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ミステリとしての体裁をとってはいますが、実際には現実と幻想が絶え間なく交錯する浪漫文芸。
各章の前半は語り手の独白体、後半は三人称の作者略歴という面白い構成をとっています。独白の内容は相互に関係しながらも細部が異なっており、どこまでが妄想や幻覚で、どこからが真実なのか判然としません。作者略歴を付き合わせてゆくことによって、全体像が少しずつ明らかになります。
やがて明らかになる真相も、どこか抽象的で曖昧。読了しても謎が解かれたという印象はなく、蜃気楼のようにぼやけた心像だけが残ります。これ、好みが別れる所だろうなあ。
全編を排他的かつ耽美的な空気が覆っており、熱を持った物憂げさが好きな方にはたまらないのではないでしょうか。ミステリ的興味は弱いため、文章によって構築される世界に浸りたい方に向いています。
個々の場面には印象的なものが多いですね。蝋人形を演じていた少女が、ギロチンにかけられながら微笑むシーンがお気に入り。
文章は相変らず驚くべき美しさ。現役の作家でこれほどの美文が書ける人はもう殆どいないのではないでしょうか。
文筆に興味のある方は、本書に限らず皆川作品は読んで損がないと思います。
●今日の隆慶
■花の慶次誕生秘話(WEB拍手より。有り難うございます)
……何度読んでも泣ける……
●WEB拍手レス
>どんな格好いいバナナマンだよ。
>「あどでー、うんとでー」なんて言えない。
下手なこと言ったら斬り殺されそうですよ。
恐るべし勝新。
>ウチも先日TVが壊れました(ノД`)
>まだPCモニタにコンポネ接続出来たので助かりましが。
>毎年年末は何かと厄月ですよのぅ。
長年使うといきなり壊れますからねえ……
年末は何かと厄介ですな。私も早めに対策とらなきゃ。
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