読書録「文藝ガーリッシュ」

 深く静かに潜行しながら何かと支度中の今日この頃です。
 10月も半ばですし、年末まで気合いいれていくとしましょう。

 今日の読書はこちら。

文藝ガーリッシュ    素敵な本に選ばれたくて。文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。
千野 帽子

河出書房新社 2006-10-17
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 文藝ガーリッシュとは何か?
 著者、千野帽子は「志は高く心は狭い文化系小娘(フイエット)のためのジャンル」と定義しています。つまりは、後書きにいわく「むかしの娯楽小説や少女小説、ライフスタイルエッセイ、そして最新の純文学。スヰートな蜜が致死量の毒と結合した」物語群のことでありましょう。

 本書は、69のガーリッシュな作品を紹介したブックガイド……というよりも読書案内です。連載時および発売時に相当話題になったにもかかわらず、不勉強にして読んでおりませんでした。今回手にとってみて、高い世評の理由を深く納得した次第です。
 尾崎翠、室生犀星、久世光彦、森茉莉、山尾悠子etc……と、作家の選定だけでたまらない人にはたまらないものがあるでしょう。純文学やミステリ、SFといった既存の枠組みにとらわれず、自らの感性と眼を頼りにガーリッシュというジャンルを織り上げる術は甘やかにして優しげ、適度な毒も含まれていてまことに蠱惑的です。

 事実、本書の肝は著者の語り口にあります。個々の物語の単なる紹介でも、愚にもつかない私見の垂れ流しでもなく、物語、著者、時代背景、時代を超えて関連する作品を、僅か見開き2頁にまとめる腕は凡手ではありません。文学理論の博士課程を終えているというのにも納得。

 ブックガイドは本来、未知の書への道標に留まるものではありません。優れたブックガイドを読むこと自体、貴重な読書体験となるのです。本書はまさしくそのような一冊でありましょう。
 案内書では『ファンタジー・ブックガイド』以来のヒットでした。しばらくは取り上げられた小説を読みあさる日々になりそうです、はい。

投稿者: 日時: 2007年10月16日 22:21 Web拍手

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コメント: 読書録「文藝ガーリッシュ」

お久しぶりです^^ 伊藤三巳華です
 お元気でしょうか?
「伊藤三巳華の恐怖新聞」がアメブロに移転しての
パワーUPしての再開となりました。
今回は漫画に登場しているチンピラ霊媒師さんと同時に記事を
書いております^^

よかったら遊びに来てくださいm( _ _ )m
以前はいろいろな情報をありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します♪

投稿者 伊藤三巳華です^^ | 2007年10月17日 04:34

ご訪問有り難うございます。リンク+RSS登録、させていただきました。
1ファンとしてブログも連載も心待ちにしております。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 ヤス | 2007年10月28日 22:08

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