこいつ。
ニコニコ動画でのURLはこちら。
そしてサイレントヒルといえば矢張りこれでしょう。
■サイレントヒルのうた(猛烈ネタバレ注意)
有名どころですが、改めて見ると何というかもう……
これ、前情報無しに見た人はどう思ったんだろうか。
nekomata's tarot pageさんのホロスコープ作成サービスが面白いです。ホロスコープ作成のみ、チャート解析は無しですが、生年月日の他緯度経度まで入力出来るのが嬉しい。
とはいえ、自分のホロスコープを作ってもあまり面白くありません。そこで、私を含むある趣味の人々には覚えのあるホロスコープにしてみました。
・年月日:1925年2月28日16時45分(現地時間)
・緯度経度:西経126度43分、南緯47度09分
はい、言うまでもなくルルイエ浮上の時間と場所です。
私は占星術には通じていないので適切な解釈が出来ないのですが、詳しい方は読み解いてみてはいかがでしょうか。ルルイエ浮上に秘められたな事実が明らかになる、かも。
●今日のヒロイン
ヒロインの一人、死神であるくずは。
キャラデザインは好みなのですが紹介文がちょっと。
感情を表に出すことがなく、物静かで冷静な性格をしている。その正体は橘 美羽を迎えに来た死神。健吾たちと行動をともにすることで、彼の持つ温かさに触れ、健吾を冥界に連れて行くことを決める。
どこのワルキューレですか貴方は。
ワルキューレといえばヴァルハラも何気に凄い世界ですよなあ。朝から晩まで戦って戦って死んで蘇って肉と酒。いくさ人にはたまらないかもしれん。
●今日のミステリー
■Yacht found with dinner served, laptop on... but no crew
これは、メアリー・セレストっ!?
クイーンズランド沿岸で漂流している所を発見されたボート。レスキューが乗り込んだ所、食事の用意がされ、ラップトップコンピューターが稼働中。しかし乗組員の姿は無し……
本当にこんな事件あるんですなあ。恐ろしい。
あ、光景を想像したらなんか背筋ぞくぞくしてきた。
先月末より、幻妖ブックブログにて、史上最小のクトゥルー神話賞の公募が始まっています。
※広義のクトゥルー神話に属する、オリジナルの掌篇小説を募集します。
※応募資格は不問。
※応募作は商業出版社の本や雑誌で未発表のものに限ります。
※応募原稿の上限は800字(=1行20字×40行)以内。改行などの余白も字数に含まれます。必ず1行20字×40行のフォーマットに合わせて御執筆ください。
とのこと。詳しい応募要項については当該ページを参照してください。
800字というとショートショートですね。かなり面白い試みではないでしょうか。
締め切りは3/25と余裕がありますし、メールで応募する形なので敷居は然程高くないと思います。
興味のある方、挑戦してみてはいかがでしょう。私も何か考えてみようかな。
800字関連で『てのひら怪談』も出ています(amazonさんの出荷が遅いのでbk1にリンク)。かなり良い出来のようなのでこちらもチェックですよ。
一日遅れのクリスマスということで、carol of the old onesをどうぞ。
あ、生理的にきつい絵もあるのでご注意ください。
●今日の架空世界
ああ、こういうの大好き。『完全な真空』とか『ブストス=ドメックのクロニクル』とか。
見ているだけでわくわくします。
●今日の名状し難き童話
これはひどい。
慄然たる冒涜的な角度ですな。今にでもティンダロスの猟犬が出てきそうだ。
●今日の島
■硫黄島に見学希望者殺到(各地より)
まあ色々思うところはありましょうが、塾長が「硫黄島ってのは草一本、石一つでも持ち帰ると祟りにあうって話があってだな」と書いている通り、硫黄島はその手のスポットとしても有名です。
というわけで、硫黄島の話をまじめに語るスレをどうぞ。後半は荒れていますが、前半は読み応えあります。
いわゆる怪談本を読んでいても、硫黄島関連の話は見受けられますね。夜中に幻の兵士たちが進行していたというような定番ものが大半ですので、残念ながら新味には欠けます。
●今日の杉沢村
これはいい。こういう話大好き。
廃村、謎の集落、何処に通じているか解らない小径……ホラーでは大定番ですね。雰囲気を上手く醸し出すことが出来れば、これ程魅惑的な舞台もなかなかありません。SIRENや零シリーズが成功例でしょうか(SIRENはゲームとして失敗かもしれませんが……)。
関連スレとしてサイレンのような世界もどうぞ。古い画像は消えていますのでご注意。
そういえばSIRENのような世界を前面に押し出したビジュアルノベルって殆ど無いなあ。ひぐらしは少し違うし。
●WEB拍手レス
>スーパーナチュラルが面白いです。
>やっぱ洋物ドラマは違うぜ。
あ、これはチェックしていなかった。有り難うございます。
早速DVD借りてこよう。
ちょっと遅れ気味。
今しばしのお待ちを。
●今日の百物語
オカルト板毎年恒例、百物語のまとめサイト。
なかなかの充実度です。きっちり百話掲載されているあたりが偉い。
ちびちび読むのも良いのですが、ここは作法に従い一気読みがお勧めです。百話読み終えた時、貴方の後ろには……?
参考までに、昨年書いた誰にでも出来る百物語を置いておきますね。
関連書籍
・『百物語の百怪』(百物語に関する最良のブックガイド)
・『闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選』(入門用に)
・『文藝百物語』(加門七海大暴れ)
●WEB拍手レス
>巨大ムカデというと地球防衛軍しか出てこない私。
>それはそうとして以前紹介されていた『ハイデルランド英雄譚』を読んだのですが、「まことの騎士」が実に素晴らしかったです。私はリプレイ特有のト書き形式が苦手で読んでいなかったのですが、もしあのようなストーリー重視のリプレイが他にもご存知でしたら紹介していただけないでしょうか。
物語性重視のリプレイとなると、「まことの騎士」の著者である稲葉さん作のものや、サイバーパンク寄りのものになりますね。
トーキョーN◎VAの初代リプレイ『ふりむけば死』(ログアウト冒険文庫、ネットではやや高価ですが、ブックオフなどで時折見かけます)、アルシャードサプリメント『オン・ユア・マインド』に収録されている「腐食都市」、『ダブルクロス・リプレイ・オリジン』シリーズあたりがお勧めです。
ご参考までに。
ビーケーワン怪談大賞の〆切が近づいています。月末までなのでおよそ一週間ですね。本文800字以内、メールで投稿可能という応募の敷居の低さが魅力的です。勿論、入賞には相当なレベルが求められましょうが。
せっかくの真夏の夜、怪談好き、オカルト好きな方は今からでも挑戦してみてはいかがでしょうか。
ついでとばかりに、この夏のホラー的ツアーやイベントをご紹介。
毎年恒例、はとバスによる怪談ツアーです。
将門様の首塚をクライマックスとして、東京の怪談名所を巡回。評判が良いので、私も今年は行ってみようかと思っています。
夜の部もあるようですね。どっちがいいかな。
入り口で渡された櫛をもって、要所要所にあらわれる「絹子」なる女性の長い黒髪を梳かしながら先に進む……という、なかなかに極まったホラーアトラクションのようです。
かなり真剣に怖そう。
おまけにちゃんと人毛を使用しているようです。素晴らしい。
是非行かねば。
ホラーアトラクションにおける西の雄、エキスポランド。今年は獄門島がテーマです。
人が演じる幽霊屋敷、ではかなりガチな演出で知られるエキスポランドのこと。期待以上の恐怖を演出してくれるかと。
毎年恒例、“怪談之怪”のイベント。今年は京都での開催です。
ひたすら怪談を語り続けるこの催し、今回のゲストは平山夢明&福澤徹三という色々な意味での最強コンビ。
まだチケットはあるようですので関西の方はチェックしてみてはいかがでしょう。
8/1より。
秘蔵の幽霊画が虫干しも兼ねて展示されます。滅多に見られない画も複数あるため、オカルト好きのみならず、絵画に興味のある方にもお勧め。
ジャンル不問、youtubeオカルト的動画特集です。独断と偏見で選びました。
基本的にグロは避けております。また、埋込みは問題がありそうなので全てリンクです。
なお、閲覽後に何があっても当方では手を打ちかねます。気配に敏感な方や、背中に何か居る方はくれぐれもご注意ください。
8分以上あり見応えがあります。
いやー、懐かしいなこういうの。最近放映されないからなあ。
0:12頃に女性の声が入っているとのこと。
耳を澄ましてみると……うん、確かに聞こえますね。
でもはっきり聞こえすぎ。出演者かスタッフの声が混ざったのでしょうな。
凄まじい迫力。節足動物がダメな方は見ないでください。
More Videosには、大百足対鼠があります。見る方によっては残虐と感じると思いますので、そちらも注意です。
香港の鉄道会社のCMです。
25秒前後に注目。太った男の子の後ろに本来居ないはずの少女が……?
いやまあ、単純にカットによって並び順が違うだけな気もするんですが。
おお、はっきり映っている。
撮影者GJ。
もうちょっと化ける努力をしろ。
本日はこのあたりで。
日を改めて追加したりします。
●今日の怪奇幻想
本日は全て幻妖ブックブログよりです。
名手・赤江瀑の短編集となれば買わないわけにいかないでしょう。
現代有数の幻想作家の短編を纏めて読めるのは実に楽しみ。
作品の選定がマニアックなことこの上ないです。鏡花の「黒髪」、いいなあ。
でも個人的には「恨み」より「怨み」の方が好みです。
これは素晴らしい。
いわゆる「文豪」はその多くが怪奇幻想味の強い作品を物していますが、それらを纏めたアンソロジーはありそうでなかったものです。
特に川端康成は「眠れる美女」「片腕」など、硬質で冷たいエロチックな作品を書かせたら天下一品。これも要チェック。
●今日の暗黒舞踏
……えー、タイトルだけで解る方にはお解りでしょう。
ある意味で伝説的ギャルゲー、センチメンタルグラフティのOPです。
今観ても言葉が無くなるくらい凄いな。間延びした音楽といい、スローテンポの暗黒舞踏といい。特に出だしの前衛芸術ぶりにはもう言葉もない。
冷静に見るとホラーですよ、これ……
●今日のフォークロア
■信じようと、信じまいと(WEB拍手より。有り難う御座います)
オカルト板「信じようと、信じまいと」スレッドをまとめたもの。BLOG形式なので閲覽しやすいです。
内容もクオリティが高い。タイトルの元ネタであろう、リプリーの本を思わせるな。
強くお勧め。これはいい。
突然ですが、どうにもネタ切れなので個人的にお気に入りな伝記的怪人について書いてみます。
お題はイタリアの生んだ稀代の碩学、アントニオ・マグリアベッキについて。
■アントニオ・マグリアベッキ(Antonio Magliabechi)
イタリアの学者、司書。1633年生、1714年没。
世に知識の集積者は多けれど、これほど徹底した人物は空前、おそらくは絶後であろう。
40歳になるまで金細工師として生計をたてていたが、本来の興味は書を購い、耽読し、学ぶことにのみあった。
卓越した言語の才能を有し、ラテン語、ギリシャ語、ヘブライ語に精通。驚異的な記憶力の持ち主でもあり、金細工師であった時より一部には知られていたらしい。
メディチ枢機卿の司書であったMichele Erminiの尽力もあり、1673年、かのトスカーナ大公コジモ三世に仕える司書となる。ここからが彼の人生の真のスタートと言える。
生涯をフィレンツェで過したこの人物、無限とも思える知識はほぼ全て書物から得ていた。
その記憶力はまさしく神業であり、管理している蔵書の内容は無論のこと、特定の文章が、どの本の何ページ、何行目に書かれているかすら熟知していた。
コジモ三世がある稀覯書について尋ねるとこう答えたという。
「陛下。その本は私の知る限り、イスタンブールの君主の文庫に一冊だけ御座います。入って右から二番目の書架、七冊目がそれに御座います」。
勿論、マグリアベッキはイスタンブールになど行ったことはない。それどころか、フィレンツェから出ることすら稀であった。
学術上のいかなる問いにも惜しみなく正確な答えを与え、非公式ながら同時代の出版物における共同制作者と見なされている。
私生活では完全な奇人であった。フィレンツェの名物とされ、観光客や宮廷への客人の興味の的となったほどである。だらしなく、いい加減で、不潔。煙草をひっきりなしにふかし、塩漬けの魚くらいしか口にしなかった。天井まで本に埋もれた家で生涯独身を貫いた。
徹頭徹尾知識の人であり、著作などは現存しない。死後、その蔵書30,000冊はヴェネツィア市へと寄贈された。
現在それらはフィレンツェ、国立中央図書館が所蔵している。
本邦ではどうにもマイナーな碩学。残っている逸話を見ると、どれもこれもがその怪物的記憶力と知識を強調しています。
当時は情報の量が限られていたとはいえ、それにしても超人的。世界はたまにとんでもない人間を生み出すものです。
あやかりたいものだなあ。
今回は文体を変えています。
さて、件である。
何がさてなのかというと、某所で牛の神が話題に出て盛り上がっていたからだ。つまり深い意味はない。
牛の神性は古くから伝えられている。誰でも知っているミノタウロス伝説や、世界各地における牛信仰は勿論のこと。本邦の説話集にも、牛を題材としたものは少なくない。例えば、『栄花物語』巻二十五には夢の中に牛仏が現れお告げをしたという話があるし、牛の鳴き声が阿弥陀経と一致するという逸話が『古今著聞集』に見られる。牛に関するの異常報告というだけならば、『日本書紀』が最古のものであるようだ(もっともこれは、牛の奇形に関する話である)。
そして、本邦において最も有名な牛の化生といえば、件であろう。
件とは、人の顔に牛の身体を持つとされる妖怪だ。その伝承は主に、中国地方~九州地方にかけて分布している。
災害、疫病、豊作、飢饉などを予言し、社会に異変が起こる時に出現する。その予言は絶対に外れることがなく、件は予言をして数日で死ぬと云う。
天保七年――余談だが、幕末三舟の一人である山岡鉄舟はこの年に生まれている――の瓦版では既に、丹後の国に出現したという件の絵姿を見ることが出来る。瓦版によれば、宝永二年の十二月にも出現が記録されている。
また、慶応三年四月には雲州(今で言う島根県)の在方にも件が生まれ、豊作と疫病の流行を予言したと云う。葛飾北斎にも「くだんうしがふち」という作品があり、少なくとも江戸時代後期にはメジャーな存在だったことが伺える(事実、「依って件の如し」という言い回しは当時から一般的に使われていたようだ)。
衝撃的なのは『名古屋新聞』明治四十二年六月二十一日号に掲載された記事だろう。
「人面獣心といふことはあるが、これは人面牛態だ、今より十年前肥前国五島の奥島の或る百姓家の飼牛が産んだもので、今は剥製になつて長崎市の八尋博物館に陳列されてゐる、
何でも生後三十一日目に「明治三十七年には日本は露西亞と戦争をする」と云うて死んだのださうな、件だけに豫言が的中してゐる、それで本富に依つて件の如しだ」
との文章と共に、件の剥製を撮影した写真が確認できる。この写真がなかなかに迫力なので『明治妖怪新聞』などでご覧いただきたい。虚ろな目が怖い逸品である。なおこの本、アマゾンでは評価が低いが資料としては優秀なので、怪異愛好家の方にはお勧めだ。
残念ながら、件の剥製は散逸している。なお、2004年に開催された「」でも件のミイラが展示されていたのでそれを御覧になった方もいらっしゃるのではなかろうか。
第二次世界大戦中にも、悪病の流行や、戦争と疫病で国民の大半が死ぬという風説が、件の予言として流れたと云う。
戦後、件が公に出現したという記録はない(不勉強にして私が知らないだけかもしれない)。
だが、90年代に入ってからは、「牛の頭をした女に追いかけられた」という都市伝説や、『新耳袋』に収録された「牛女」に関する話など、件を想起させる伝聞が増えた。興味深いのは、ここでは件が牛面人身になっていることだ。小松左京の名作『くだんのはは』の影響だろうか。最も、牛頭女身たる「牛女」の伝承は戦前からあるようなので、何とも云えないが。
人と牛のハーフという姿や予言を伝える獣という魅力的なモチーフを持つためか、件を扱った作品も見受けられる。
明治以降の文学で、はじめて本格的に件を主題とした、内田百閒の夢幻的な短編『件』。先ほども挙げた『くだんのはは』。小松左京の『牛の首』も似た性質の作品だろう。岩井志麻子の『依って件の如し』は作者得意の土俗的雰囲気と語り口が上手く融合した良作だった。
ところで、神戸の「牛女」や『くだんのはは』の件には、怨念や祟りの影が付きまとう。妖怪としての件は完全な予言獣であり、そのようなものとは縁遠いにも関わらず、だ。
そういえば、「牛女」と『くだんのはは』。どちらも牛頭女身である。矢張り牛頭人身である牛頭天皇が祟り神であることと何か関係があるのだろうか。
想像をたくましくすれば、それらの存在が女身であり、即ち神託を受ける巫女であるとも思える。これは妄想。
中国の神獣・白澤と件の関係性も興味深い。もうしばらく資料を当たってみたいテーマである。
明日から大阪行くので今週末から来週頭にかけて更新が停止します。
メールも多分見ないと思いますので、何かありましたら携帯かmixiかWEB拍手かコメント欄までお願いしますね。
また、シグルイスレまとめを、HK-DMZ PLUS.COMさん、小生にうずさん、発展途上! さん、なまくらさん、Digital MinDさん、秋葉原至上主義さんに紹介していただきました。有り難う御座います。
それにしても凄い人気だなあ、シグルイ。私も今一番楽しみにしている作品ですが。ナレーションの台詞廻しは芸術的ですらあります。うどん玉ー。
●今日のUMA
UMAの正体が象、というのは割と良くある説ですね。しかしサーカス団というのは新しい。
でも
>ただし、サーカス団が旅回りをしなくなって以降の目撃情報については「象理論」では説明が付かず
それじゃダメだろ。
なお、ネッシーの正体は諸説紛々なのですが、調べてみると面白い説も結構あります。"Mysterious Creatures: A Guide to Cryptozoology"から幾つか紹介しますと
・ハイイロアザラシの誤認。1999年にはネス湖に侵入してきたハイイロアザラシがビデオ撮影されているようです。
・遊泳中のアカシカ。
・プレシオサウルスやバシロサウルスの生き残り。一番魅力的な説ですが、まあないでしょうね。
・シャチ。
・巨大な両生綱の生物。未知動物学者ロイ・マッカルは、アントラコサウルス類を候補としています。ただこれもちょっと無理がありすぎるような……アントラコサウルス、生息していたのが石炭紀だもんなあ。
・超巨大ウミウシ。これだけは勘弁。泣くぞ。
写真偽造報道以来ネッシーの信頼性は大きく揺らいでいますが、せっかくだから何か居てほしいというのがUMAファンとしての人情ですな。
今後も調査を継続して欲しい物です。
●WEB拍手レス
>「アウレオールスの夜に」の設定でお聞きしたいことが少々あり申す、まず魔術は隠匿すべしという考え方の魔術協会は「新宿」のことをどう思っているのでござろうか、狂乱都市とはかの魔を断つ剣のまちでございましょうか、ホロウの話は絡むのでございますか、以上三つにございます、以降の展望に差しさわりがなくてお教えくだされば狂喜の限りにございます。
>変な文打ったので疲れました、読みにくかったらすいません。
お答えいたします。
まず、協会は<新宿>を放置していると考えてください。<新宿>を特殊な場所に祭り上げてしまうことで、魔術師などという怪しげなものは<新宿>にしかいない、と思わせています。
続いて、狂乱都市はデモンベインのアーカムシティです。ただ、あの作品がクロスオーバーするとは限らないことをご了承下さい。
最後に、ホロウの話は一切絡みません。作品の性質上、クロスさせるのは困難です。
今後ともよろしくお願いいたします。
>アウレオールス凄い事になってきましたね、続きを楽しみにさせてもらいます、「魔界都市新宿」知ってる人間からしてみると最高レベルにやばい事をしてくれますね、闇男爵そこにしびれる、あこがれるって感じです。ところで倫敦編では何が出てくるんでしょうか、私としてはHELLSINGやドラキュラ紀元が出て欲しいですがいったいどんな魔人、魑魅魍魎が出て来るんでしょうか・・・ 執筆頑張って下さい 一日千秋の思いで待っています。
倫敦編では割とマイナーな作品が出ることになりそうです……
ドラキュラ紀元は出したいのですが、難しいですねー。あれ自体がクロスオーバーですし。
とまれ、応援有り難う御座います。今後も頑張ります。
●今日のホラー映画
ホラー映画の主張さんによりますと、あのB級魚類パニック映画『ピラニア』がリメイクされるそうです。
監督・脚本はチャック・ラッセル。『マスク』で有名になった監督ですね。エルム街の悪夢3も撮っていますし、期待出来るかな。
なお、『ピラニア』は1978年に公開された動物パニックもの(日本でも同年公開)。監督はジョー・ダンテ(『グレムリン』の監督)、総指揮はロジャー・コーマンという……まあ、ある意味で正統派のスタッフにより作られた映画でした。
『ジョーズ』の影響下に制作された作品だけあり、ストーリーはいたってシンプル。つまりは「遺伝子改造されて凶暴になったピラニアが、研究所から河川へ流出してさあ大変」。実に解りやすい。
紛う事なきB級映画ですが、秀作です。音響の使い方やピラニアのデザイン、演出なども良く、良い意味で正当派のB級映画でしょう。動物パニックものやB級ホラーが好きな方にお勧めです。
●WEB拍手レス
>伝奇のお話など、ためになりました。自分も伝奇好きなんですけど、どこまでのことをさすのか分からなかったのでどうもありがとうございました。
有り難う御座います。何を伝奇と呼ぶのか、は非常に難しい問題のようなので、私のアレは話半分にみておいてください。
それにしても伝奇はいいですよね。何だかんだで一番好きなジャンルです。
SF板のHPLスレを見てたら驚愕の新説が。
名付けて怪獣ペギラ神話怪物説
ご存じない方にむけて書いておきますと、ペギラは往年の名作「ウルトラQ」に登場した怪獣です。
特撮怪獣資料として天下一品の質を誇る怪獣ブログさんのペギラの項目によりますと
南極で誕生した、放射能を浴びたペンギンが巨大化した冷凍怪獣。
最大の武器は口から吐くマイナス130度の冷凍反重力光線。
となっております。
複数の話に跨って登場し、ゴジラもかくやという圧倒的な力を見せつけ、全国のお子様たちを恐怖のどん底に陥れた傑作怪獣でありました。
今に至るまでもファンが多く、TRPG「深淵」においても似たようなモンスターが登場したりしてます。
それは兎も角。
ここで大事なのは以下の点。
・ペギラは南極出身の怪獣である。
・南極には狂気山脈がある。
・狂気山脈には古代の建造物がある。
そして何より、『狂気の山脈にて』にある、古代の建造物についての記述。
陸上の都市の建築物の場合、高い塔の巨大な石塊はもっぱら、これまで古生物学には知られていない種類の、大きな翼をもつ翼龍によって運ばれた
(創玄推理文庫刊・ラヴクラフト全集4巻245頁、『狂気の山脈にて』より)
南極に住まう、知られていない種類の巨大な翼竜。
どう考えてもペギラです。
本当に有り難う御座いました。
……まあ、最近はウルトラマンがガタノソアと戦ったりしてるからなあ。
ペギラが神話怪物でも驚かないよな、うん。
●今日のUMA?
■テキサスで「チュパカブラ」捕まる?(Tokyo Fuku-Blog)
テキサスでチュパカブラと思われる生物が捕獲されたそうです。
チュパカブラとはUMAの一種で、1995年前後にプエルトリコに出現。
その宇宙人めいた姿と、動物の血を吸うという行動から、オカルト界のスターとなりました。
詳しい解説を見ればその怪しさが解っていただけるかと。
ちなみに目撃者によるスケッチが

こちら。
怪しすぎますね。
そのチュパカブラが捕獲されたというのだからこれは放ってはおけない。
しかしですね、写真見る限り
これ、どう見ても皮膚病の犬だと思うんですが……
そもそも、チュパカブラ自体が都市伝説の類なんですね。
チュパカブラが残した死体というものも警察と動物学者によって調査されています。「血が抜かれていた」という噂に反して、血液は体内に残留しており、さらに噛み傷は野犬のもの、という結果でした。
チリでチュパカブラによる家畜被害が起きた際も、農業畜産局の調査により「野犬の被害であった」と結論されています。
そもそも「家畜が血や内臓を抜かれて放置される」という構図、まるっきりキャトル・ミューティレーションと同じです。
キャトル・ミューティレーションにしても、野犬や鳥などが、家畜の遺体を食い荒らしていたというのが真相でした。
ここに来て何故またチュパカブラの噂が出てきたかは解りませんが……まあ、今回は噂の沈静化も早そうです。
一時期話題になったGoogleMapsとGoogleEarthで遊んでるのですが、いやいや、ここ最近のデータの充実ぶりは凄いですな。
ネットで話題になっていた六月頃からさらに情報が増えています。国内でも関東圏はかなり対応していますね。最初は23区内位だったんだがなあ。
せっかくなのでオカルトや伝奇ネタ好きとして欠かせない所に行ってみました。
で、そこから幾つかピックアップ。
画像が多いのはお許しくださいな。
なお、以下の場所を探す際に、激しくお勧め! Google Earthさんのkmlファイルを使用させていただいております。有り難う御座います。

我らがエリア51。
矢追さん、出番です。
そして
エリア51近くの魔法陣。
……これ、何のために作ったんだ? 今にも何か出てきそうだ。
マリーマン。
1998年にオーストラリアで発見された、全長4キロにも及ぶ巨人図です。
いつ、誰が、何の目的で作ったかは一切不明。
UMAファンの大定番、ネス湖。
こうやってみると長細いなあ。
おまけでルルイエ。
南緯47度9分、西経126度43分だからこの周辺ですな。
時が至れば此処からクトゥルーがっ。
あと右上の方のマークはイースター島です。
なお、GoogleEarthはこちらでダウンロードできます。
より詳細な情報が欲しい方は、NASAによる3D地球儀ソフトNASA World Windをどうぞ。米国国内なら道路一本まで表示出来ます。
ただまあ、かなり重いので普通に遊ぶにはGoogleEarthやGoogleMapsのほうがいいかも。
●WEB拍手レス
>……花子さんの話、マジで怖すぎです!これはニューウェーブな怪談ですな。顰蹙買いそうですが。
怪談というより「東京伝説」の類ですよね、最早。
しかし確かに顰蹙買いそう……
●今日の怪談
いわゆる怪談・都市伝説・怖い話というものの大半は後味の悪い終わり方をするものです。が、その終わり方を爽快なものとしてしまおうという、素晴らしい逆転の発想から生まれたスレのまとめサイト。
例えば、有名な「凍死を防ぐために、山小屋で四人が部屋の四隅を回って肩をたたき合う。本来なら五人必要なはずなのだが……」というタイプの怪談。
改変するとこうなります。
「道路を走っていたら奇妙な女をみかけて、気付いたらリアウィンドウからその女が覗いていた」タイプの怪談改変が素晴らしい。頭文字Dかよ。
あと花子さんはガチで怖い。
<参考リンク>
死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?
怪談の登場人物がむやみに強かったら……という漫画「でろでろ」
●今日の国防
ちなみにイージス艦とはイージスシステム搭載の水上戦闘艦の総称です。
しかし「イージスシステム」って凄い名称だよなあ。伝奇ものやヒーローものに出てきても全然違和感ない名称だ。
実話怪談方面で有名な、いたこ28号氏による、真帝都百物語2005Zが開催されるそうです。
以下引用。
9月10日(土)19時怪演・20時開催
参加資格:怪談を愛する地球人ならOK。
基本的には順番に怪談を語ります。
ネタが無く聞くだけの参加もOKです。
▼参 加 費:4500円(会場&ジュース代等込み)
▼場 所:東京某旅館宴会場
仮眠部屋(男女別)・風呂・トイレ有り
▼注意事項:禁酒・禁煙(ただし喫煙室有り)
未成年は不可・宇宙人不可(霊はOK)
▼参加人数:先着44名+妖精3名
参加枠はまだ余っているようですので、怪談好きな方、あっちの世界が好きな方など、行ってみてはいかがでしょうか。
私も行こうかな。
●今日の空は良い
ラプターとスーパーホーネットとEF2000か……性能考えたら選択肢は無いような気がするんだが……
●WEB拍手レス
>以前に蝗は食べたことがありますがあれは意外と美味しかったです。あと蛆も結構な食料になるとか。
蝗は田舎から佃煮を送ってもらっていた時期がありましたが、美味ですね。足と羽根が口にひっかかるのが難点です。
蛆は意外と食べられているようですねー。チーズやら煎ったのやらがあるとか。
池袋のナンジャタウンで、本日から恐怖体感アトラクション「ノロイ」が始まったみたいです。
怪奇大好きな癖にビビリの私はこういうタイプのアトラクションは苦手なんですが、心惹かれるのもまた事実。行きたいような行きたくないような。
関連して、映画「ノロイ」の公式サイトはこちら。本日から公開してます。
怪奇実話作家が主人公のホラーということで注目しているのですが、さてはて、その出来やいかに。今月一杯は余裕あるし、見てくるかな。
●今日の売り物
おお、楽天で売ってるんですね。業者さんや専門店行かなくても入手出来るのか。いい時代だなあ。
お勧めは

頭部六分解デラックスモデル。
きちんと半側露出しているところがプロ仕様ですな。
夏も終わりに近づいてまいりました。
さて、夏といえば怪談が名物。そして怪談の花形といえば、何といっても百物語。
そこで今回は「誰にでも出来る百物語」と題して、百物語の正しい作法について書きましょう。
まず第一に準備すべきは場所です。
百物語は夜を徹して行うのが基本。さらに結構な人数を集めねばなりません。
夜を徹して声がしていても大丈夫な場所というのはなかなか確保が難しい。人里から少し離れたバンガローなどが理想的です。あとは青少年会館などでしょうか。学生さんなら、学生会館のような施設を使うのも一手ですな。
夜の校舎やお寺を会場にすると雰囲気満点ですが、色々な意味でお勧めしません。
次に用意するものは道具。
絶対必要なのは
・灯心百本
・灯油
・灯油皿
・青い紙を貼った行灯
・鏡一面
の五種類です。
ここでいう灯油は、菜種と綿実を元にした、江戸時代に用いられていたものです。現在我々が使っている灯油とはまるっきり別物なのでご注意を。
で、最後に必要なのは語り部たち。人数が集まらないと百もの物語を語るのはなかなか大変です。
お友達やそうでもない人を集めましょう。時々人ではない何かが居たり、人数がいつの間にか増えたり減ったりしているかもしれませんが、あまり気にしない方向で。
ではいよいよ本番です。
理想的には新月の夜、それが不可能でも出来るだけ月明かりがない夜を選びましょう。
あ、携帯電話の電源は切っておいてくださいね。出来れば電源を取り外しておいた方がいいです。そこまでしても電話かかってきたりしますが、出来るだけ無視してください。あと、窓を開けて外を覗いたりするのも危険。
灯油を満たした皿に灯心を百本(重要!)放射状に差し並べ、行灯にセットして、灯心全てに火を灯す。で、この行灯を百物語を行う部屋から一部屋隔てた所に置いておき、その横に小さな机を並べ、鏡を立てかけます。
ここで大事なのは、刃物をまとめて遠くに片付けておくことですな。守り刀、という言葉もあるように、刃というものは怪異を招く差し障りとなります。
そして円坐になって、一人一人怖い話をしてゆくと。
ちなみに、百物語を行う部屋には、明かりはありません。
一話終えるごとに、語り手は席を立って、別室にある灯心を引き抜き、さらに横の鏡で自分の顔を確かめます。
この時何かが映っていたり、部屋間の移動の際に何だか良く解らないものを見てしまっても声をあげないこと。
灯心は一話ごとに減ってゆき、それに連れて明かりも薄れてゆきます。
そして百話を語り終え出現するのは、真の闇。その中で怪が来たるのを待つ……というのが、本式の百物語なわけです。
……どうです、どなたか、やってみませんか?
●今日のノベルゲー
■ナルキッソスWeb版が公開を開始しております(STAGE NANA)
ねこねこソフトの片岡とも氏による同人ゲーム、ナルキッソスが公開中。
名作、銀色の第一章現代版といった趣の模様。
……ってことは容赦なく暗いわけだよな……
ストーリー紹介にも
>現代、暗い、主人公とヒロイン、どっちも死にます。
と。
素晴らしい。これはやるしかあるまい。
ってことでちょっと逝ってきます。
●今日の怪異的世界
■UMAファン ~ 未確認動物(お勧め)
BLOG形式で更新されている、硬派UMAサイト。
ハイペースで更新されており、掲載UMAは現時点で200種類以上。
ネッシー、モケーレ・ムベンベといった大メジャーから、オハイオ川のカエル人間といったキワモノ、グレンダリー湖の怪物のようなマイナーUMA、さらには絶滅動物や都市伝説までも扱っており、おそろしく充実したページです。
データ量では国内のUMAページの中でもトップクラスでしょう。下手なUMA書籍を買うよりよっぽどお勧め。
名前の所に英語での綴りがちゃんと書いてあるのも素晴らしい。海外の文献に当たるとき、これがあると無いとでは雲泥の差です。
いや、本当、UMA好きにはたまらないサイトです。
毎日チェックせねば。
さて、世界には様々なUMAがおりますが、とりわけ怪しい(色々な意味で)のがGoatmanです。
目撃者のスケッチはこれ

見た目からして怪しすぎます。
そもそもGoatmanなのになんでヒツジの頭してるんだよと。
軍の遺伝子実験により生み出されたという噂もまたよし。そうでなくては。
ところで、上記のGoatmanが目撃されたのはカリフォルニア州。実はメリーランド州にも、GoatmanなるUMAの噂があります。
身長180cm、輝く紅い瞳にぼさぼさ髪という風体。カリフォルニア州のものとは違って、下半身が羊の形態をしているそうです。
想像図はこちら。
目撃証言もかなり生々しいですな。最初に目撃されたのは1957年。ガーナー夫妻が、車道を走るGoatmanを目撃しています。
続いての目撃談は1971年11月。メリーランド州ボウイに住むエイプリル・エドワードは、裏庭で大きな生物を目撃しました。
その直後、愛犬が失踪。翌朝、愛犬の首だけが発見されています。
同月17日、キャシー・エドワードとその友人たちが、トロッコを持って森の中に消えてゆく人型の生物を目撃しました。
犬の頭が置かれていたという話から一人歩きしたのか、こちらのGoatmanは切断されて遺棄された動物の死体と関連して語られることが多いようです。
研究者の間では、年老いた隠者が正体だったか、あるいは都市伝説の類とされていますが、ヒツジ男と切断された犬の首というコンボは想像すると結構気味悪いものが。
ネッシーやシーサーペントには居て欲しいものですが、こういう気味悪いモンスターは個人的に勘弁。怖いって。
まずは、天日録さんの8/12分、「達人との遭遇」をご覧ください。
……読みましたか?
「達人との遭遇」、これって新耳袋や東京伝説に載ってても違和感ない話だなあ。途中までは「ちょっと奇妙な話」なんですが、最後にちゃんとそれっぽいオチがつくあたり素晴らしすぎる。
日常に忍び込む“何か”→“何か”の異常性の認識→“何か”の消失、と。きっちり怪談や都市伝説の構造を持ってますよ。偶然の体験とは思えない見事さ。
それに脚色次第ではエライ怖い話になりますよ、これ。
ペットボトルを頭に乗せているのがおじさんだからユーモラスなのです。
想像してみてください。
350mlペットボトルを頭に乗せているのが、長い髪の毛で顔を隠した痩せ細った女性だったりしたら?
おじさんのままでも、350mlペットボトルに入っているのが、何だか良く解らない、ドロドロした赤い液体だったら?
考えてみたら怖くなってきたので、実際にそれっぽくしてみました(田中天さん、ご迷惑でしたら一言お願いいたします。削除致しますので)
ライターのTさんの体験である。
喫茶店でくつろいでいると、一緒にいた友人の一人が血相を変えた。
ひどく驚いた表情だったという。
「何事ですか?」
「振り返ってみてください」
振り返るとカウンターがあり、店員が注文をとっていた。
注文しているのは中年の男性。どこにでもいる会社員といった様子だ。
別に普通じゃないか……とぼーっと見ていると、奇妙なことに気付いた。
頭の上に何かある。
目をこらす。
ペットボトルだ。
男性の頭の上にペットボトルが乗っている。ちょうど350mlが入るサイズ。
奇妙なのはそれだけではない。
ペットボトルには、真っ赤な液体がみっしり詰まっている。液体は先ほどから微動だにしない。
トマトジュースだろうか? だがそれにしては、粘っこくどろりとしすぎている。蓋を開ければ臭ってきそうだ。
なぜかTさんは、血を連想したという。
唖然としたTさんたちが見る中、その男性は飲み物を受け取ると二階席へと向かった。
「俺ちょっと見てくる」
トイレに行こうとしていた友人が立ち上がり、男性の後を追う。その間に、Tさんはカウンターに駆け寄った。
「ね、ね、アレ、どういうこと?」
「ええ、たまに来ますね」
「接着剤か何かで固定してるの?」
「わかりません。何度見ても」
「あのボトルの中身なんだけど……」
「それも全然解らないんです」
「そうなんだ……」
「払いは普通ですし、変なことしたりもしません。ただ、狙いがまったくワケわかんないんですけどね」
「どうもありがとう。……ジンジャーエール追加」
「承知いたしました」
テーブルで騒然としていると、二階にあがった友人が戻ってきた。なぜか顔が青い。
「どうした?」
「……いないんだよ」
「いないってお前……」
友人の話によると、二階にあがったところで男性を見失ってしまったという。さほど大きい喫茶店ではない。一目で室内を見渡せるし、二階出口などはもちろんない。
「何なんだかなあ……」
気を取り直してジンジャーエールを飲もうとすると、何か妙な臭いがした。
(何の臭いだ?)
不思議に思ったTさんがコップに鼻を近づけていると、お冷やを飲もうとした友人がわっと悲鳴を上げた。
「今度は何だよ」
ぼやきつつ目を戻したTさんは絶句した。
テーブルの飲み物が全て真っ赤に染まっている。ペットボトルに入っていた液体と同じようにどろりともしている。匂いをかぐと血のように鉄臭い。気づけば、Tさんのジンジャーエールも、真っ赤になって鉄錆の臭いを発していた。
勿論、そんな飲み物を注文したはずがない。
Tさんたちは、そのまま何も言わずに喫茶店を後にしたという。
……あれ、何か違うな。
しかしまあ、羨ましい体験だなあ。その場に居た(と推測される)人に心当たりがあるので、実際どんな感じだったのか聞いてみよう。
●今日の怪異的情報
怪談雑誌「幽」の連載でファンになった、伊藤三巳華さんのブログ。
更新頻度は月1位のようですが、チェックしておくということで。
しかしこの人の絵柄はいいなあ、好みだ。
大賞受賞作「歌舞伎」、優秀賞「連れて行くわ」、「乗り移るもの」という結果。
謎めいた放送系の「歌舞伎」も良いのですが、個人的に「乗り移るもの」がお勧め。これ、語りで聞いたらかなり怖そうです。
来年は応募しよう、うん。
怖いって。
しかしドナルドは怖い。本当に怖い。夜道でばったりドナルドに出会ったりしたら、子供でも大人でも泣いて逃げ出しますよ。人によってはその場で攻撃開始してしまうかもしれない。
ドナルドがなぜこんなに怖いのか考えるために、ドナルドの持つ要素を抽出してみます。
<参考画像>

【ドナルドの構成要素】
・ピエロ眼
・赤、黄、白という配色
・張り付いた笑顔
こうやってみるとやはり、あの張り付いた笑顔が怖すぎるのですよ。人間は理解不能なものを恐怖するといいます。
ドナルドの笑顔は本当に理解出来ない。何というか、頭からバリバリ子供を喰っても笑顔でいそうな印象がある。どんな感情なのかも全く解りませんし。
白塗りの顔、赤い頭、模様の入った眼といったドナルド装束は、中身が何を考えているか覆い隠してしまいます。まさにドナルドマジック。怖いはずだわな。
というわけで夏ならではの肝試しや怪談を控えた皆さん、今年はドナルド風の化粧をして、あの張り付いた笑顔をしていれば大好評かもしれませんよ。怖がらせる前に追い出されてしまう気もしますが。
あ、道化恐怖症と呼ばれる症状もあるので(海外には道化恐怖症の方々のコミュニティもある)、それにはご注意を。
【ドナルドリンク】
道化恐怖症
ドナルドの噂
深夜の道路上に500体のドナルド人形
●WEB拍手レス
>死霊たちの宴というゾンビ小説を読んでいたため話題がタイムリーでした。
>しかし銃、食料、安全な建物が揃っていてもゾンビの溢れる世界特有のストレスには長く耐えれそうにもないと感じます。
確かに、ストレスが一番の難敵でしょうなあ。
立てこもった人間同士もストレスで争いを始めそうだ。
これが少年少女ばっかりだとまるっきり「蠅の王」になったりして。
From dusk till dawnさんがVIP板のショッピングモールでゾンビに囲まれたを紹介しておられます。
季節柄か、イレギュラーエレクトロンさんもゾンビ映画特集してますな(8/5)。
さて、実の所、この手の「ゾンビに囲まれた街に自分がいたらどうするか」的スレは古典中の古典でありまして、オカルト板あたりにはかなりあるんですな。
で、本日はその中でも古典的なスレをご紹介。
オカルト板初の「ゾンビに囲まれたら」スレッド。
途中からゾンビについて真剣に語るスレになっております。
映画「ゾンビ」の如く、街中にゾンビがあふれた状況をシミュレートしたのはここが最初かな? こちらもオカルト板初期のスレッドです。最初の方はグタグタですが、90-120あたりなど、良質なレスもそれなりに。
基本的にロメロ・ゾンビを想定しているようですな。個人的にはサンゲリアのゾンビの方が好きなんだがなあ。泳ぐし。
こちらは軍事板だけあって、「いかにして倒すか」「何の兵器を用いて対抗するか」に考えが向いております。
設定は
1 名前: 名無し三等兵 投稿日: 02/03/21 01:45
ある惑星の爆発によって特殊な放射線が地球に降り注ぎ、そこら中の死体を蘇らせてしまった。
生きている死体は人々を襲い、街中はゾンビであふれかえっている。
3 名前: 詳細 投稿日: 02/03/21 01:45
大体こんな感じで
・場所は日本
・都市機能はマヒしかけ TVは大体砂嵐、携帯つながりにくい、水道、電気も長くは持たない
ゾンビはこんな感じ
・ゾンビは動きは遅い、力は強くないがどえらい群れる
・ゾンビは生肉を狙ってくる
・頭部を破壊すると動きを止められる
・噛まれたり深い傷を負ったら自分も3日後ぐらいにゾンビに
とのこと。
いや、正直生き残れる気が全くしません。
とにかく「どえらい群れる」が良くない。これが危ない。
走るゾンビが衝撃的だった「ドーン・オブ・ザ・デッド」でも、主人公たちを追い詰めたのは、ゾンビによる圧倒的な数の暴力でしたな。
幾らしっかり準備して篭城しても、どっかを突破されたら殺到されてお終いだろうしなあ。
■人外達と戦うために使う「最強」の銃(以上軍事板)
関連スレ。ゾンビ(ロメロ仕様)を相手にするならどの拳銃がいいんだろうか。
しかし、実際に自分の住処(職場、学校でも可)にゾンビが溢れたら自分ならどうするか、と考えてみると中々面白い。
篭城に向いてるのはやっぱりショッピングモールか? でも日本だとショッピングモールはあまり数が無いし、規模もアメリカほどじゃないしなあ。
サイズ的には大きな国道沿いにあるホームセンターが妥当なんですが、飲食料の備蓄が心もとないところ。ホームセンターにスーパーがくっついてる形態が最高かもしれぬ。
あと意外に心強いのが理系の大学、それも生物系の研究棟ですな。
先進的な所は強固なセキュリティを完備、侵入経路は少ない、郊外にある場合なら人が少ないのでゾンビも少ない、といたれりつくせり。食料の備蓄さえ何とかすれば意外に持ちこたえられそうだ。
……まあ、私がそんな状況に放り込まれたら、秒でゾンビに食われてゲームオーバーな気もしますが。君は生き延びることが出来るか。
ちなみにメジャーなゾンビ映画からでは、バタリアンゾンビが間違いなく最強。あいつらだけには勝てる気がせん。
【関連リンク】
ゾンビTRPG、All Flesh Must Be Eaten。ゾンビ自作ルール(ゾンビもサンゲリアもバタリアンも再現可能)も有り
All Flesh Must Be Eatenの紹介ページ(Micchi's Home!)
「ゾンビ映画大事典」。ゾンビ映画ファン必須
夏です。
残暑です。
死ぬほど暑いです。
この暑さを解消するには何が必要か。
クーラー? 清涼飲料水? プール?
いやいや妖夢(枕詞)、矢張りここは夏の風物詩の出番。
そう――心霊写真と心霊動画です。
最も、心霊写真や心霊動画というものは、その大半が見間違い、錯覚、映りこみ、現像のミスなどなど……で説明することが出来てしまうもの。今のご時勢なら合成も簡単ですし、与太話にもならないものが大半なのもまた事実。

というわけで(どんなわけだ)、心霊動画やら心霊写真やらをご紹介。
かなり分量があります。ワイドショーとかで特集されてた「心霊動画」を集めていますな。
何かの映りこみや、ただの錯覚だろこれ、ってのが多いのはご愛嬌。むしろそこがポイント高い。
以下お勧め動画。
何か動いてますな。
反射か? 何にせよこれは割と怖い。
言われてみれば老人っぽく見える。
どう見ても人間だろうが。
オカ板で拾ってきました。
右端の人の上に、黄色い形の何かが写ってますな。
しかし見事に子供みたいな形してるな。
これ、その手の番組に出したら、抜け出た魂か地縛霊扱いだろうなあ。
こちらはアメリカ発の心霊写真サイト。
日本の心霊写真に多い「不気味な顔が!」といった種類のものは余り無いですな。奇妙な白いモヤが写っているものが大半です。ここらへん興味深い。
掲載されている写真には強引なものも多いが気にするな!
Demon in cigar smoke!とかはある意味感動を覚えますよ。これ、どうみても煙だろ。
奇跡体験アンビリバボー内のコンテンツ。
載ってる写真はどれも割りと良質ですな。
一番最後の写真が、斜めに繋げて顔に見せているのはまあ、そんなところかと。
【心霊リンク】
2chオカルト板 心霊ネタ多し
零~刺青の聲~発売中
恐怖の館
●今日の怪異

WEB拍手で教えていただきました。有難うございます。
さて、リンク先は俺様イズムさん内のエントリーの一つ。
相当に荒い画質で、男女二人組みが上の画像のような場所を歩いていますが突然……といった映像です。
で、とりあえず見てみました。
うーん……確かに問題の箇所は一見すると女性の顔に見えますね。
もっとも、周縁部の黒い部分が、目に見える部分に直接繋がっているため、ノイズの悪戯である可能性はあるように思います。私は映像方面はさっぱりなので何とも言えませんが。
そもそも合成だという可能性も捨てきれないしなあ。
映像やCGの専門家の方に鑑定して貰いたい所です。
こちらの「怪奇映像集」にある「心霊AV霊奈」、2chオカルト板でもかなり話題になりましたね。
各地で割と見かける映像です。
ご存じない方のために、とりあえず肝心の部分のみ静止画で掲載。サーバーの規約によりアダルト動画や画像は置けないため、動画はリンク先でご覧ください。
画像はこちら。
いわゆる心霊画像なので苦手な方はご注意ください。
一見すると確かに霊が写っているように思えますが、それにしては少々はっきり見え過ぎです。少なくとも私、俗に言う「心霊写真」や「心霊ビデオ」でこんなにはっきりした画像を見たことがありません。
映画「スリーメン&ベイビー」で、異様なほど鮮明な少年の姿が画面に写り込んでいた例がありますが、これは人間サイズの看板写真という小道具が偶然写ってしまったせいだということが知られています(トンデモ超常現象99の真相より)。
実際動画を見ますと、女性がシーツをかぶって仰向けに寝た状態でいるように思えますね。心霊だと断定するのには少々弱いのではないかと思います。
未確認ながらシーツが動いていたとの情報もありますし。
顔が青白すぎて不自然だとの意見もありますが、これはあらかじめファンデーションなどを厚塗りしておけばいいだけのことです。
人間ではないですかねえ、これは。
詳しい情報をお持ちの方、お知らせくださると幸いです。
●WEB拍手レス
>伝奇入門、参考になりました。挙げられていた本、何冊か読んでみたいと思います。
有難うございます。
挙げた本はどれもお勧めですので是非。
「伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門」をHTMLにしてまとめました。
こちらになります。
ショートカットからもリンクを張っておきます。
●伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門(3)
「伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門」、第三回にして最終回です。
今回は1970年代から現代までを扱います。この時代の作品になりますと、流石に馴染み深いものが増えてきますね。
70年代、80年代は小説を、90年代以降はゲームを中心に取り上げます。
事実誤認や不適切な記述、この部分が物足りないなどありましたらご指摘くださると幸いです。
■1970年代/半村良の衝撃
1970年代は、60年代に定着した「異端文学」的な要素が、拡大・一般化・通俗化されていった時代と言えましょうか。
実際に、70年代初頭には、60年代アングラ文化の集大成ともいえた「家畜人ヤプー」がベストセラーとなっています。一部の好事家や目利きのためだけにあった「異端」の世界が、陽のあたる場所に出てきたと言えましょう。
その風潮を軽薄だと嘆く向きもありましたが、多くの読者が埋もれていた文化の魅力へと目を向ける契機になったことは忘れてはならないと思います。
伝奇という観点からは、1972年「石の血脈」の衝撃が圧倒的でした。
新進気鋭の建築家、隅田を襲ったのは恩師の急死と妻の失踪だった。急激な環境の変化にも負けず、自らの才を発揮しようとする彼の周りに、現実を超越した怪事が姿を見せ始める。
謎の暗殺教団の影、変容した妻、奇怪な性病と不老不死の人間、そして、人類の歴史を陰で動かしてきた秘密結社。
やがて隅田が知る脅威の現実とは……
とまあ、そういう作品です。
序盤では現代小説の装いを取りながら、中盤からは明らかな非日常の世界へと突入するといった構成は当時は珍しいものでした。巨石文明、アトランティス、吸血鬼伝説、人狼伝説、妖艶極まる謎の美女、といった「いかにも」な要素が満載の一大伝記絵巻であり、今でも魅力は色あせていません。
性病が主要なテーマの一つということもあり、濃厚なエロスの描写が読者を引き付ける要素となりました。
なお、帯において<伝奇ロマン>を銘打った作品は、(少なくともメジャー作品では)「石の血脈」がはじめてであったように思います。
半村は第二作「
また、同時期に平井和正によって書かれた「死霊狩り」も重要です。
超人的な身体能力を持つ主人公たちと、人智を超えた怪物との死闘を描いたこの作品は一躍大人気を博しました。
秘密組織、超人的な登場人物たち、「ゾンビー」と呼ばれる宇宙からの侵入体、国家的陰謀と、伝奇ロマンと類似しながらも過激さを増した道具に溢れており、伝奇バイオレンスの先駆となっています。
この他、荒巻義雄や小松左京といったSF畑の作家の活躍が目立つ期間でありました。エロスとバイオレンス、超古代や謎の組織や怪物といった、わかりやすい形での伝奇エンターテイメントの原型は、この時代に出揃ったと言えましょう。
■1980年代/超伝奇バイオレンスの隆盛
1980年代は、戦後世代が躍進した時代でした。
SFにおいては山田正紀、新井素子、山尾悠子などの優れた書き手が登場し、幻想文学方面では須永朝彦が活発な活動を見せていました。
笠井潔が精力的に活動し始めるのもこの時代です。「ファンタジーの遍歴時代」「サマー・アポカリプス」、「ヴァンパイヤー戦争」など、笠井の代表作はほぼ全て80年代に出揃っています。
伝奇的な観点から見れば、決して外せない二人が現れたのもこの時代。言わずと知れた、菊地秀行と夢枕獏の二大巨頭です。
菊地は、都市を舞台に超人たちの荒唐無稽な活躍を描くことによって。
夢枕は、人間の肉体と日本古来の呪術や伝承を組み合わせることによって。
いわゆる「超伝奇バイオレンス」と呼ばれるジャンルを開拓しました。
菊地の代表作には「妖獣シリーズ」「魔界都市シリーズ」があり、一方の夢枕は「キマイラシリーズ」「精神ダイバーシリーズ」「陰陽師シリーズ」などを代表とします。
共に癖のある描写、エンターテイメントに徹した内容、激しいエロスの描写といった要素を特徴とし、一時代を築き上げました。
実際、本屋のノベルズの棚には、菊地か夢枕の亜流ばかりが並んでいるという時代があったのです。
我々が想像する伝奇アクションは、この時代に確固たる市場を築き上げたと言ってよいでしょう。先に述べたとおり、伝奇ロマン/伝奇アクションそれ自体は1970年代に確立されていましたが、それと市場の定着とはまた別です。
また、忘れてはならないのが1985年、荒俣宏の手になる「帝都物語」でしょう。
明治から昭和初期にかけての一大超能力戦争を書いたこの作品の影響力は甚大です。
それまで一部の好事家や研究者だけが知るものであった、陰陽道、阿部晴明をはじめとする日本の呪術的伝承を一般に広めた功績は計り知れないものがありましょう。こと伝奇エンターテイメントに関する限り、現在に至るまで、帝都物語を超える影響力を持った物語はおそらくありません。伝奇を語るとき、決して避けては通れぬ作品です。
なお、荒俣は帝都物語と同時期、「本朝幻想文学縁起」において、日本古来の怪異と伝奇の世界を幅広く紹介しています。これまた、一部の研究者や好事家だけが持っていた知識を広めたという意味で重要な著作です。
純文学方面からも伝奇的要素を強く持った作品が発表されています。中でも大江健三郎「同時代ゲーム」は、四国の山中にある、異界としての神秘的な村を舞台とし、「異貌のものたちの歴史」という濃厚な伝奇的要素を有しています。
■1990年代/伝奇の停滞
1990年代に入ると、伝奇物語は停滞の時期を迎えます。
どのようなジャンルも活性化の後は停滞か衰亡を迎えますが、伝奇も例外ではなかったということでしょう。ただ、衰退ぶりは、80年代の伝奇の活発さを証明するものでもありました。
先ほども述べた超伝奇バイオレンス、ひいてはエンターテイメントとしての伝奇小説がジャンルとして定着してしまったことも原因でしょう。ブームの後、ファンに支えられて定着したジャンルは、完全に消え去ることこそありませんが、本屋の片隅で細々と生き残ってゆくだけになることになるものです。
もっとも、話題性/革新性のある伝奇的な小説作品が全く無かったわけではありません。
1988年頃から1990年代前半は、ジュヴナイルを中心とした作品が量産されていました。現在「ライトノベル」として知られる物語の原型の多くは、この時代に求められます。水野良「ロードス島戦記」が若年層の間で圧倒的な支持を得たのが典型ですね(ロードス島戦記そのものは1988年の開始ですが)。
ただ、この当時は西洋的世界観を基にしたファンタジー作品が主流であり、本文で述べているような伝奇的な作品は少ないです。
また、1994年に、京極夏彦が「姑獲鳥の夏」で鮮烈なデビューを果たしました。
発表当初こそ然程注目されませんでしたが、第二作「魍魎の匣」で各界の圧倒的支持を獲得。京極夏彦はこの後も伝奇味の強い作品を連続して発表し、伝奇ミステリの世界に大きな足跡を残しています。
しかし、90年代の伝奇物語は、小説の世界においては矢張り隅に追いやられていた感が否めません。朝松健のような作家が奮闘してはいましたが、大きな支持を得ていた作品は見当たりません。
この時代の伝奇物語で注目すべきは、むしろゲームというメディアでしょう。
1994年、チュンソフトが「かまいたちの夜」において、ノベルゲームという新しい形式を切り開きました。
音楽とグラフィックを効果的な演出に用い、ゲームの本体はあくまで文章部分という形式は、当時非常に斬新であり驚きをもって迎えられました。選択肢によって結末が大幅に変わるシステムも目新しかったのでしょう。
これによって、ノベルゲームの手法は一気に浸透してゆきます。
1996年、Leafは、その影響下に、ビジュアルノベルシリーズ、「雫」、「痕」(リンク先はリニューアルパッケージ)を発売。この二作は幅広い人気を獲得します。
特に、「痕」は、日本古来の土着的な田舍町という舞台、鬼の伝承と猟奇殺人という装置、さらにSF的な味付けと、伝奇の幕の内弁当とでも言うべき作品。後発の作品群に、大きな影響を与えました。現在に至るまでその影響は残っています。
1998年には転生を主題にした伝奇恋愛アドベンチャー「久遠の絆」が発売。
同年、学園伝奇ジュヴナイルを謳った「東京魔人学園剣風帖」が登場します。
魔人学園シリーズには、江戸時代を舞台とした「東京魔人学園外法帖」、同一世界におけるジュヴナイル伝奇「九龍妖魔学園記」といった系列作品があり、幅広い展開を見せています。
これらの作品群により、夢枕獏、菊地秀行以来後継をもたなかった「現代を舞台に若者たちが超人的な活躍を繰り広げる」というジャンルが確立されたのでしょう。
事実、東京魔人学園シリーズには、「魔界都市<新宿>」に代表される菊地秀行ジュヴナイルの影響が大です。
■2000年代/伝奇の復権
1990年代後半、幾多の伝奇ゲームの登場で基礎体力を養ったのか。2000年代に入ると爆発的な広がりを見せます。
一般小説よりも、ライトノベル界、コンシューマゲーム界、美少女ゲーム界といった、俗に言うサブカルチャー的分野の作品においてその傾向は顕著でした。
いえ、今でも顕著です。少し大きめのショップの棚を眺めてみれば一目瞭然でしょう。
2000年冬、コミックマーケットにおける「月姫」の発表が一つのターニングポイントであったと思われます。
現代を舞台に異能力者――吸血鬼、殺人鬼、魔術師たちの戦いを描いたこの作品は、凄まじい勢いで界隈を席捲しました。ネットの普及とも相挨って、その流行の度合いは爆発的ですらありました。今に至るまで人気は衰えていません。
月姫のシナリオライター、奈須きのこ執筆の同人小説「空の境界」は商業出版され、新聞紙上などでも話題となりました。
漫画のようだ、子供騙し、既存作品の剽窃の固まり、盲目的な信者が迷惑……などといった批判も良く聞かれますが、月姫の流行が伝奇というジャンルを各方面に知らしめたことだけは間違いありますまい。
事実、この後、ゲーム媒体における伝奇物語の充実には目を見張るものがあります。
ここで注意して頂きたいのは、私は様々な作品が月姫の影響を受けていると言っているわけではありません。
90年代に見たように、伝奇的な主題を扱った作品はこの当時既に量産傾向にありました。PCにおいてもコンシューマにおいても、優れた作品が90年代後半から2000年までにも多数出現しています。
伝奇という物語形態を受け入れる下地はとうにあったのです。月姫の流行によって、伝奇的な作品がさらに作られやすく、受け入れられ易くなったと言いたいのです。
それは兎も角、実際問題として、これ以後、魔術、超古代に伝承、吸血鬼や鬼といった怪物……物によっては半ば忘れられていた多種多様なガジェットが息を吹き返し、流行すらするようになりました。
教科書的ともいえる現代伝奇アクション「夜が来る!!」がアリスソフトから発売されたのが2001年。
翌年には、サークル「07th Expansion」による伝奇味濃厚なサスペンス「ひぐらしのなく頃に」が登場(現在も継続中)。
2004年にネットを介してブレイクしたのは記憶に新しいところです。
2003年には、18禁ゲームメーカーニトロプラスの大作、「斬魔大聖(機神咆哮)デモンベイン」が話題を呼びました。
今年に入ってからですと、ニトロプラスの「塵骸魔京」、Propellerの「あやかしびと」、アプリコットの「AYAKASHI」など、枚挙に暇がありません。
コンシューマにおいても「零」シリーズなどがありますね。
ただ、物語性を重視した伝奇作品はPCゲーム界に比べるとやや少ない印象があります。強いて言うならば、ホラーが多いのが特徴でしょうか。ユーザー層の違いもありましょう。
ライトノベル界でも、現代を舞台にした伝奇物語――その多くは伝奇アクションですが――は氾濫しており、確かな1ジャンルを形成した印象があります。
どの作品も一定水準の質を保ち魅力的な反面、似たような素材が多くマンネリになりがちな所も、1980年代の伝奇バイオレンスの隆盛を思い出させます。
今後の動向が注目されます。
■終わりに
かなり駆け足ながら、日本伝奇の歴史を概観してみました。お楽しみいただけましたでしょうか。
取りこぼした作品は山のようにありますし、90年代以降の記述がゲームに偏ってしまったなど、反省点は多々あります。特に江戸時代と伝奇ミステリについての記述は拡充させたいところ。次の機会があればもう少ししっかりまとめたものを提供出来ればと思います。
最後に、伝奇を知るための文献を幾つかあげておきます。私の本棚見ただけでも山ほどあるので、特に有用で目ぼしいものだけをピックアップ。
・幻想文学33号 日本幻想文学必携
・幻想想学38号 幻魔妖怪時代劇
他多数
ここまで読んでいただき有難うございました。
ご意見ご感想など頂けると幸いです。
(終)
●伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門(2)
はい、第二回です。前回の内容はこちらをご覧ください。
今回は1920年代、伝奇の活発化から、1960年代の異端文学復権までを概観しましょう。事実誤認、不適切な記述などありましたらご指摘くださると幸いです。
■1920年代/純文学と伝奇
まずは前回の補遺。
1913年、三島由紀夫が影響を受けたと言われる郡虎彦は、「鉄輪」(「陰陽師伝奇大全」に収録)で安倍晴明と丑の刻詣りを行う怨み骨髄に徹した女を描きました。露骨な伝奇的アクション描写はないものの、稀代の陰陽師と恐ろしい女の怨みと、伝奇の定型を扱っています。
純文学方面からも伝奇的アプローチがあった証拠でありましょう。
さて、1910年代に確立された大衆娯楽小説が山ほど出てくるのがこの時代です。
今では名も残らぬ読み捨て作品が粗製乱造されましたが、市井の人々に、伝奇的な物語は面白いものだ、娯楽的なものだという意識を、改めて植えつけた時代であったと思われます。下地を作ったとでも申しましょうか。
伝記作品を書いていたのは名も無き小説家達だけではありません。
一般には「文豪」であり、純文学作家と思われている芥川龍之介も、1920年前後には神経症的な伝奇作品を執筆しています。特に「邪宗門」(1922年)は、王朝を舞台に、聖母マリア信仰を広めようとする西洋の妖術師と藤原道長の息子である陰陽師の魔術的対決を描く伝奇ロマン。未完ながら、昭和に誕生した伝奇アクションの遥かな先達と言えましょう。
芥川の伝奇的作品には「妖婆」「アグニの神」などがあり、その大半は、「芥川龍之介妖術伝奇集」に収録されています。
他にも、佐藤春夫「病める薔薇」「月光異聞」、谷崎潤一郎の「魔術師」、室生犀星の「幻影の都市」……文壇の旗手たちが、揃いも揃って伝奇的な、怪異的な小説を発表しています。
当時随一の盛り場であった浅草をテーマにした作品も多く、それらは探偵小説やモダニズム文学といった、都市幻想への先駆となりました。
かように1920年代は、純文学作家が伝奇味濃厚な作品に手を染めた時代でありました。これも時代の空気でありましょうか。
勿論、大衆娯楽方面の書き手も負けてはいません。1925年、国枝史郎は「神州纐纈城」を発表。破天荒とすらいえるイメージの奔流により、伝奇的作品の頂点に躍り出ました。近年にも、石川賢の手によって漫画化されています。
この他、稲垣足穂「一千一秒物語」、江戸川乱歩「パノラマ島奇譚」「孤島の鬼」、白井喬二「東遊記」……枚挙に暇がありません。純文学、エンターテイメントといった区別が意味を成さないほどに、多数の幻想的/伝奇的な作品が登場しました。
江戸伝奇文芸が欠いていた、西洋の黒魔術、東洋の謎めいた呪術という道具立てが広まったのもこの時代です。
これにより、伝奇物語の道具立てはほぼ完全に出揃ったと言ってよいでしょう。
■1930年代/幻想ミステリの王国
伝奇味濃厚なミステリが多数発表された時代です。
伝奇とミステリというものは非常に相性がよく、現在に至るまで名作傑作に事欠きません。
夢野久作「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」は、この時代の伝奇ミステリの二大巨頭でありましょう。
サスペンスと都市幻想を融合した名作「深夜の市長」もこの時代の産物です。
伝説的雑誌「新青年」の黄金期も丁度この時期であり、猟奇的なモチーフをもった伝奇的なミステリやサスペンスが量産されています。
今ではお馴染みすぎるくらいお馴染みの「吸血鬼」という存在が世間一般に知られたのもこの時代からでしょうか。ちなみに本邦初の吸血鬼小説は、1929年に発表された中川与一の「吸血鬼」です。
イギリスの隠秘学研究者M・サマーズの著作を再構成した研究書、日夏耿之介「吸血妖魅考」が出版されたのが1931年。これにより、多くの人々が吸血鬼という概念を手に入れました。吸血鬼に関心がある方なら、今でも必読の資料です。
日夏は「サバト恠異帖」などの著作によりオカルト的題材を日本に輸入した先駆者と言えます。江戸文芸西洋文学両面にわたる圧倒的な博識をもって知られており、現在に至るまで我々は日夏が切り開いた魔術的迷宮でうろうろしているとすら言えるかもしれません。伝奇や魔術などが好きと名乗るからには、日夏の著作には一度は触れねばならないと思います。
なお、海外でも「コナン」シリーズのR・E・ハワードや、かのH・P・ラヴクラフトが活躍しておりました。洋の東西を問わず、伝奇と怪異の世界が活発化していたと言えましょう。
■1940~1950年代/戦争の暗い影
1940年代は伝奇暗黒時代でした。
不穏な世界情勢と国内情勢、太平洋戦争の開戦、敗戦から窮乏を極めた戦後と、日本全体が暗い雰囲気に覆われていたこの時代、目ぼしい伝奇作品は数えるほどしかありません。日常と非日常の境が曖昧になり、食うや食わずやの毎日では、絵空事にうつつをぬかす暇などなかったのでしょうか。
軍部の統制が厳しくなっていた時勢では物語の幅も必然的に狭くなり、作家たちは秘境冒険もの、時代小説、民話を基にした小説などに活路を求めることとなります。
秘境冒険ものの中でもとりわけ伝奇的な色彩の濃い、「魔境もの」と呼ばれたにおいては、海野十三、小栗虫太郎、久夫十蘭らが活躍。
地底や海の果ての謎の王国で少年少女や探検家が荒唐無稽な活劇を繰り広げる――というのが主な筋立てであり、道具立ては伝奇的です。ただ、荒唐無稽に過ぎ、再三味読に耐えるとは残念ながら申せません。やっつけ仕事の感があります。
一方で時代小説には特筆すべき作品がありました。横溝正史の「髑髏検校」です。ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を換骨奪胎し、幕末を舞台とした伝奇時代劇。暴虐な魔王ドラキュラがいかにも日本的な湿気のある悪となり、原作でただただ怖いだけであったドラキュラの従者も、横溝一流の筆によって異様な艶のある美女たちへと変容しています。絶海の孤島という舞台装置とストーリーテリングの巧みさも相俟って、純粋な娯楽小説としては原作より優れていましょう。富士見・角川・講談社と各社から文庫により出版されていましたが、絶版なのが惜しまれます。
そして日本は終戦を迎え、戦後、状況は一変します。
1946年、横溝正史「本陣殺人事件」により、知らぬ人はない名探偵、金田一耕助が登場します。
本陣殺人事件は、西洋本格ミステリに、我が国伝来の猟奇と怪奇、土俗的な恐怖と伝承を組み合わせた、実に伝奇的な作品でした。
江戸文芸、江戸川乱歩と継承されてきた土俗的伝奇とも言える世界観は、横溝の手により新しい生を得、広く一般に普及します。
その影響下に、高木彬光「刺青殺人事件」が誕生したのも重要です。高木は怪談や伝説を背景として用いることに長けており、「成吉思汗の秘密」などの伝奇ロマンも発表しています。戦後の伝奇を語る上で避けては通れない作家ですな。
後年の推理小説ブームを支えた人材の多くもこの時代に登場しており、中でも山田風太郎は1958年に「甲賀忍法帖」を発表。史実と奔放な想像力を絶妙に組み合わせた作品群により、世に言う「忍法帖ブーム」を作り出しました。
山田の忍法帖シリーズが、これ以後の伝奇アクションや時代伝奇に与えた影響については今更論じるまでもありますまい。端的な例で言えば、一般には菊地秀行が始祖と思われている「極細の糸を武器として使う」も山田作品が元です。山田風太郎がいなければ、日本伝奇の歴史は間違いなく変わっていたと思われます。
戦時中に何があったのか、作風を一変させた作家も少なくありませんでした。
それにより、自然主義文学の大御所、正宗白鳥が「お伽噺・日本脱出」という異世界を舞台にした伝奇ファンタジーを記しています。
伝奇からは少々離れてしまいますが、少女小説の大御所だった吉屋信子がオカルト方面に傾斜したのも一例ですね。
なお、この時代になると、私たちにも馴染み深い、伝奇の書き手たる方々が産まれてきています。1948年に笠井潔、1949年に菊地秀行、51年には夢枕獏と高橋源一郎。52年には村上龍と田中芳樹、54年には竹元健治に友成純一、56年に朝松健……中でも1947年は、荒俣宏、景山民夫、梶尾真治、金井美恵子、須永朝彦とまあ、凄まじい面子。
新しい時代の到来を顕著にしめしていますね。
この時代の作品は近年復刊が盛んであり入手が容易であるため、気になった方は大きな書店で探してみることをお勧めします。
■1960年代/異端の復権
60年代は何故か、エンターテイメント的な伝奇物語は余り見ることが出来ません。この期間を特徴付けるのはむしろ、澁澤龍彦の音頭による、「異端文学」の復権でしょう。
澁澤は1961年の「黒魔術の手帖」を皮切りに、戦争によって雌伏を余儀なくされていた文化の復権にかかります。
日夏耿之介らのオカルトを代表に、シュールレアリスム、サディズムにエロティシズム、モダニズム、「新青年」が得意とした怪奇幻想文学……澁澤の尽力がなければ、これらの豊穣な文化は失われたままだったかもしれません。
文学の美食者を自認していた澁澤だからこそ出来た一大事業だったと言えます。澁澤の諸著作が今もってオカルトや幻想文学、異端文化への最良の手引書であることからも、その量と質とが良く解ります。
この復活運動が頂点を迎えるのは1960年代後半です。澁澤の手帖シリーズやアンソロジーの影響下に、桃源社は「世界異端の文学」と「大ロマン・シリーズ」を開始。
前者ではユイスマンス「さかしま」、クロソウスキー「肉の影」、シェーアバルト「小遊星物語」など、翻訳もほとんどなく、等閑視されていた世界文学の数々を邦訳。70年代に荒俣宏により広がった、いわゆる「幻想文学」ブームの先駆となりました。現在でも翻訳が「世界異端の文学」にしか無い作品は多く、古書でも相応の値段がしたりします。
伝奇的見地からみれば重要なのは後者でしょう。「大ロマン・シリーズ」が最初に復刻したのは、1920年代の箇所でも言及した「神州纐纈城」でした。これが各界の話題を呼び、埋もれていた伝奇的作品が改めて日の目を見ることとなるのです。
1960年に「SFマガジン」が創刊されたのも大きな事件でした。
これにより日本SFが本格的に始動。星新一、筒井康隆といった大物はこの時代に既に活躍を始めています。なお、筒井を発掘したのは江戸川乱歩です。流石の慧眼といえましょうか。
SFの誕生により、既存の文学の枠にとどまらない物語の受け皿が出来上がりました。先ほどの述べた異端文学の復権とも相俟って、今まで等閑視されてきた種の物語を発表する場が整いつつあったのです。そこには当然伝奇物語も含まれました。
そして、この時代のカウンター・カルチャーが1970年代に一般化・通俗化し、エンターテイメントとしての多様な伝奇物語を生み出すことになるのです。
盛りだくさんの時代が続いたため、少々駆け足になってしまいました。
今回はこのあたりといたします。
次回に1970年代、半村良の登場から、2000年代、伝奇ゲームの隆盛までを概観して終わりといたしましょう。
●伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門(1)
2004年、伝奇活劇ビジュアルノベルを名乗るゲーム「Fate/stay night」が大人気を博したことは皆さんご記憶でしょう。
ファンディスクである「Fate/hollow ataraxia」が今年中には出そうだというニュースを眺めてるうち、ふと日本における伝奇物語を眺めてみようと思いつきました。
近年、伝奇と呼ばれるジャンルに属する作品が数多く見受けられるようになってきました。「伝奇●●ゲーム」「伝奇●●ノベル」といった表記も珍しくありません。
そもそも「伝奇」とは何か。
一体いかなる作品を指す言葉なのか。
実際のところ、これを語るだけでそれこそ本を書ける奧行きがあります。そこに手間隙をかけていては本末転倒。そもそも私には不可能事です。
この文章は「伝奇ゲームファンのための伝奇小史」ですので、厳密な定義ではなく「伝奇とはこんな作品だよ」位で話を進めていこうと思います。よって、ここでは「伝奇」を
・超常的な力を持つキャラクターが登場する(超能力、魔術、人ならぬ力など)
・非日常的な道具をガジェットとして使用する(日本古来の伝承、過剰に演出された舞台装置など)
・何らかの目的のために戦いが行われる(主にアクションだが、心理的な闘争も含む)
といった要素を含む創作物語といたします。
要するに、念頭に置いているのは伝奇アクションや伝奇ミステリ、あるいはその種の雰囲気をもった作品群ですな。
伝奇を「神話や伝承、民話などをモチーフにした作品」とする説もありますが、これですといわゆる新伝綺を含有することが出来ません。なので上の要素からは除外しました
曖昧な定義ですがお許しください。ニュアンスが解ってもらえれば十分ですので。
では、本邦における伝奇の歴史をさらりと眺めてみます。
前半においては文芸作品を中心に、後半においてはゲームも混ぜて幾つかのメディアを取り扱うことになるかと。
なお、私は只の伝奇ファンですので、以下の文章には間違いや不適切な点があるかもしれません。その際はご指摘くださると幸いです。
それと「何であの作品が入っていないんだゴルァ!」という方。扱う作品は独断と偏見で選んでいるので謝っておきます。御免なさい。
また、文中は全て敬称略です。
■中世/竹取の翁といふものありけり
ここはさらっと流していきます。
小説が元をたどれば神話・伝説に行き着くのは万国共通であると思われます。
我が国では神話を集成したのは、「古事記」「日本書紀」でありました。ここから「日本霊異記」を祖とする説話が誕生し、やがて説話は、作り物語を生み出します。
この<作り物語>こそが、現在に至る多種多様な物語の根源であると申せましょう。伝奇物語の萌芽がそこに求められるのも当然であります。
一般に、我が国初の<作り物語>は、「竹取物語」であると言われています。
10世紀初頭に成立したこの物語は、異常出生、貴種流離譚、難題求婚譚といった口承伝承の要素を複合的に組み合わせ、さらに月世界との繋がりを付与した点に特色がありましょう。
当時の文化や世相を考えると、これほどの物語が成立したのは一つの奇跡であるように思われます。
一読すれば解るように伝奇的な要素(異世界の姫君や月から降臨する迎えの人々、かぐや姫が難題として出した伝説上の宝物など)も多いです。
王朝時代は竹取物語の他にも幾つかの伝奇的物語が散見されますが、説話集としての性格が強いものが大半であり、断片的な印象が免れえません。
中世に入ると、「太平記」「平家物語」などといった軍記ものが流行します。これらの軍記ものは、名だたる武将たちの超人的な活躍や滅ぼされた氏族の亡霊の出現、魑魅魍魎の跋扈など、単純にして明快な形で伝奇的要素を用いておりました。
なお、現代作家が王朝や中世をモデルとして書いた伝奇物語も多いです。山田風太郎や花田清輝などが得意とした手法ですな。
■江戸伝奇/南総里見八犬伝
江戸時代の物語はまさに百花繚乱、我々が想像する「伝奇」は、この時代に全て出揃っていると言っても過言ではありません。
何といってもその長さは実に300年強。この長大な期間の伝奇を一望するなど、言うまでもなく不可能なことです。それこそ、専門の研究者による長大な著作が必要とされましょう。
あくまで「伝奇ゲームファンのための伝奇入門」ですので、ここも軽く見るだけにいたしましょう。
江戸文芸が形をとり始めたのは元禄の頃。
それまで説話の聞き書きの域を出ないものでしたが、小説作品としての体裁を有するようになります。
改革をもたらしたのが、井原西鶴と、浄瑠璃の近松門左衛門でした。
ただ、西鶴が創始したのはあくまで町人文学であり、伝奇的な所は殆どありません。浮世草子と呼ばれるジャンルであり、「好色一代男」や「日本永代蔵」といった作品は皆さんご存知でしょう。
一方で近松門左衛門は、一般に有名な世話物(「曽根崎心中」や「女殺油地獄」など)の他、伝奇味濃厚な、奇抜なイメージを持つ作品を表わしています。「用明天王職人鑑」に、目玉を飛ばす妖術師や蛇に変ずる女などがいるのが一例でしょう。
江戸の中期になると、庶民を対象とした絵入りの物語が刊行されるようになりました。これらの物語を一般に、草双紙と呼びます。
草双紙には子供のための教育的な「赤本」、浄瑠璃や英雄譚、化け物話などを扱う「黒本」「青本」、それに「黄表紙」がありました。
延享年間の前後に出現した赤本、黒本、青本は子供騙しのようなものであり、語るほどのこともありません。草双紙が十分鑑賞に耐えるものとなるには、安永年間の「黄表紙」の登場を待たねばなりませんでした。
黄表紙は滑稽味があり機知のきいた文章と浮世絵風の挿絵を組み合わせたものです。現代のコミック、あるいはイラストが多様されが娯楽小説と思えばほぼ間違いないです。
ただし、伝奇味を感じる作品は散見されるものの、主流はあくまで世俗を描いたものでした。
伝奇色の濃い作品が多く誕生するのは、江戸も末期、19世紀になってからです。この時代、草双紙数冊を一冊に綴じ、教訓的内容と伝奇色を濃くした「合巻」と呼ばれる物語が出現しました。同時に、「読本」と呼ばれた媒体も、長編を扱うように変化していきます。つまりは、物語の長編化が起こったのです。
この時代の立役者が山東京伝です。
元来黄表紙で活躍していましたが、やがて、長編化していた読本に挿絵の面白さ、合本による物語の快楽を付与し、江戸読者の興味をひきつけた人物です。
ドグラ・マグラの元になったことでも知られる「桜姫全伝曙草紙」、「復讐奇談安積沼」、「昔話稲妻表紙」、(前者二つについては現代語訳あり)など、優れた伝奇物語を多数ものしています。
山東京伝の特質の一つに、正確な考証に基づいた執筆姿勢があります。これは実のところ、それまでの文芸が全く欠いていたものでありまして、その意味でも伝奇物語の改革者といえましょう。
江戸三百年を通じた伝奇物語の代表といえるのは、山東京伝最大のライバル、曲亭馬琴による「南総里見八犬伝」であると思われます。
伏姫が魔犬八房の氣に感応することによって生まれた宿命の八犬士。仁義礼智忠信考悌の仁義八行を司る八犬士たちが数奇な運命を経て一同に介し、やがて主家にあたる里見家を盛りたて巨悪と対峙し、その末路までを描くこの作品。
20年以上を執筆に費やしながら、破綻や矛盾を見せない計算され尽くした構成、今に至るまで多様な解釈を可能とする程巧妙に仕組まれた伏線、心ときめく友情愛情劇に、血沸き肉踊る大活劇。
ここには、ありとあらゆる伝奇的要素が詰まっています。
ゲーム・コミック・小説などで、八犬伝をモチーフにした作品が後を絶たないことからも、その影響力がわかります。
江戸文芸の最高峰と言えましょう。
一時は隆盛を極めた草双紙ですが、天保の改革後は作者に恵まれず、猟奇味や刺激を追及しただけのものと成り果てます。やがて、明治初期に新聞小説が出現することによって、その命脈は絶たれました。
いずれにせよ、江戸伝奇物語は、馬琴、山東京伝という二人の天才をもって完成した感があります。
彼らの作品は今もって再三味読に耐える由、古文にめげずに是非ご一読を。
また、現在使われがちなガジェット――陰陽術、人ならぬ美女、人と人外の交流、剣戟などなど――は、既にしてこの時代に出揃っていることにも注意する必要があります。このことを考えれば、伝記作品における剽窃の議論など、ほぼ無意味ですな。
なお、中世から江戸にかけての文芸史を一望するには、須永朝彦「日本幻想文学史」が便利です。
■1890~1910年代/遠野からの呼び声
江戸時代が少し長くなりすぎました。ここから明治時代に入りましょう。
さて、明治期に入ると、江戸後期の荒唐無稽な物語は一旦なりを潜めます。これには文明開化の影響が大であると思われます。過去を捨て、ただひたすら前に走ったこの時代には、江戸時代の遺産など古臭いだけのものだったのでしょうか。
ただ、明治時代の初期には杉山蓋世「午睡の夢」のような荒唐無稽な伝奇的作品もありました。ナポレオンが諸葛孔明、豊臣秀吉と三つ巴の戦争を行うというトンデモ作品。消化不良ゆえに時代に埋没して行きましたが、このようなバイタリティ溢れる作品があったことを忘れてはなりますまい。
それはさておき、いわゆる私小説の隆盛にはまだ少し間があるものの、純粋にエンターテイメントと呼べる作品もまた少ない時期です。
伝奇という観点からは、幸田露伴、北村透谷といった面々が、古典的教養をもって幻想味の強い作品を発表していたのが目に付く程度でしょうか。
そんな中一人気を吐いていたのが黒岩涙香です。
西洋の作品の翻案を得意とし、「涙香調」と呼ばれた独自の文体は一世を風靡しました。レ・ミゼラブルの翻案「ああ無情」は有名ですね。
「死美人」「幽霊塔」といった、ゴシック・ロマンスを思わせる重厚にして耽美的な世界は多くの読者を魅了しました。
さすがに古臭さはあるものの、今でも十分読め、かつ楽しめるあたりはさすがでしょう。
まとまった形での出版物に恵まれませんでしたが、本年度4月に「明治探偵冒険小説集 (1) 黒岩涙香集」が発売され、作品に触れることが容易になっています。
明治も後半――1900年代に入ると、夏目漱石、森鴎外を筆頭とした「文豪」たちが続々と歴史の表舞台に現れてきます。
これらの文豪にも幻想的、かつ伝奇的な作品はありますが、矢張り泉鏡花の活躍が特筆されましょう。
一般にも名高い「高野聖」に始まり、水をテーマとした幻想譚「沼夫人」、鏡花の最高傑作とも言われる「草迷宮」、連作「春晝」「春晝後刻」といった幻想物語は、江戸の戯作を思わせる怪異と品格のある表現に満ちており、濃厚な伝奇味を醸し出しています。
水滸伝を元とした長編「風流線」に至っては、世間から降りた哲学青年とその恋人である令嬢が、無縁の民と共に、大偽善者たる富豪に立ち向かうという一大伝奇ロマン。典型的なピカレスク・ロマンであり、ヒロインである龍子が禽獣の女王と化すなど、超自然的要素も満載です。構成には破綻がありますが、鏡花にしては文体も読みやすく、純粋なエンターテイメントとしても楽しめます。
なお、鏡花の作品は、ちくま文庫「泉鏡花集成」で容易に入手できます。
埋もれていた日本の伝承を流麗たる美文で復活させたラフカディオ・ハーンこと小泉八雲(代表作に「怪談・奇談」など)を経て、1910年には柳田国男によって「遠野物語」が編まれます。
遠野物語そのものは伝奇作品とは言えません。文学的な装飾が施され、批判も多々あるものの、基本的には岩手県遠野に伝わる民話の集成です。
しかし、後生への影響力は甚大なものがありました。
遠野物語が描き出した土俗的怪異は文明開化の日本がすっかり忘れ去っていたものであります。それを発掘したのが明治の高級官僚たる柳田。各方面の衝撃度はかなりのものだったでしょう。
日本の土俗的文化が伝奇物語のツールとして大々的に使われ始めたのは、この時期からではないかと思います。
その典型例が1912年、中里介山の「大菩薩峠」でしょう。アンチ・ヒーロー机龍之介を主役としたこの一大伝奇時代小説により、近代大衆娯楽小説の世界が確立されるのです。
余談ですが、山田風太郎は「明治シリーズ」において、この時代を扱った伝奇と歴史とミステリの融合した類の無い作品群を作り上げています。
とりあえず今回はここまで。
次回は1920年代からの伝奇を概観しましょう。
都市伝説、というものがあります。
フォークロア(民話)の一分野であり、「本当の話として広く語られている、数多くのいかにもありそうで思わず引き込まれてしまいそうな、それでいて大抵は虚構の、口述の物語」とされています。
民俗学上の概念でしたが、一般に広まったのは、1981年、J・H・ブルヴァンによる「消えるヒッチハイカ――都市の想像力のアメリカ」が出版されてからですな。都市伝説研究の古典中の古典です。
都市伝説を専門に扱うサイトも多く、この手の話題の中ではかなり人気があります。
その都市伝説を自分たちで作って広めてしまおうという発想の元に作られたのが、2chオカルト板のスレッド「都市伝説を作って広めるスレ」(リンク先はまとめサイト)です。
内容は玉石混淆ですが、中々「らしい」話もあって、読んでいるだけでかなり面白い。
あたりは、いかにもありそうで良いですな。
「泉の広場」は都市伝説スレ以外やオカルト系HPで見かけることもあり、一人歩きしているようです。
まさに都市伝説が広まってしまったわけですね。
余談ですが、2chへの書き込みが元となって広まったチェーンメールも実際にあります。
以下のような都市伝説を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
深夜、番組が終了して砂嵐が流れるだけのテレビ画面にたくさんの人名が映し出された。自分の名前があったので調べてみると、NHKが受信料未払い者を一覧にして流しているということだった。
かなり有名な話であると思います。
ところが実はこの話、「深夜のテロップ」と呼ばれる別のバージョンが存在しているのですね。
以下のような話です。
15年くらい前夜中の2時30分頃テレビをつけたらカラーバーが映っていて(あたりまえですが)、ああ、やっぱりこの時間は放送やってないな、寝ようと ふと思ったその時急に画面が切り替わって ゴミ処理場が映し出されました。
そしてテロップに NNN臨時放送と出てひたすら処理場を遠景で映し続けるのです。
なんなのだろうと思って様子をうかがっていると人の名前がスタッフロールのようにせり上がってきて ナレーター?が抑揚のない声でそれを読み上げていきました。
バックには暗い感じのクラシックが流れだいたいそれが5分くらい続いたでしょうか、最後に
「明日の犠牲者はこの方々です、おやすみなさい。」と。
それ以来深夜放送が怖くてたまりません。
周りは誰もこの話を信じてくれないし……
これ、投稿調の文体が示すように、2chへの書き込みが元のようなのですね。
先の話ほどのポピュラリティは得られなかったものの、掲示板から掲示板へと伝播し、今でも思い出したように掲示板に乗っているのを見ることがあります。
都市伝説を作って広めるスレのことも考えると、ネットからネットへ伝播する噂は、増加の一途を辿るのかもしれません。
なお、「深夜のテロップ」に関してはディープ・ダンジョンさんが詳しい考察を展開されております。都市伝説に関する資料も充実しており、お勧め。
オカルト板のスレッド「不可解な体験、謎な話~enigma~」のまとめサイト。
「ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、幼い頃の不思議な記憶、見えるはずのないもの。そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド」という趣旨のスレだけに、興味深い話が多数集められています。
どうにもこうにも説明がつかない、語ったとてどうという反応も望めない、けれど心の片隅に何かひっかかるものがある、そんな話の集積。「新耳袋」「超怖い話」などの実話怪談本にもこの種の話は結構収録されていますね。
説明しようと思えば説明出来る話も多いのでしょうが、決定的な解釈を頑なに拒む話が残るのもまた確か。そこがいい。
まとめサイトに収録された話で個人的に興味を惹かれたのは以下の話。
・トンネル
・都庁のエレベーター
・大男
・奇妙な画像
・人形
「奇妙な画像」はお婆さんのオノマトペがかなり怖い。
他にもいい話が山ほどあるので思わず読みふけってしまうですよ。
あと現行スレの
13 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/14(火) 21:27:16 ID:HQS9ll/g0
不可思議でも謎でもなくて、かつ他板でも書いたような話でよろしければ・・・。
バイクで小川沿いの林道をトコトコ走っていたら、小川にちいさな丸太橋がかかっているのを発見、早速歩いて対岸に渡ってみることに。
そしたら対岸に渡りきる寸前の所で、サワガニがこっちを向いて
「ここは通さん」 V(・ω・)V
とばかりにツメを広げているのを発見。またぐのも失礼かな、と思い突ついてみたが退かない。その様子が妙に可愛いせいもあり、「まあ来るなと言ってるのだろう、今回はやめ」と引き返す事に。
「先に進んでいたら何かが起こっていたのだろう、きっと神様が止めたに違いない」
とはまったく思わない霊感ゼロな自分のちょっとした出来事でしたw
にちょっと和んだ。
近年、この種の話は「新耳袋」「あやかし通信」「文藝百物語」などに収められ、定着してきた印象があります。が、我が国では長い長い伝統がある話でもありまして。実際、古典軍記随筆などなど、多方面で奇妙な話は記されています。
●奇妙な話好きな方のために
で、ここで、奇妙な話を扱ったの古典の一部を紹介。基本的に新刊で手に入り、読みやすいものを選んであります。
「奇談」(須永朝彦/国書刊行会)
古代から幕末までの説話集・歴史物語・軍記・随想から、「奇妙な体験」を厳選した奇談集。奇談の数々は流麗な文体で現代語訳されており、読みやすいです。原文の品格を保った訳は流石の一言。
「耳袋〈1〉」(根岸鎮衛/平凡社ライブラリ)
「耳袋〈2〉」(根岸鎮衛/平凡社ライブラリ)
江戸後期の巷説奇聞を集めた随筆集。狐狸妖怪譚から庶民の風俗・犯罪までが収録されており、その幅は奇談や怪談のみに留まりません。
根岸鎮衛は下級の出でありながら、最後は江戸南町奉行まで勤めた武士。「耳袋」に記された話を聞き書いた期間は30年間に及んでいます。
奇譚に関する古典中の古典の一つです。
「耳袋の怪」(根岸鎮衛・志村有弘/角川文庫ソフィア)
上記の「耳袋」から怪異譚をピックアップし、現代語訳したもの。原文は収録されていませんが、手軽に「耳袋」の世界に触れるに最適です。
「新編 百物語」(志村有弘/河出文庫)
「今昔物語集」や「古今著聞集」といった古典から怖い話、奇妙な話を集めて現代語訳したもの。 「耳袋の怪」同様、手軽に古典の世界に触れることが出来ます。
「夜窓鬼談」(石川鴻斎/春風社)
古今の怪談奇談を集めた、明治時代の古典の現代語訳。長らく入手困難でしたが、近年新刊で発売されました。実に目出度い。
澁澤龍彦が言及し、小泉八雲が底本にしたということから、その質は推して知るべし。良書です。