2008年01月のアーカイブ

080130雑記

 色々と片付きました。あー、無事終わって良かった。
 これでしばらくのんびり……とはいきませんが、本はゆっくり読めそうです。

 ところで、おやつでこの間の仮説が自分でもどうでもよくなってきたのですがどうしましょう。
 終末論者で姉で天然。これ以上求めるものがあるというのだろうか……


●今日の推理小説

飛鳥部勝則『堕天使拷問刑』が大傑作の模様

 これは買わねばなるまいて。
 なお、飛鳥部作品は総じて怪奇幻想味が強く、ホラーファンにもお勧めですよ。


●今日の世界樹

世界樹の迷宮II特典画像が出揃っています

 個人的に今一番楽しみな『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』のショップ別特典画像が出揃っています。
 それにしても「これなんてエロゲ?」な絵柄ばかりだ。さすが世界樹。
 世界樹スレによると、左からメッセサンオーメディアランドWondergooのようですね。パラ子さんはソフマップではないかとのこと。ネット予約は終了しているところが多いようですが、実店舗ではまだ受け付けているかも知れません。予約する方はお早めに。
 なお、初回特典のCD付きはほとんど全滅の模様です。私も手にはいるかちょっと心配だ。


●WEB拍手レス

霙さん考察がMMRだと思ったら筋道ちゃんとしてて吹いた。いいぞもっとやれ。

 ある意味MMRな気もしますがそれはそれということで。

おにがみ です。 本当に久しぶりな気がする。
新年の挨拶は、2年連続で不幸がありましたので略させてもらいます。

なんていうか暴走しとりますなぁ あれだけの情報からここまでの妄想を生み出し大量の知識で持って強固な論とする。  なんか無駄使いしてるなぁ(w)
庵主様の周りにはそんなのばかりか。
まあ今年もぼちぼちと拍手を送りますので、よろしくお願いします。

 本年もよろしくお願いします。
 こういう遊びは大好きなのですよ。

つまり――
霙の命運は、TYPE-MOONに委ねられたということ――。
霙って、ノベルゲームのヒロインにいてもおかしくない造形をしていると思うんです。
それもTYPE-MOONや昔のニトロプラスみたいな感じの。

 言われてみれば確かに。
 ややホラー、伝奇よりのノベルゲームにいそうですね。
 最後は霙の笑顔の一枚絵で〆。

投稿者: 日時: 22:07 | | コメント (0) | トラックバック (0)

霙さんダブリ説における一試論

 各地におけるBabyPrincessブームは留まるところを知らず、より一層の盛り上がりを見せているようです。

 その中でもホットなトピックの一つが、姉妹たちの年齢ズレ問題でしょう。『死亡フラグ』さんを皮切りに、様々な方が論じていらっしゃいます。(『Cyberfield』さんのアタマの体操『Half Moon Diary』さんの母親二人説など)。

 年齢ズレ問題の詳細については上記のリンク先を参照していただくとして、当面は「1歳ずつ階段になった19姉妹と想定した場合、姉妹の年齢設定に矛盾が出る」と認識していただければ結構です。
 この矛盾を解消するにあたって幾つかの方策が考えられますが、もっとも有効なのはやはり霙さん留年説でしょう。仮定を積み重ねれば他の解釈もありえましょうが、当庵としてはオッカムの剃刀に従い本説を採ります。 YU-SHOWさんは「高二といっても、いわゆる男塾三号生的なもの」と述べていらっしゃいますが、私もこの意見に賛成です。

 ただし、ここに一つの留保をつけたく思います。本解釈をとった場合、一般的に浮かぶイメージは終末論に嵌ったために留年した、あるいは勉強が嫌で終末論にどっぷりという、やや「ダメな娘」的なものでしょう。

 しかし私はこのイメージに違和感をおぼえます。確たる証拠があるわけではありませんが、日記の文体や外見イメージは、ダメな娘という言葉からは程遠いものがあります。想起されるのはむしろ、博識、理知的なオカルト少女というものでしょう。あちこちで指摘されているように、シスプリは千影に近いですね。
 そこで当庵といたしましては、「霙は何らかの理由で留年せざるを得なくなり、それによって終末思想を抱くようになった」との仮説をたてております。

 単なる妄想ではありません。その根拠は、霙の抱いている終末思想にあります。
 改めて霙の日記を読んでみましょう。
 ポイントは末尾の文にあります。


私とオマエが、
そしてこの家族が――
ただその時まで、
ただ平らかに幸せであればそれで良いのだ。

そして、ともに――
宇宙の塵となろう。


 注目すべきは、この文章に内包された感覚にあります。
 一般に終末思想と言う時、我々は意識的/無意識的に西洋におけるそれを想起しておりましょう。ある年代以上の方には親しいものであろうノストラダムスの予言などその代表といえます。
 ですが、この文言に見受けられる感覚は、西洋の、中でもセム的一神教、すなわち、ユダヤキリスト教圏の終末論のものではありえません。何故なら、セム的一神教派生の終末論は、例外なく終末のあとの再生を念頭に置いているからです。黙示録の後には、神の支配する永遠の王国が待ち受けていることを忘れてはなりません。終末の後に来たる永遠の世界こそが、セム的一神教における終末の特徴なのです。「わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった」(口語訳新約聖書「ヨハネの黙示録」より)。

 いえ、セム的一神教に限りません。神話の多くは破滅の後の再生を念頭においています。神々の黄昏(ラグナロク)しかり、カーゴ・カルトしかり、弥勒降臨しかり。ヘラクライトス曰く「万物は流転する」。しかし、流転の果てに待っているのは永遠回帰の果てに来たる理想の古代への帰還であり、素晴らしき新世界なのです(この点において、オルダス・ハクスレーがディストピア小説の題名を『すばらしい新世界』としたのは示唆的です)。

 翻って、霙の終末感はどうでしょうか。
 今一度最後の一文を引いてみましょう。


そして、ともに――
宇宙の塵となろう。


 ここには再生の観念は全くありません。
 終末の後は宇宙の塵となるのみ、その後の再生を全く待望しない。ただ宇宙の塵となり因果地平の彼方に消え去るのみ。
 私はここに、『方丈記』のあまりにも有名な一節を見ます。


行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある人と住家と、またかくの如し。


 そう、霙の終末思想は欧州的教養や各地の神話基づくのではなく、完全に日本古来の観念的な無常思想に由来するのです。かような思想は、10代でなかなか身に付くものではありません。思春期特有の皮相的な無常観と考えることも出来ますが、それにしては霙のそれはあまりに板につきすぎています。
 冒頭の仮説で述べた通り、何らかの理由があってこのような思想を抱くようになったと考えるのが自然でしょう。
 考えてもみてください。霙の年齢であそこまで達観するのはかなり困難ではないでしょうか。生来のペシミスト、ニヒリストならばありえるかもしれません。しかし、日記にみられる包容力と照らし合わせるに、霙をペシミスト/ニヒリストであると考えるには無理があるように思います。

 では「何らかの理由」とは何か?
 これも、終末感の内容から類推可能です。

 一般に、人が終末思想を抱くのは二つの場合です。一つは大きな社会不安にみまわれた場合(終末思想はローマ帝国が弱体化した時代に大流行しました)、一つは個々人の存続における危機的状況に陥った場合です。
 前者は考えにくいでしょう。現代日本では、そこまで圧倒的な社会不安は存在しておりません。ベイビープリンセスの世界が我々の暮らす日本とは異なり終末思想を抱かざるを得ない環境に置かれている可能性もあります。しかし、残りの姉妹が終末思想の欠片も抱いていないことから考えるに、それはありえますまい。
 一方で後者は充分有り得ます。社会環境にかかわらず、個々人の存亡の危機は常に現存しています。ただ、あの大家族を心豊かに養えていることからみて、ベビプリ一家に経済的な危機があるという可能性は低いと考えられます。経済的なもの以外で現代日本における極個人的な危機的状況といえば、死に致る病でありましょう。
 そして、19人という大家族ともなれば、そのうち一人が致死的な病を負う可能性はかなり高くなります。霙が偶然そのような不幸に見舞われたとして、何の不思議もありません。

 まとめますと、霙は不可避的な病――おそらくは死の危険性すらある――により一年の留年を余儀なくされ、その結果終末論という名の無常観を抱くようになった
 これが現在までのところの当庵の結論であります。
 よって私は、霙さんダメな娘説に断固として反対するものであります。


 ……言うまでもありませんが、これは一つの試論です。
 元よりベイビープリンセスは個々人の空想こそが最も大事な世界。異論反論はありましょうが、「また何か言ってるな」と寛大なお気持ちで見守ってくださると幸いです。


●WEB拍手レス

「『霙さんを理解するための終末論ブックガイド』、『魚石帖・中間管理職……一見するとただの流れだが、実は隠されたメッセージがあるんだ!」
「ど……どいうことだ!?」
「この中間管理職でのクトルゥーのだらしなさ。これはまるで週末を満喫する学生のようだ!そして霙さんもまた学生!つまりこの一連の流れは『終末=週末』をかけるための壮大な前フリでもあったんだよ!!」
「な……な(ry」

……なんかもう御免なさい。ブックガイドにノストラダムスとMMRがあったもんでつい。

 な、なんだっ(ry
 終末=週末はいい語呂合わせですよね。

能登麻美子さんには伝奇モノのヒロインやって欲しいなあ。
それこそ横溝先生の作品とか、京極夏彦の「うぶめの夏」みたいな。
うらぶれた洋館に、半ば監禁状態の女の子。
で、最後は燃え上がる洋館から脱出。
これは外せないですね。
できれば黒髪ロングに旧式セーラー服で。

……アトラク=ナクア?

 まあ黒髪セーラーは定番ですから。
 それにしても姉様はいい。

どんなに待ったか、貴志先生!
去年の10月発売の筈が延びて延びて。硝子のハンマー文庫版でどうにか間を繋いでました。すいません、取り乱す程に好きなのですよ!
個人的には囀り、クリムゾンの順番ですかね。

 貴志先生は外れなしですからねー。
 クリムゾンも名作でした。あの余韻を残す終わり方がいいんだ。

投稿者: 日時: 23:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

080117雑記

●今日の新刊

貴志祐介『新世界より』

 貴志先生の新作がついに。
 外れ無しの方なので期待しています。『黒い家』がもっとも有名でしょうが、私は『天使の囀り』が好きだなあ。


●今日のホラーゲーム

アパシー ミッドナイト・コレクション vol1(WEB拍手より。ありがとうございます)

 学校であった怖い話~VNV~に続く第二弾ホラーアドベンチャー。1/15から通販を開始していたようです。早速注文せねば。
 それにしてもコープスパーティーといい本作といい、ホラーゲームが豊作の兆しですね。嬉しい限りです。


●WEB拍手レス

霙を好きになるには「終末思想を抱いたことがあるか否か」が一種のラインになると思うんですよ。
いや、全部が全部あてはまるって訳じゃないんですが、私の場合そうだったもので…

 あー、ありえますね。
 終末思想を抱いたことがある人でも、興味の形によって霙をどう好きになるかが異なりそうですな。

既出でいらっしゃるかも分かりませんが
Baby Princess@ふたば Wiki
天才輩出機関と名高い「ふたば」でのベビプリの扱いが一目瞭然!?というサイト様でございます。是非どうぞ

 ふたばは相変わらずですなあ。
 情報有り難うございます。

能登童謡は「とおりゃんせ」は勿論全般的にこわかですなぁ。
なんつーか、こう、死臭が漂ってきそうな洋館(明治~大正)がお似合いな感じ。

 寂れた神社も似合いそうですね。
 さすがは地獄少女の中の人だ。

投稿者: 日時: 21:21 | | コメント (0) | トラックバック (0)

終末論ブックガイド補遺

 何か忘れていると思ったら、『復活の日』や『渚にて』といった破滅SFを入れていませんでした。『トリフィド時代』も近いけど、あれ「俺たちの戦いはこれからだ!」なのでちょっと違うか。
 ホラーだと、スティーブン・キングの傑作「霧」(『骸骨乗組員』に収録)は終末感が濃厚ですね。キングの初期作品には「これから世界は終わりにむかいます」なテイストが強いものが多く、お勧めです。

 実際、世界が完全に終わってしまう作品は意外と無いように思います。わずかに人類が生き残る場合も多いし、滅んだとしても何らかの形での再生が待っている場合がほとんどです。世界そのものが終焉を迎えてしまう作品は数えるほどしかないなあ。本邦の作品だと『暗黒神話』などが該当しましょうか。


●WEB拍手レス

>霙さんを理解するための終末論ブックガイド
この発想はなかったわ。
とりあえず『幻想文学』の過去分漁って来ますね。

『幻想文学』の特集は資料として最適ですな。
 私も持っていない分をゆっくり揃えています。

>BabyPrincess
>G'sオリジナル企画第二弾

第一段はシスプリでしょうが、ハッピーレッスンは?(;´Д`)

 えーと……黒歴史?
 いや、好きですよハピレス。企画の尖り具合は類を見ませんでしたし。

とりあえず、セラエノあたりで静養されたほうが・・・

 セラエノ温泉にでもつかりながらこう、ゆっくりとですね。

ちょwwwwすごく俗っぽいクトゥルーwwww

 昔「クトゥルフの呼び出し」という怪作がありましてですね……

やややや、ヤスさーん!
能登麻美子の新たな才能を知った。
なんつーか、童謡の本質とかそういったものに触れた気分だぜ。

こう、人里離れ過疎化した村にある、旧豪族の屋敷に半ば監禁された少女役とかやってくれないものかと。

 能登麻美子による「とおりゃんせ」でしょうか。
 あれは怖かった……

平野耕太も読みきりで世界の終末を描いてましたね
終末のわりに主人公達が淡々と普段通り過ごしてるのって、実は少なそう。

中間管理職、ダゴンでもいいじゃないww

 大きな事件が起きない以上、物語を作りにくいでしょうから……。漫画なら『ヨコハマ買い出し紀行』などはそれらしい雰囲気がありますね。
 あと、ダゴン様だと今は辛いのですよ多分。色々と。

クトゥルフ様は働いたら負けかなと仰っておられる。
ほんともう、あの人ったら内原シェフのイカモノ料理で頭ボケちゃったんじゃなかろうか(笑)

 ルルイエでうとうとしながら内原シェフのイカモノ料理を食べている方が幸せだったりして。

魚石帖たった今読みました。

クトゥルー様超可愛い。
なんだろう。
ベッドの中で「あと五分」って言うダメ学生みたいだ。

 ダメ学生ならぬダメ邪神ですな。
 N様もある意味それっぽい。

投稿者: 日時: 17:34 | | コメント (2) | トラックバック (0)

魚石帖「中間管理職」

 クトゥルフもの掌編「中間管理職」

続きを読む "魚石帖「中間管理職」"

投稿者: 日時: 21:19 | | コメント (0) | トラックバック (0)

ベビプリと終末論

 YU-SHOWさんをはじめ各界隈で話題沸騰のBabyPrincessでございますが、サイトをみているうちに霙さんは実にいいなあと思うようになった昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 いやあ、終末論者というキャラ立てがたまらないです。キャラデザインも好みであり、ノックアウト気味。暗い部屋で静かに語りかけるような語調もいいな。というか、この話しぶりこそが個人的一番のポイントかもしれません。

 色々語りたいところではありますが、ブログに色々な意味で愛が溢れ出ているコメントが満載である以上、私が駄弁を費やしたとてそこに付け加える何物もありますまい。

 というわけで当庵では、「霙さんを理解するための終末論ブックガイド」をお送りします。
 ベビプリを楽しむためにご活用ください。


新約聖書

 あらゆる神話伝承に終末論は付きものですが、代表的なのはやはり新約聖書はヨハネの黙示録でしょう。新訳聖書の物語性は意外と高いのですが、その中でもヨハネの黙示録は際立っています。基本中の基本といえるので一度読んでみるのがよろしいかと。

D・H・ロレンス『黙示録論』

 これまた基本書。論旨を肯定するにせよ否定するにせよ、読んでおいて損はないでしょう。ちくま学芸文庫で入手しやすいのが嬉しいところ。
 福田恆存訳なので日本語としても読みやすいです。

視覚デザイン研究所編集室『オレたちに明日はない?―黙示録の解読ガイド』

 一見通俗的に思えますが、実はかなりしっかりした一冊。
 黙示録の歴史的背景、黙示録に関連した絵画の図像解読など、通読すれば基本的な知識は一通り身に付きます。
 最初に一冊、というならこれをお勧めしますね。

『幻想文学』54号 特集「世の終わりのための幻想曲」

 終末論、世界の終わりを扱った文学や研究書のブックガイドとして最適。これ一冊あればまず困らないでしょうね。amazonなどでは扱っていませんが、大手書店に在庫があると思います。見つからない場合は通販で大丈夫です。

ミカエル・ノストラダムス『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』

 いやまあ、これもある意味基本として。仏語からの翻訳は存在しないため、リンク先はWikipediaです。
 百詩篇第10巻72番はあまりにも有名ですな。
 せっかくなので『MMRマガジンミステリー調査班コミックセット』も張っておきますね。

池内恵『現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義』

 少々毛色が違いますが、手軽に読める良書のため。
 イスラーム原理主義と終末論の関係をおさえるうえで便利な一冊です。

『終末の過ごし方』

 ご存じ、終末を迎えた一週間を扱った永遠の名作。
 柔らかな絵柄と淡々とした風景が魅力的この上ありません。ある種の諦念に繋がるただ静かな終末は、フェルナン・クノップフの絵画を思い出させます。

Zdzilsaw Beksinski"The Fantastic Art of Beksinski"

 ポーランドの異才、ベクシンスキーの画集。日本語版は絶版かつ高価のためリンク先は英語版です。
 少年時代の経験ゆえか、ベクシンスキーの絵には常に終末的な感覚がついて回ります。生々しく硬質なオブジェ群や異形の存在が佇む荒涼たる風景は、終末が至った後の世界のものでしょうか。作品はこちらなどで見られますが、出来れば画集を手にとることをお勧め。

ルチアン・ボイア『世界の終末―終わりなき歴史』

 ノアの洪水、神々の黄昏などの神話的終焉から、核戦争による人類滅亡まで、人々が終末についてどのようなイメージを築いてきたかの通史。非常に面白いですが、惜しいことに絶版。古本で探してください。


 以上、心の赴くままに取り上げてみました。
 当初のつもりとはずれた気もしますが、何かの一助となれば幸いです。

投稿者: 日時: 23:28 | | コメント (0) | トラックバック (0)

読書録「国家論――日本社会をどう強化するか」

国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス 1100)国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス 1100)
佐藤 優

日本放送出版協会 2007-12
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 気が付いたら出ていたので購入、即読了。
 良書です。連続講義の形をとっており、マルクス主義経済学や神学を援用して、社会とは何か、国家とは何か、国家がいかにして社会に関わっていくのかと説き起こす内容となっています。国家=暴力装置という前提からスタートしているため違和感を感じる人もいるかもしれませんが、位置設定が明確なため議論にブレがありません。

 佐藤優の著作では『ナショナリズムという迷宮』の流れでしょうか。ここ最近連続刊行されていた「インテリジェンスの技法を現実、中でもビジネスに応用する」系のものとは毛色が異なります。
 インテリジェンス絡みの話題も出てきますがほとんどおまけ程度であり、本題はマルクス主義と神学と言えるでしょう。かなりの部分が宇野経済学やロラン・バルト神学の講義に費やされており、選書のわりにはかなり読み応えあり。論理体系そのものは堅牢なため、内在論理を一度掴めばかなりすいすい読めます。個人的にはこれくらい硬派な方が好きです。結果的には読みやすいし理解しやすいので。

 終章に至ってどうにも雲を掴むような抽象的、倫理的な議論になってしまうのは少々残念ですが、題材の性質上致し方ないところでしょう。
 一番の魅力は、論理が首尾一貫しているために「何となく」の賛同や反論を許さないところですね。賛成するにせよ反対するにせよ、それが自分の思想的立場によるのなのか、事実認識によるのかという点を問われるからです。思想的な立脚点が異なればそもそも議論が成立しないという認識も大事ですね。

 これは余談なうえやや飛躍しますが、自称中立や自称現実主義者(あくまで自称の場合です)の言説がどうにも当てにならないことが多いのはこのためでしょう。あらゆる論理展開は、何らかの思想や立場に立脚せざるを得ないという認識は重要なように思います。
 難易度はやや高めながら、お勧め。値段も手頃ですし、一読する価値はあります。

 なお、例によって読書案内としても最適。バルト神学をちゃんと勉強しようという気持ちになりましたですよ。まずは『ローマ書講解』かな。


●WEB拍手レス

スーパーの店員として軸がブレている吹いたwwww
アッシュは格好良いんだか情けないんだかわからない辺りが魅力ですよねー。
個人的には幻の「フレディVSジェイソンVSアッシュ」とか見てみたいんですが、 まあ、誰が勝利しても大惨事だろうしなあ……。
ああ、でもアウレオールスならフレディやジェイソンがいても違和感はないような、あるような(笑)

 あれは是非とも見たいのですが、実現は絶望的でしょうねえ……
 スプラッタホラーとのクロスは一時期真剣に考えたのですが、誰を犠牲者にするかという問題があって断念しました。凛と士郎の搭乗した飛行機がクリスタルレイクに墜落して(ry というのも面白いかと思ったのですが。

投稿者: 日時: 21:11 | | コメント (0) | トラックバック (0)

080106雑記

 randam_butterさんにて通販はじまっております。一通り在庫が揃っているようなので、この機会にどうぞ。


●今日の名作ホラー

コープスパーティーWINDOWS版

 コープスパーティーといえばDANTE98で作成された傑作ホラーゲームでありますが、冬コミでWINDOWS版が先行販売されていたのですね。完全にチェックし損ねていましたよ……不覚すぎる。
 同人ショップでの販売を心待ちにするとしましょう。


●今日のスーパーマーケット

死霊のはらわたのアッシュは人として軸がぶれている(ニコニコ動画/WEB拍手より)

 ……この発想はなかったわ……
 作者の方には脱帽です。


●WEB拍手レス

そんなわけで、戦国ランスは非常にオススメな逸品です。問題は、オブビリオンや世界樹と同じくらい時間を取られるだろうということです。……いや、両作品は気になりながらもやっていないのですが。ハードを所持していないという問題で。
シナリオもシステムも非常に面白いものですので、是非プレイしてみていただきたい。あ、同様にランス6などもオススメです。往年の名作、鬼畜王ランスに至ってはなにやら配布フリーらしいし。……すげぇぜ。アリスソフト。

 ランスシリーズは大好きなので一通りプレイしております。
 昨年の今頃は戦国に夢中でした……あれは名作だった。
 アリスソフトは本当に良い仕事します。

スライム小説の元祖がイスラム小説の元祖に見えた件について。
そういやアラブ辺りの比較的乾いた気候の土地にはスライム的な存在はいないんでしょうかね。
日本ならヒルコとかになるんでしょうけど水に関係深いですし。

 砂漠地帯におけるスライム型モンスターについては聞いたことがないですね。
 乾燥地帯ではイメージしにくいのかもしれません。
 いやしかしオアシスに出没するスライムというのはなかなか良いイメージかもしれない。

投稿者: 日時: 18:58 | | コメント (0) | トラックバック (0)

正月の収穫

 三が日も最終日となり、遅ればせながら明けましておめでとう御座います。本年も当庵をどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、正月早々近所の本屋を巡回ったところ、折良く一律二百円のタイムセールにぶつかったりして意外なほど収穫がありました。読もうと思いながら伸ばし伸ばしになっていた井筒先生の『イスラーム思想史』および『イスラーム生誕』、河出文庫版『怪物の解剖学』、怪物ホラーアンソロジー『千の脚を持つ男』などをまとめ買い出来たのは嬉しい限り。これでしばらくは読むものに不自由しなさそうです。
『千の脚~』にはスライム小説の元祖「沼の怪」も収録されていますね。これを読むと、洋ゲーでスライムが強い理由がよくわかると思います。

 一番の収穫は、才人ウディ・アレンの短篇集『これでおあいこ』でしょう。
 哲学を茶化した傑作ハードボイルド「ミスター・ビッグ」(『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』にも収録されています)をはじめとした、良質なパロディ・パスティーシュ集です。
 どの作品もインテリらしい「いかにも」な知的ユーモアでありまして、お好きなかたにはたまらないでしょう。収録作の一篇「そりゃ聞こえません」の冒頭には爆笑。


わかってほしいが、このわたしは、コニー・アイランドのローラー・コースターの上で『フィネガンズ・ウェイク』を読み上げ、奥歯から銀の詰め物が飛び出しそうな激しい揺れの中で、難解極まるジョイスの文章をやすやすと理解した男だ。


 語り手の性質を示すのにこれだけ効果的な文章はなかなかないでしょう。コニー・アイランド名物である今にも壊れそうな木造コースターの上でフィネガンズ・ウェイク(しかも原語)を理解するなぞ常人に出来るはずもありません。いや、図書館でも読んでも理解するのは極めて困難でしょうが。
 モンティパイソンやユダヤジョークが好きな方には強くお勧め。
 完全に余談ですが、コニー・アイランド名物は今となっては国際ホットドッグ早食い選手権だろうなあ。


●WEB拍手レス

明けましておめでとうございます。
今年も魚石庵通わせて頂く予定です。
今年もアウレオールス期待しております。それでは。

 おめでとうございます。
 本年は少々忙しくなりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、URLとそれに関連した部分は一応消してあります。壁紙は有り難うございました。

投稿者: 日時: 20:21 | | コメント (0) | トラックバック (0)