正月の収穫

 三が日も最終日となり、遅ればせながら明けましておめでとう御座います。本年も当庵をどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、正月早々近所の本屋を巡回ったところ、折良く一律二百円のタイムセールにぶつかったりして意外なほど収穫がありました。読もうと思いながら伸ばし伸ばしになっていた井筒先生の『イスラーム思想史』および『イスラーム生誕』、河出文庫版『怪物の解剖学』、怪物ホラーアンソロジー『千の脚を持つ男』などをまとめ買い出来たのは嬉しい限り。これでしばらくは読むものに不自由しなさそうです。
『千の脚~』にはスライム小説の元祖「沼の怪」も収録されていますね。これを読むと、洋ゲーでスライムが強い理由がよくわかると思います。

 一番の収穫は、才人ウディ・アレンの短篇集『これでおあいこ』でしょう。
 哲学を茶化した傑作ハードボイルド「ミスター・ビッグ」(『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』にも収録されています)をはじめとした、良質なパロディ・パスティーシュ集です。
 どの作品もインテリらしい「いかにも」な知的ユーモアでありまして、お好きなかたにはたまらないでしょう。収録作の一篇「そりゃ聞こえません」の冒頭には爆笑。


わかってほしいが、このわたしは、コニー・アイランドのローラー・コースターの上で『フィネガンズ・ウェイク』を読み上げ、奥歯から銀の詰め物が飛び出しそうな激しい揺れの中で、難解極まるジョイスの文章をやすやすと理解した男だ。


 語り手の性質を示すのにこれだけ効果的な文章はなかなかないでしょう。コニー・アイランド名物である今にも壊れそうな木造コースターの上でフィネガンズ・ウェイク(しかも原語)を理解するなぞ常人に出来るはずもありません。いや、図書館でも読んでも理解するのは極めて困難でしょうが。
 モンティパイソンやユダヤジョークが好きな方には強くお勧め。
 完全に余談ですが、コニー・アイランド名物は今となっては国際ホットドッグ早食い選手権だろうなあ。


●WEB拍手レス

明けましておめでとうございます。
今年も魚石庵通わせて頂く予定です。
今年もアウレオールス期待しております。それでは。

 おめでとうございます。
 本年は少々忙しくなりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、URLとそれに関連した部分は一応消してあります。壁紙は有り難うございました。

投稿者: 日時: 2008年01月03日 20:21 Web拍手

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