080510雑記

 かの名作『ベルカ、吠えないのか?』が文庫落ちしておりました
 硬質な文体……というよりも聲による語りが絶妙な一作です。この機会にどうぞ。


●今日の名歌

塚本邦雄『百句燦燦』が講談社文芸文庫より6/10発売

 これは嬉しい。
 文芸文庫は本当にいい書を出してくれます。早めに買っておこう。


●今日の軍事

市街地を走行して共産党本部へ向かう戦車部隊と超美少女兵士@ブルガリア・ソフィア

 V林田さんのtwitterより。
 記事のタイトルだけで陥落。戦車と美少女! 浪漫ですね。


●WEB拍手レス

そういえば明日はキング原作の「霧」が上映されますね。あれはいいホラー小説でした。
ところでヤスさんはこれまで読んだホラー小説の中でもっともゾッとした、あるいは慄然としたものはありますか。私は小松左京の「くだんのはは」と稲生平太郎の「アクアリウムの夜」あたりなんかが。どちらも説明しようと思えばできるけれどどれもそうだと断定できない、何とも言えぬ不気味さがたまりません。特に後者は忘れられぬ一作です。こちらで紹介されたとおり、もうとりつかれて離れません。稲生でした。

 優れたホラー小説は例外なく背筋を凍らせるものであり甲乙付けがたいのですが……どれか一つ、と言われたらW・F・ハーヴィー「炎天」をあげます(『怪奇小説傑作集 1』所収)。
 挿絵描きを見舞う奇妙な事態を絶妙な語り口で記した本作は、現在のモダンホラー、果てはサイコサスペンスに通ずるものを持っています。『怪奇小説傑作集』に収録されたきら星の如き作品群にあっても先駆性と語りの上手さは際立っており、絶品と言えましょう。最後の一文の切れ味は傑作短篇ならではのものです。

投稿者: 日時: 2008年05月10日 22:56 Web拍手

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