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2008年08月のアーカイブ
![]() | 戦国ゾンビ-百鬼の乱 1 (1) (バーズコミックス) 横山 仁 幻冬舎コミックス 2008-05-24 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
前々から気になっていた本作ですが、ようやく読みました。
タイトルからして色物の印象を受けるかもしれませんが、さにあらず。戦国武者とゾンビとの戦いを真っ正面から描いた快作です。
舞台は天正10年、天目山。史実においては、甲斐源氏の名門武田家が織田・徳川連合軍の前に滅亡した戦場として知られます。勝頼をはじめとした武田の裔はこの戦で悉く死に絶えました。
主人公は「片手千人斬り」の異名をとる土屋昌恒。戦国ものの主役として抜擢されるのは非常に珍しいですね。逸話に事欠かない武人であり、狭い崖道で織田の軍勢を迎え撃った際、蔦を片手で掴み身の支えとしながら戦い続けたと記録にあります。崖下の川は血で染まり、三日三晩赤いままだったとか。滅び行く武田に最後まで仕えた忠臣にして屈指の勇将だったといえましょう。
一方のヒロインは、勝頼と別行動をとる嫡男信勝、その実は妾腹の姫君たる紗羽姫。素顔を面頬の下に隠し、絶望的な逃避行にも挫けない気丈な少女です。これがいいヒロインなんだまた。
土屋と紗羽姫、そして武田秘蔵の赤葬兵(武田家の擁する特殊部隊。一人で四百騎の武者を相手に出来るという超人揃い)が相まみえるは、人肉を喰らう恐るべき「生ける屍者」ども!
この屍者たちが凄い。細切れにしても死なず、人間以上の速度で走り、噛みついただけでその相手を仲間にしてしまうと、ロメロゾンビが可愛く思える凶悪さです。バタリアンやドーン・オブ・ザ・デッドレベルですよ。
一巻では生ける屍者たちの背景には触れられません。誰が、あるいは何が彼らを生み出したのか? 彼らはどこから来たのか? そんな疑問を抱く余裕もなく、屍者たちは圧倒的な物量と、容赦ない不死身さをもって襲ってきます。
まさしく血みどろの地獄絵図、屍山血河を乗り越えながら一行はひたすら先に進む……というところで幕。実に気をもたせてくれます。
荒削りな絵もいいです。特に土屋昌恒の造形が好みですね。覚悟が決まっている揺るぎない武者はまこと魅力的です。
久々に続きが楽しみで仕方ない作品でした。キーパーソンと思しき山本道鬼斎勘助はどう関わってくるんだろう。
何はともあれ、戦国好きやゾンビ好きは必読。二巻が楽しみです。
せっかくの夏なのに今年はやること多いなあ。
コミケだけは行きたい。JGCは無理っぽい。
●今日の妖術
■はらぺこ王国さん夏コミ新刊『はらぺこ王国2008夏号』が大変なことに
・局地戦闘!まじょ巫女ひそか 16p
・局地戦闘!4コマひそか7p
・クラン大尉まんが 7p
・矩香はエロ尻ご奉仕メイド(言い出したのは神無月さん)
・柳生新陰流vs妖術師的なサムシング 2p
・参加すると次第に仲が悪くなっていく、でお馴染みクロスレビュー(柳生入り) 4p
下の三つが何かおかしい。
クラン大尉と荒山徹の組合せって他にはないんじゃなかろうか……
3日目かー。行けたらチェックしよう。
なお、矩香とは柳生十兵衛の姉にして十兵衛以上の剣の達人、柳生矩香のこと。『柳生薔薇剣』で主役を張っておられます。柳生友景と並ぶ無敵柳生ですな。
Googleストリートビューが大いに話題を呼んでおります。実際これはとても面白いものでして、体は家にありながら眼玉だけを外界に飛ばしてくれる、まさに眼玉と脳の大冒険を実現してくれる素晴らしき
のんべんだらりとストリートをを徘徊するだけでは面白いというのは凄いことです。自分の家探し、街の散策、聖地巡礼……遊び方は無限大です。好奇心を満足させてくれる奇所名所探訪もまた一興でありましょう。
そして今は夏。夏といえばそう、怖い話です。
ストリートビュー、夏、怖い話。これだけ揃えばすることは決まっていますね。
というわけで当庵ではストリートビューによる東京近郊怪奇スポット散策――其の壱をお送りします。
なお、今回はストリートビュー貼り付けにより、回線と時間帯によってはかなり重いです。ご了承下さい。
では早速参りましょう。まずは日本最強と名高いあのお方の眠る塚から。
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はい、言わずと知れた首塚です。色々怖いのでノーコメント。
東京にはもう一つの最強スポットがありますがそちらは洒落にならないのでスルーします。
続けては全生庵。
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三遊亭圓朝が集めた幽霊画が秘蔵されていることで有名です。今現在圓朝まつりで展示されているので行ってみてはいかがでしょう。
全生庵前の三崎坂は、かの怪談牡丹燈籠にてお露さんがカラコロカラコロと下駄を鳴らしながら歩く坂であります。
鈴ヶ森刑場跡。
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ここも非常に有名。とはいえ、安易に扱うにはあまりにも重い空間ではあります。
訪ねる場合は敬虔な気持ちを抱くことが肝要でありましょう。
上記は歴史的な地ですが、どことなく俗な匂いがするだけに魅力的を醸し出す「心霊スポット」も欠かせません。そうなると都心部周辺からは少し距離をとった方がよろしいでしょう。
その手のスポットの代表格といえばトンネルです。東京で有名なのは
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東中野駅付近、魔のカーブ下トンネルでしょうか。
昭和39年、53年、63年と三回に渡り悲惨な衝突事故が発生したため「魔のカーブ」と呼ばれていました。昔は無人踏切があったそうで、飛び込み以来死亡事故が多発したとも伝えられます。トンネルにも色々曰くが多いとか。
近くには将門公を祠っている
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鎧神社があったりします。
トンネル繋がりで鎌倉にまで足を伸ばすと、神奈川屈指の名所たる小坪トンネルがあります。車で入ろうとすると上から白い服の女が降ってくるという怪談が有名でしょうか。
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これぞ噂の小坪トンネル!
……といいたいところですが、正確には違ったりします。小坪トンネルは計六つの隧道の総称で、「お化けトンネル」と称されていたのは小坪隧道なのです。ストリートビューでは小坪隧道に入れませんでいた。変わりに名越隧道をお楽しみ下さい。
なお、小坪トンネルにおける怪しげな噂の歴史は古く、川端康成が短篇「無言」(『日本幻想文学集成』に収録)で題材としているほどです。
鎌倉には色々と名所が多いのですが、どれも奥まっているためストリートビューでは見られませんでした。残念。
怪奇生物関連も少し。
石神井公園より三宝寺池を臨む。
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1993年、この池で巨大ワニを目撃したとの噂が流れました。結局見つからなかったそうですが、都市とワニは切っても切り離せない仲といえましょう。
今宵はこのあたりで一段落といたします。
近いうちに伝説上の「人が消えた村」(杉沢村、ジェイソン村……)をストリートビューで探してみたいですね。
・おまけ
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西新宿のせんべい屋はこのあたり。
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メフィスト病院(現・新宿区役所)を見上げる。
二十世紀ロシアを代表する文学者アレクサンドル・ソルジェニーツィンが亡くなりました。享年89歳。
世に優れた文学者は多けれど、これほどまでに有為転変する生を送った方は稀でしょう。代表作『収容所群島』から晩年の諸作に至るまで、強靱な魂は一貫して揺るぐことはありませんでした。ある意味で時事的な題材を用いているにも関わらず作品群が古びないのもそれ故でしょう。
ラーゲルの一日を克明に描いた傑作『イワン・デニーソヴィチの一日』は手にした当時から今に至るまで愛読書の一つです。再読する度に、淡々としていながらもしたたかで力強い生き延びようとする意志の力に圧倒されるばかり。
神と人を信じ、思想言論弾圧にあくまで抵抗した彼の姿は記憶に留められるべきでしょう。どうか安らかにお眠り下さい。
黙祷。
前情報を全く仕入れてなかったのですが店で見かけてピンと来るものがあったので『霞外籠逗留記』をプレイし始めました。
結論からいうと大当たりです。げっちゅ屋の紹介を見ていただければお解りいただけると思いますが、青年が渡し守に拾われ謎めいた旅籠に逗留するという出だしだけでもうノックアウトですよ。
そして何より文章とキャラクターが素晴らしい。
一例を引くと

ですよ。これで反応しなきゃ嘘でしょう。
以下のキーワードに反応する方には絶対のお勧めの予感。
・泉鏡花
・皆川博子
・国書刊行会
・日本幻想文学集成
・神樹の館
・腐り姫
まだまだ序盤なのですが、これは何を差し置いてもクリアします。こういう作品を待ってたんだ。嬉しい。