Search
« 070203雑記 | メイン | ショートカット»
『獄中記』を読了しました。
前のエントリーでも書きましたが、哲学や神学といった抽象性の高い学問を現実の問題解決に如何に活かすか、という点において大変優れています。この本を元にして「佐藤優に学ぶ勉強法」的な俗書を書くことは容易に出来るでしょうね。ブックガイドとしても優秀であり、お勧めできます。
ただ、本書がいかに読まれているかについては一考の余地があります。
『国家の罠』もそうでしたが、どうにも「外交の内幕を知りたい」といった、スキャンダラス的な読み方をされがちな気がしますね。これは私の感覚に過ぎませんが、仮にそうだとしたら著者にとって不幸ではないでしょうか。
また、著者は己の思索を「思考する世論」に訴えかけると度々主張していますが、それがどこまで達成されているかは疑問です。これは佐藤優が本質的にインテリであることに起因しましょう(著者自ら、現代が反知性的傾向にあることを憂いています)。
とりあえずナショナリズムについては本格的に勉強してみようという気になりました。まずは『民族とナショナリズム』からかなあ。その後は『ナショナリズム論の名著50』を手がかりにしたいと思います。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.gyosekian.net/mt-tb.cgi/464