ベビプリと終末論

 YU-SHOWさんをはじめ各界隈で話題沸騰のBabyPrincessでございますが、サイトをみているうちに霙さんは実にいいなあと思うようになった昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 いやあ、終末論者というキャラ立てがたまらないです。キャラデザインも好みであり、ノックアウト気味。暗い部屋で静かに語りかけるような語調もいいな。というか、この話しぶりこそが個人的一番のポイントかもしれません。

 色々語りたいところではありますが、ブログに色々な意味で愛が溢れ出ているコメントが満載である以上、私が駄弁を費やしたとてそこに付け加える何物もありますまい。

 というわけで当庵では、「霙さんを理解するための終末論ブックガイド」をお送りします。
 ベビプリを楽しむためにご活用ください。


新約聖書

 あらゆる神話伝承に終末論は付きものですが、代表的なのはやはり新約聖書はヨハネの黙示録でしょう。新訳聖書の物語性は意外と高いのですが、その中でもヨハネの黙示録は際立っています。基本中の基本といえるので一度読んでみるのがよろしいかと。

D・H・ロレンス『黙示録論』

 これまた基本書。論旨を肯定するにせよ否定するにせよ、読んでおいて損はないでしょう。ちくま学芸文庫で入手しやすいのが嬉しいところ。
 福田恆存訳なので日本語としても読みやすいです。

視覚デザイン研究所編集室『オレたちに明日はない?―黙示録の解読ガイド』

 一見通俗的に思えますが、実はかなりしっかりした一冊。
 黙示録の歴史的背景、黙示録に関連した絵画の図像解読など、通読すれば基本的な知識は一通り身に付きます。
 最初に一冊、というならこれをお勧めしますね。

『幻想文学』54号 特集「世の終わりのための幻想曲」

 終末論、世界の終わりを扱った文学や研究書のブックガイドとして最適。これ一冊あればまず困らないでしょうね。amazonなどでは扱っていませんが、大手書店に在庫があると思います。見つからない場合は通販で大丈夫です。

ミカエル・ノストラダムス『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』

 いやまあ、これもある意味基本として。仏語からの翻訳は存在しないため、リンク先はWikipediaです。
 百詩篇第10巻72番はあまりにも有名ですな。
 せっかくなので『MMRマガジンミステリー調査班コミックセット』も張っておきますね。

池内恵『現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義』

 少々毛色が違いますが、手軽に読める良書のため。
 イスラーム原理主義と終末論の関係をおさえるうえで便利な一冊です。

『終末の過ごし方』

 ご存じ、終末を迎えた一週間を扱った永遠の名作。
 柔らかな絵柄と淡々とした風景が魅力的この上ありません。ある種の諦念に繋がるただ静かな終末は、フェルナン・クノップフの絵画を思い出させます。

Zdzilsaw Beksinski"The Fantastic Art of Beksinski"

 ポーランドの異才、ベクシンスキーの画集。日本語版は絶版かつ高価のためリンク先は英語版です。
 少年時代の経験ゆえか、ベクシンスキーの絵には常に終末的な感覚がついて回ります。生々しく硬質なオブジェ群や異形の存在が佇む荒涼たる風景は、終末が至った後の世界のものでしょうか。作品はこちらなどで見られますが、出来れば画集を手にとることをお勧め。

ルチアン・ボイア『世界の終末―終わりなき歴史』

 ノアの洪水、神々の黄昏などの神話的終焉から、核戦争による人類滅亡まで、人々が終末についてどのようなイメージを築いてきたかの通史。非常に面白いですが、惜しいことに絶版。古本で探してください。


 以上、心の赴くままに取り上げてみました。
 当初のつもりとはずれた気もしますが、何かの一助となれば幸いです。

投稿者: 日時: 2008年01月11日 23:28 Web拍手

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