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カテゴリー:オカルト・科学
●今日のUMA
Akさん0326雑記より。
ここでGoatmanをもってくるあたり、さすがに塾長はわかってますな。
当庵でもかなり前にメリーランド州のGoatomanについてエントリにしたのですが、何度見ても恐ろしいUMAだ。夜道でこれが迫ってきたら泣きますよ私は。
なお、Goatmanのイラストとしては

が有名ですが、個人的には驚異の未知動物コレクション収録のものがお気に入りです。

こちら↑。
鋭い眼光、見事な肉体、雄々しく巻かれた両の角。そして背景はいかにも怪しい工場。お見事です。これぞGoatman。
●今日の懐疑主義
良くぞ書いてくれました!
そうなんです、「研究者としての能力は、本を何冊売ったとかテレビでいいことを言ったとかでは測れません。論文の量と質で測定され」るんですよ。
少なくとも理系の学術分野では、これに例外はありません。いかにメディアでの露出が多かろうと、論文を出していなければ、それ相応として扱われます。
マスメディアの露出度や世間での知名度と、学者としての実力は全く比例関係にありません。
個人的に、河合隼雄が日本を代表する心理学者と考えられがちなのは問題だと思っていますので、この記事が広まってくれると嬉しいですね。
ちなみにPubMedで検索すると、養老孟司は全9件です。First Author(論文の代表執筆者)やLast Author(論文の責任者)となるともっと減りますな。
●今日の懐疑主義
例の集団生活一夫多妻事件に関するバランスのとれた記事。
マスメディアでは催眠だ催眠だと騒がれていましたが、実際のところ「図太さと非常識さがあれば誰でもできる」だけというのが良く解ります。催眠術という解りやすい結論に飛びつかない姿勢は実に貴重。
こちらの「マスコミとの仮想問答」が素晴らしい。信じるというのは諸刃の剣ですな。
それにしても、この事件なら催眠術によるものだった、少年犯罪ならしつけに問題があったりゲームや漫画が悪影響……と、安易な結論を公言してはばかることがない風潮はどうにかならないのでしょうかね。
参考:健全な懐疑主義のためのお勧め本
・クリティカルシンキング 不思議現象篇
・「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
・統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門
・なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉奇妙な論理が蔓延するとき
●今日の都市伝説
■都市伝説をつくって広めるスレまとめサイト(WEB拍手より。有り難う御座います)
オカルト板は都市伝説系スレッドの一つ、都市伝説をつくって広めるスレ。私も好きでちょくちょく覗いてるんですが、まとめサイトあったんですな。
まとまっているのは初期スレッドのもののみのようですが、中々楽しめます。
垂れ下がりピアスのような古典的都市伝説も結構あって面白い。現行スレも盛んなので、興味ある方はどうぞ。
中にはワイマール拳法のような、都市伝説というより民明書房みたいな記述もありますがそれはそれで。
●WEB拍手レス
>ペギラがクトゥルーの怪物としてOKなら遊星から来た物体Xもソレ系統ではと言って見る。ほら、あの隷属粘体生物みたいに自在に姿が変えられるますから……。しかし狂気山脈といい、南極基地、プレデターの遺跡、アムンゼンの天幕と、あの大陸は剣呑極まりない所です。
ああ、そういえばいましたね物体X。あれは氷の下から出てきてました。そういや映画「妖星ゴラス」でも南極に怪獣出てたな。アーサー・ゴードン・ピムが冒険に出たのも南極。ヒトラーが夢見た楽園もあったような。うーむ、恐るべし南極。
●今日の死体処理
オカルト板にもバレない死体処理スレがあるんですが、それとは少し違う方向性のアプローチが散見されます。
スレ立て人の
2 名前:名無しのオプ 投稿日:2005/07/15(金) 02:37:41 ID:NOkxh8Et
犯行がバレなければ良いという解釈もありです。
という発言からしていかにもミステリー板的。
確かに見つからなきゃ問題ないもんな。
喰うかばらまくかという方向性で話が進んでおりますが、ミステリーとして考えた場合はどうしても
50 名前:名無しのオプ 投稿日:2005/09/02(金) 06:04:52 ID:DlxEJOJ/
バレないと話にならないじゃん。
に尽きてしまうのが何ともはや。
なお、真剣に死体処理を議論したい場合はオカルト板のスレッドをお勧めします。
401が丁寧にまとめてくれてますな。まあ、これくらいが妥当な線だろうなあ。
そういやかのエド・ゲインは犠牲者を捌いた際に付着した血を隣人に見とがめられた時「鹿を捌いてるんだ」との言い訳で流したそうな。日本じゃ絶対通用せんな、この言い訳。
創造論というものがあります。
大まかに言ってしまえば、生命は全て神が創造したものであり、進化論は正しくないという主張でして、一時は米国を席巻しました。科学教育に「創造科学」なるものを取り入れようとした試みも何度も行われています。幸いにして、それらの殆どは潰えていますが。
ところがこの進化論、装いを変えて近年復活してきました。
それがID説です。IDは"Intelligent Design"の略ですな。本日(8/28)の読売新聞朝刊でも取り上げられていたのでご存じの方も多いかと。
物凄い荒っぽく要約してしまえば、全ての生物の複雑な構造は、「高度な知性」の手によって初めて完成するのあって、自然選択などによって進化したものではない、というような考え方です。
根本にあるのは、設計を調べる事によって、あるものが知性ある別のものによって作られたのかそうで無いのかを判別する事が出来るという発想ですな。
ID説の支持者は、「生物の構造はあまりに複雑であり自然淘汰により進化してきたとは到底考えられない。高度な知性ある存在によって設計されたに違いない」と主張しています。
この主張からして、ID説が神による創造を公に語っていないだけの創造論なのはお解りいただけるかと。
さてこのID説、提唱されたのは80年代後半ですが、90年代後半に入ってからかなりの勢いで広まっており、今世紀に入ってからは、アメリカの一部の州で教育に組み入れられるほどになっています。科学雑誌Natureや懐疑主義の総本山CSICOPもしばしば取り上げていますな。
そういう思想を信じて主張するだけなら別にいいんです。どんな思想を信じようと個人の自由ですし。
問題なのは、ID説を自然科学として教えようとしている点にあります。
まず、自然科学は思想ではありません。
自然科学の根幹にあるのは反証可能性です。いかなる説であれ、実験なり何なりによって検討され、棄却され得ます。当然進化論だってそうです。
ですから、自然科学によって得られる結論は、突き詰めれば
そこには、信じる、信じないという発想が存在する余地はありません(そういう意味で、自然科学と人文科学を同列に論じるのは愚かな行為です。それぞれ、カバーしている領域が全く違いますからね)。
そしてID説は自然科学ではありません。
高度な「知的存在」などというものを想定している時点で、失格です。反証不可能な仮説ですからね、高度な知的存在なんてのは。
それに「知的存在による設計」なんて概念を認めたとたん、どんな証拠を持ち出したって「それはそう設計されたからだ」で終わってしまいます。ハエと人間では50%以上の遺伝子が類縁性を示しますが、それを進化の証拠と考えずに、「設計図の使い回しだよ」と答えられてはどうしようもないですよ。
自然科学で無いものを自然科学として教育するのは、愚かどころか危険です。ID説支持者のやっていることは、本質的にルイセンコ論争と何ら変わりがありません。
「進化論には科学的根拠がある」と理解するアメリカ人は僅か35%という、恐るべき調査結果もあります。
これからまあ、どうなることやら。頭が痛い。
もっとも、ここで「これだから米国は」と批判しているだけでは思考停止も当然。批判するだけなら誰でも出来ます。
幸いにして本邦では創造説、ID説の支持者は少数派です。
が、ですよ。同程度に思想を無批判に受け入れてしまっている人が結構な数いる、という可能性は十分ありましょう。一度、自分の信じている事柄を冷静にチェックする必要があるかもしれませんね。
しかし「進化論教育についてどう考えるか」に対して、「様々な考え方を教えるべきだ」と答えたブッシュ大統領はマジでどうにかしてくれ。ちなみに発言のソースはこちらです(英語)。
●WEB拍手レス
>マッドサイエンティスト・カフェ!? 行きたいっ! というか、むしろ働きたいって感じですっ!
働きたい、ときましたか! うーん、矢張りマッドサイエンティストというのは甘美な響きなのですな。いいよなあ、狂気の科学者。
インターネット上のニュースに関して面白い記事が紹介されていたのでご紹介。
出典はnews@nature.com、"Life is short in online news"です。
■オンラインニュースの寿命は短い
貴方がニュースサイトに掲載されてより一日半の後の記事を読んでいるとしましょう。その場合、過去のアーカイブから記事を掘り出してきたか、記事が相当にメジャーであるかのどちらかであると考えるのは無根拠なことではないようです。
ハンガリーと米国の研究者たちは、オンラインニュースの大部分の寿命が丁度36時間であることを見出しました。記者たちにとっては周知の事実でしょう。
ノートルダム大のZoltan Dezsoらは、ハンガリーにおけるオンラインニュースとエンターテイメントのポータルサイトであるOrigoのアクセス分析を行いました。定期的に新しい情報が投稿されるウェブサイトにおいても、その分析結果をニュースサイト同様に適用出来ると彼らは考えています(オンラインでの株式市場がその例ですな)。
さて、記事の寿命と読み手へ与えるインパクトを測定するのは困難です。というのは、読み手の習慣を監視するのが困難だったからですね。無数の閲覧者たちが、いつ何時、どの記事をどれほどの割合で読むか個々に測定するのは不可能に近いことは直ちにわかります。
しかし、サイト上の各記事へのヒット数を記録出来る場合、どの記事がいつ読まれたか、統計的に算出するのは十分可能でしょう。
Dezsoらは、Origoポータルからその種のデータを丸一日集めました。その間にリリースされた記事数は実に3,908。Origoの一日あたりのアクセスはおよそ6,500,000です。
彼らは記事ごとへのアクセス数と、その記事が掲載された日との関係を調べました。
個々のユーザーがどのようにしてサイトを訪問しているかは勿論です。
当然ですが、各記事は投稿された日に最大のアクセス数を示し、その後は急激に減少していきます。注意すべきは、Origoの閲覽者はその大半がハンガリーに在住のため、サイトへのアクセスパターンは、時差の影響を殆ど受けないことです。
丁度三日後には、記事を読もうとしていた人々は実際にそうしてしまい、それらについては忘却しているようです。記者にしても過去の記事は掘り返しませんな。
Deszoは典型的な閲覽者は、記事がニュースサイトのトップから消える前に、その内の53%のみを閲覧し、ダウンロードするのは僅か7%としています。
オンラインでの行動を研究しているドイツ、ブレーメン大学の物理学者Stefan Bornholdtは、よく読まれたニュースを自動的にリスト化し、再度トップに持ってくるシステムを構築することによってこの状況を改善出来るとしています。
当然、一部のニュースは平均時間以上の寿命を有します。36時間以上読まれ続けるわけですね。
では元記事はそうなり得るのでしょうか。典型的な寿命で終わるのか、著名なブログに取り上げあれでもして寿命を延ばすのか。これについてNatureは監視を行い、その結果は一週間以内に発表されるそうです。
……とまあ、ネットに無数に存在するニュースサイトにとっても興味深い内容ではないでしょうか。「言われるまでも無いこと」と思うかもしれませんが、ただの印象で漠然とそう考えているのと、統計学的な手続きに従ったデータによって結論を示したのとでは雲泥の差です。
ただの印象、自分はこう思うという主張が各となっている論は、それがどれほど優れた論議であっても感想文の域を出ません。検証可能な根拠がベースとなっている主張と比較することは不可能です。
それはともかく、Origoというのは日本でいえば朝日や読売のような超巨大ニュースポータルです。そのため、上記の結果がそのまま当てはまりそうな個人サイトは、かつての俺ニュースさんや、今ならばカトゆー家断絶さんのような毎日更新される超大手ニュースサイト位だとは思います。
とはいえ、ニュース系のサイトを運営している方にとっては一助となる内容かと。アクセスが多かった記事内容を定期的に目に付く場所に移動するなど、サイトの質を高める方法論を考える取っ掛かりにもなります。
あと記事内容を考えてみれば、手垢の付いていない面白い記事を発掘する場合は、過去のアーカイブから引っ張り出してきたほうが他者とかぶりにくいというのもわかりますな。
あ、言うまでもないとは思いますが、上の文章は元の文の意を纏めただけですので詳細を知りたい方は元記事にお当たりください。
大元であるDezsoらの論文はこちら。フリーでダウンロード出来るようです。
さて、何とはなしにオーパーツについて語ってみます。
オーパーツの定義は「その時代・場所に存在した/作れたとは考えられない人工物」といったところでしょうか。
著名なものとしては黄金ジェット、コソの点火プラグ、水晶ドクロなど。で、今日はそれらと同じくらい有名なアカンバロの恐竜土偶について少し書いてみます。
1945年7月、メキシコはアカンバロという村で無数の土偶が発見されました。発見者は実業家ヴァルデマール・ユルスルート。なお、資料によってはヴァルデマール・ユルスルートが考古学者であったかのように記されていますが、実際は熱心な考古学ファンであり系統だった訓練を受けてはいません。ちなみに第一発見者であるティナヘロ(ヴァルデールの使用人)も同様です。
発掘された土偶はおよそ3万体にも及びました。何らかの生物を模したと思われるものから、楽器類を象ったらしきものまで、バリエーションも豊かだったようです。現在、これらの土偶は、アカンバロのヴァルデマール・ユルスルート博物館に保存されています。 さて、これらの土偶の中には、恐竜に類似しているもの――少なくともヴァルデールにはそう思われるもの――が含まれていました。驚いたヴァルデールは、ツテをたどって土偶3つに対し、C14炭素年代測定を行いました。
その結果、紀元前4530年、何1460年、同1110年のものであるという測定値が出たのです。また、後に熱ルミネッセンス法(熱ルミネッセンス法についてはこちらを参照)で測定を行ったところ、土偶は紀元前約2500年前のものとの結果が出ています。
これをもって「土偶の作成者は恐竜を実見していた」、つまり「恐竜は土偶作成当時まで生き残っており、古代の人々は恐竜と共に暮らしていた」との主張がなされることがあるのですが……さて、実際は如何に。
まず第一に興味深いのは、「恐竜」と称される土偶の形状です。肉食恐竜を象っているとされる土偶に特に顕著なのですが、土偶の姿が、発見当時想像されていた恐竜の姿と見事に一致しているのです。恐竜温血説が認められる前の、いわば「怪獣」的な姿ですな。今日の恐竜復元像に見られるような、尻尾を水平に保ったスマートで俊敏そうな印象は欠片もありません。
また、土中に埋もれていたはずなのに表面に土中塩分の付着が一切ない、土偶が出土している部分の土に埋め戻しの跡が見られるといったことも知られています。
肝心のC14年代測定法にしても、この場合は全くアテになりません。C14法で計測するのは、有機物中のC14の濃度です。原子量14の放射性炭素――C14は5730年で数が半減します。有機物中に残存しているC14の数と、現在の大気中のC14の数を比較すれば、何年前のものか解るわけですね。
土器についての年代測定を行う際には、土器から一緒に発掘される木片などを用いるのです。ところがアカンバロの恐竜土偶の場合、土偶そのものを破壞してC14年代測定にかけてしまっています。これでは土偶そのものの年代でなく、土偶の元となった土の中に含まれていた何らかの有機物質の年代を計ってしまいます。
これでは全く意味がありません。古い土を用いて土偶を作ったなら、紀元前のものだという値が出るのは当然なのですから。
また、熱ルミネッセンス法は土器そのものの年代を測る方法なのですが、土器が生焼けだと測定値が古く出る、測定のための基礎条件がかなり厳しい、基礎条件を守った上でも20%ほどの誤差が出るといった事実があります。アカンバロの恐竜土偶に対する熱ルミネッセンス法では基礎条件が守られたかどうかも定かでなく、信頼に足る結果とはとても言えません。
さらに、出土しているのはこのような土器群なのですが、恐竜以外のものも多数混ざっています。半獣半人の土偶も散見されますな。「恐竜(と見えないこともない)を象った土偶が発見されている」→「土偶が作成されていた当時恐竜は実在した!」がまかり通るなら、「獣人間を象った土偶が発見されている」→「当時は獣人間が実在した!」も通用してしまいます。
まあ、結論としては「そもそも恐竜土偶の真贋自体が疑わしい」と私は思っております。そもそもが偽物であれば、恐竜と人間の共存も何もありますまいて。
最後に。「恐竜土偶」と称されているものが恐竜にはとても見えない場合が多々あることも付記しておきます。
●今日の科学
これは中々大きな発見。鉄といえばヒッタイト、というのが定説でしたが、大幅な見直しが必要ですな、こりゃ。非常に面白い。
そういえば、鉄といえばニューデリーの「錆びない鉄柱」が有名です。
99.72%という高純度の錬鉄で形成されているため、酸化皮膜が形成されて錆びない、含まれているリンが鉄と結合してリン酸鉄をが作り出され表面を覆っているため錆びないなどの説があります。まあ、オーパーツなぞといったものでないのは確かですな。
年会費を払った大学の学生だけのようですが、国立科学博物館の入館料が無料になるそうです。
これはとてもいい試みですね。物足りない点があるとはいえ、国立科学博物館規模の博物館を気軽に視て回れるというのは有意義です。こういう試みは積極的に広げてもらいたいなあ。
美術館などでもこのような試みが増えることを望みます。
テリジノサウルスは白亜紀後期に生息した恐竜で、鳥に近縁の恐竜として注目を集めています。
今まで中国から発見されておりアジア起源の恐竜とされていましたが、この発見により生態・起源共に見直しを迫られることになりそうですな。