Search
« 2008年06月 | メイン | 2010年12月 »
2008年07月のアーカイブ
なんといいますかせっかくの夏なのに色々余裕が無くて涙目。コミケかJGC行けるといいなあ。
話は変わりますが眼帯をしているキャラクターがでているアニメ・マンガで柳生十兵衛が出ていないのは何故だ……と思っていたら『Y十M』では眼帯してないことに気付きました。ままならんなあ。
もういっそ眼帯柳生を増やすためにも荒山作品をコミック化すべきですよ。『魔岩伝説』ならトンデモ度も低いし柳生も出てくるし。どこかでやってくれないものか。
●今日の革命
■『あらかじめ裏切られた革命』文庫版がamazonさんでお値打ち価格
古書店でもあまり見かけないしこの機会に一冊いかがでしょう。名著ですよ。
●今日のロフト
塾長出演ということで今から期待。ラブサミもその週末のようですね。さすがに八月はイベント目白押しだな。
●WEB拍手レス
知り合いでダークマンのタンブラー作ってる奴はいましたが(笑)
自分はいつか日用品係のを作るべく機会をうかがっております。あ、カメラマンのも良いかも。
ジェイソンと言えば鉈なのですが、なんでチェーンソーと結びついたんでしょうね?
ダークマンやアッシュ、フランクさんはよさそうですね。外で使っても違和感がそれなりですみそうですし。
ジェイソンに関してはかの名作スプラッターハウスの影響もあるのではないかと。チェーンソー男出てきますしね。あれ強いんだよなあ……
せっかくなのでPCエンジン版のCMを貼っておきますね。
八月はフル稼働になりそう。気合いいれていこう。
『あらかじめ裏切られた革命』をやっと読了したですよ。1991年から1995年、ソ連崩壊とそれに伴う混乱を追いかけたルポタージュの集大成であり、とにかく密度が濃い。クーデター、ソ連崩壊など個別的な事象の闇を鋭く抉りだすと同時に普遍的な知見を導き出すその手腕は熟練のジャーナリストならではのものでしょう。これほどの本が絶版なのは理解に苦しむなあ。
●今日の復刊
長い間入手難だった広瀬正『マイナス・ゼロ』がようやく復刊されました。タイムスリップものの傑作として名高い本作、私も未読だったため大変嬉しいです。
この週末に読もうかな。
●WEB拍手レス
>おにがみさん
あれは大変楽しい作品でしたよ。さすがというべきでしょう。お勧めです。
順番にジェイソン、フレディ、キャンディマン、レザーフェイスですね。わかります。
ホラータンブラーってホラー映画のコンベンションで売ってそうな感じですな。ネクロマンティックに対抗してブロブタンブラーとかスタッフタンブラーとか悪魔のはきだめタンブラーをあげます。明らかにそれ飲み物じゃないものが入ってるんだろという方向で。
あとモンスターの絵柄が入りというのがB級ものの小道具に使えそうで素敵です。絵柄の邪悪な力で飲んだ人間が化物になるとか……。
ああ、よかった。わかって貰えた。そうですよ、チェーンソーといえばレザーフェイスですよ。ジェイソンは鉈なんだって!
ブロブタンブラーは色々な意味で危険そうですな……中に入ってるのはどろどろの何かに違いない。
ひっそりとジャンゴをクリアしたりしました。
あぁ、愛おしき虚淵テキスト。なんともはや協奏劇然とした雰囲気を持ちながらもマカロニウェスタンの名に恥じぬウェスタンぶり。ビバ・フランコ。出てくる奴は殆ど悪党。その中でこそ、革命と正義という名の華が映える。
そして、根底に虚淵。その中にほんの少し今までの虚淵に見られぬ新たなテイストとたまらない逸品でした。
エロゲはやっぱりたまんねぇ。こんな特異な物が楽しめるのはエロゲしかねーぜー! と、堪らなく楽しみました。
ジャンゴはホント傑作でした。名前のない女格好良すぎ。
個人的に禿鷹の芝居がかった台詞回しが大好きです。
誕生日おめでとうございますですよ(・∀・)ノ
これからも頑張っていってくだせぇ。
ありがとうございます。多方面に渡り頑張りますよ。今年が正念場だー。
痛ンブラーが話題になっているようですが、誰かホラー映画のキャラクターで作らないものでしょうか。
ほら、色々いるじゃないですか。白いホッケーマスクやら、夢に出てくるかぎ爪男やら、蜜蜂にたかられる黒人の大男やら、チェーンソーがトレードマークのあのお方やら……(全員わかりますよね?)。あ、ゾンビも忘れてはいけません。ゾンビ最高。
問題点があるとすれば、痛ンブラー以上にどん引きされかねないことでしょうか。キャラクター次第では食欲が無くなりそうですし。ほら、ネクロマンティックタンブラーとか。
なお、痛ンブラーについてはればたん雑記さんが、第一次ブーム及び第二次ブームをまとめていらっしゃいます。
●今日の怪談
無事終了したようです。一人三作までという制限にもかかわらず、応募作がまた増えている予感。
各地で話題になっているこいつチートだろ、っていう歴史上の人物と何したか書いてけ で明石元二郎が取り上げられていますね。
この明石元二郎、帝政ロシアの根幹を揺さぶりその崩壊を招いた立役者と言えるほどの天才的な諜報員でしたが、奇行で知られた人物でもありました。特に清潔面への無頓着ぶりは凄まじく、陸軍幼年学校では垢だらけで平然としており「汚れの明石」とあだ名されたと伝わります。
さて、明石元二郎を主役とした伝奇小説をご存じでしょうか。山田風太郎のいわゆる「明治もの」の一冊、『ラスプーチンが来た』がそれです。
主人公は若き日の明石元二郎。怪物的な宗教家・稲城黄天に攫われた少女・竜岡雪香を明石が救うこととなる事件から物語は動き出します。
明石と雪香を中心に蠢くは、長谷川辰之助こと二葉亭四迷、内村鑑三、乃木大将、オッペケペーの川上音二郎、アントン・チェーホフと、同時代の偉人怪人奇人ばかり。そして物語後半、明石のライバルとなるのはかのラスプーチン!
これだけのキャスティング、明治という魅惑的な舞台装置、さらに作者が山田風太郎とあってはつまらないはずがない。
序盤こそ明石と黄天の虚々実々の対決がメインですが、ラスプーチンの登場と共に、物語は大津事件の驚くべき真相をめぐって急展開を見せます。果たしてラスプーチンの狙いとは? 快男児明石は稀代の怪僧ラスプーチンにいかにして立ち向かうのか? そして、明石と雪香の恋の行方は……?
とまあ、読む手を止めることが出来ません。巻措く能わざるというやつです。
練り込まれたプロット、虚と実の境を疾走する山風一流の筆さばき、そして快男児としか言いようのない明石元二郎の造形と、多方面に渡って隙のない快作です。やや尻切れとんぼなのだけが悔やまれますが、明治もの有数の傑作といっていいでしょう(もっとも、明治ものは基本的に外れがないのですが)。
品切れのようですが、古書で意外と見かけます。amazonでも文春文庫版が安く売っていますね。伝奇小説好き、歴史小説好きな方は是非どうぞ。
![]() | ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集 11 ちくま文庫 山田 風太郎 筑摩書房 1997-10 売り上げランキング : 385021 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この調子でいきたいところ。
ここ最近は船戸与一『山猫の夏』を読んでいるのですが、実にいいですな。
舞台は南米ブラジル、アンドラーデ家とビーステルフェルト家が牛耳り、軍隊も警察も甘い汁を吸い傍観を決め込む流血と闘争の街エクルウ。エクルウでくすんだ生活を送る「おれ」の前に現れた日本人「山猫」。半ば以上強制的に「山猫」に雇われた「おれ」は、アンドラーデ、ビーステルフェルト両家にまつわる事件に否応なく巻き込まれてゆく……といった体裁の一代冒険小説です。まだ途中ですが、いや、止まりません。南米を舞台に繰り広げられる波瀾万丈のプロットもさることながら、沈着、冷徹、それでいながら人を惹き付ける魅力を持つ凄腕のプロ「山猫」の人物造形が圧倒的です。流されるようにして日々を過ごす「おれ」が「山猫」によって一人前の男となっていくのも読み所。たまらない面白さです。
なお、少し前に読了した『砂のクロニクル』は掛け値無しの傑作でした。最後の一頁がもたらす感動は特筆もの。なるほど、それでこの題名なのか……
●今日の同人誌
イノウエさんの単著で表紙が青梅さん、そしてテーマが「乙女」と、三拍子揃った新作きました。
何はともあれ期待。青梅さんの絵はやっぱいいなあ……
●今日の深海魚
これは行かねばなるまい。
いっそのことパスポート買ってしまおうか。
![]() | プリーモ・レーヴィへの旅 徐 京植 朝日新聞社 1999-07 売り上げランキング : 74842 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
まず最初に、本書を読まれる前にレーヴィの著作、特に『アウシュヴィッツは終わらない』に目を通しておくことをお勧めします。レーヴィの思想を縁として思索が展開されていくからです。文章はその度に引用されますが、矢張り全体像を知っておいた方がいいでしょう。
1987年、プリーモ・レーヴィの死が大きな波紋を投げかけました。アウシュヴィッツ強制収容所からの生還者であり、「許す人」と評された彼に何があったのか? 無数の人々がその死の意味を探り、語り、何よりも戸惑ったことでしょう。著者の徐京植も例外ではありませんでした。徐にとって「プリーモ・レーヴィは『人間』の尺度だった」のであり、「彼こそがオデュッセウスだった」のですから。
徐はレーヴィの墓に詣でるためにトリノへと向かいます。ミラノからトリノへと向う普通列車で、人の溢れるローマ街で、墓参の帰路で、徐はアウシュヴィッツ帰還後のレーヴィの足跡を辿り、その死の意味を問い続けます。
プリーモ・レーヴィが自殺しなかったならば、すべてが単純明快であっただろう。苦難に対する人間性の勝利と救済の物語、オデュッセウスの凱旋の物語。……私たちのほとんどは自らの浅薄さと弱さのゆえに、その単純明快さにすがりつこうとする。だが、薄暗い宙空に身を投じたプリーモ・レーヴィは、自分自身の肉体を石の床に打ちつけることで、私たちの浅薄さを粉々に打ち砕いたのだ。(p. 223)
アウシュヴィッツという極限的状況で完膚無きまでに打ち砕かれた人間という「尺度」。その「尺度」をいかに再建すべきか。「こちら側」と「あちら側」に隔てられてしまった世界をいかに再構築すべきなのか。今なお進む「尺度」の破壊にいかにして抗すべきか。
徐の、レーヴィの言葉は我々に重い問いを突き付けます。問いは尽きることなく、明確な回答が与えられることもありません。
それでも我々は知り、思索し、理解しなければならない。終章の題ともなっている「一瞬の光」、普遍的な「尺度」を見出せるかどうかは個々に託されているのです。
文章は読みやすいですが、内容はひたすら重い。テーマがテーマですし、「善意で小心であり、正直で無気力」な人々への批判の筆の鋭さは時に息詰まるほどです。とはいえ、一度は読んでおくべきでしょう。まずは自ら読み、考えなければなりません。
著者の徐京植は東京経済大学で教鞭を執る作家。在日二世でもあり、思想弾圧による投獄を経験した二人の兄を持ちます。著作に『ディアスポラ紀行――追放された者のまなざし』など。
・追記
良書にも関わらずネット通販では軒並み品切れです。題材のためもありamazonでは異様な高値がついていますが、大きめの書店で数度在庫を見かけました(私はジュンク堂の池袋店で購入しました)。探してみてはいかがでしょうか。紀伊国屋書店にも幾つか在庫があるようです。