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久々に読書録など。
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「『見える』ことが能力の拠り所の魔法遣いが『見えない』精霊に勝てるだろうか?」
インドの森深く、売れないカメラマンである「僕」の目の前で老婆は語り始める。その声と言葉は「ウィザード」の通り名で知られる伝説的カメラマンのものだった。
ウィザードは不可能を可能にする男。彼は、ジャングル全てを統括する大シャーマンの写真を撮影したという。大シャーマンの村に住まう人々は激怒したが、ウィザードの巧妙な罠の前に彼らは為す術もない。
ウィザードに死をもたらすべく、村の長老は一人の少女を呼び寄せる。人にして人ならぬ者たちが住まう『結界の村』から招かれた、霊界の力を宿す美しき少女。
ウィザードが信じるのは論理と頭脳。
少女が仕えるのは「見えない精霊」。
新月の夜、闇に覆われた飛行船でウィザードと少女の戦いが始まる――
2002年に出版されたミステリです。
あらすじでおわかりの通り、本格ミステリとしてはかなり異色の設定を有しています。主となる舞台はジャングル上空に浮かぶ巨大飛行船、頭脳明晰、大胆不敵なウィザードに対するは美貌のシャーマン少女。この設定だけでご飯三杯はいけますね。こういう外連味は大好きです。
ストーリー面は薄く、話の大半は飛行船という密室内におけるウィザードと少女の知能戦に割かれています。ミステリとしてはかなりフェアに出来ており、伏線も丁寧に張られていると言えるでしょう。特筆すべきは、段取りの上手さ。中でも、「一方通行の飛行船内を一周したら、そこにいたはずの人物が消え失せていた」といった人間消失トリックの解決は鮮やかです。
根本のトリックそのものにはバカミス傾向があり、好みがわかれるかもしれません。ただし、その使い方が大変に上手い。たった一つの仮定を導入することで神秘的に見えた謎が解明されるというタイプの作品です。こういうミステリ好きなのですよ。
現実的なところに落ち着いたとみせて、割り切れない要素を残してあるのもいいですね。少女の印象的なキャラ造形とあいまって、どこか現実と幻想の狭間をたゆたうような感覚があります。
入手難が続いていた本作ですが、なぜか最近格安で出回っています。今の内にお手にとってみてください。
●WEB拍手レス
この手の数値化ものだと、意外な人物が評価されていて驚きますね。
しかし惜しむらくはハンス・ウルリッヒ・ルーデル閣下のデータがないこと。
アンサイクロペディアでも評価されているのに、彼は(笑)
ルーデル閣下はやけに人気高いですからねー
伝説化されている面もありましょうし、意外と評価が難しいのかも。
>霙さんは成績優秀のイメージがあるのですよね
ひょうちゅうちゃんや吹雪ちゃんと互角に渡り合う霙姉さんを想像すると何故か吹きます(えー)
天然で優等生とか最高じゃないですか。
あと吹雪可愛いですよね。霙さんといい吹雪といい、ベビプリではインテリっぽいキャラが好みのようです。
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