読書録:「ナショナリズムの克服」、"THE STRANGE CASE OF THE WALKING CORPSE"


ナショナリズムの克服ナショナリズムの克服
姜 尚中 森巣 博

集英社 2002-11
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 行動する政治学者と国際的ギャンブラー兼作家という異色の対談。
 本邦におけるナショナリズムの流れ、著者二人の青春に引き寄せてのナショナリズムとアイデンティティの関係論、そして、いかにして民族概念を克服するかというテーマについて語っています。
 森巣博の誘導の上手さとやや感覚的ながらも鋭利な指摘、そして姜尚中の優れてリベラル的な思索が融合した良書。中でも第一章と第四章は読み応えがあります。
 また、注釈を豊富に用意することで、新書という形態の弱点(つまり情報量の不足)をある程度カバーしています。このおかげで関連した資料を探すのが容易。
 労作であり、ナショナリズムに関する優れた入門書ですね。
 なお、発刊は2002年。この種の本は2-3年間をあけると、質の良し悪しがはっきりと解ります。時流に関する批評を含む以上、一定の普遍性と深度を持たない本の場合、内容がすぐに風化するのです。
 流石というべきか、本書は手際の良いまとめと、質の高い思索によって現在でも十分読むに耐えるものとなっています。


Strange Case of the Walking Corpse: A Chronicle of Medical Mysteries, Curious Remedies, and Bizarre but True Healing FolkloreStrange Case of the Walking Corpse: A Chronicle of Medical Mysteries, Curious Remedies, and Bizarre but True Healing Folklore
Nancy Butcher

Avery Pub Group 2003-08-21
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いや面白い!
いわゆる「奇病」、怪しげな治療法などについて簡潔にまとめた本。文体もエッセイ風で、専門書特有のとっつきにくさはありません。その分、細かい情報はありませんので、より詳しく知りたい場合は医学書必須。
表題にもなっている"THE STRANGE CASE OF THE WALKING CORPSE"とか凄いですな。自分が「歩く死体」だと確信しており、自分が死んでいることを証明するためにあらゆる試みを行う男性について紹介されています。
 それにしても、病というものは奥が深い……
 文中では黒死病やペストについても頁をさいており、単なる興味本位の読み物になっていません。この点も好感を持てます。
 翻訳して欲しいなあ、これは。


●WEB拍手レス

>本日のトリビア
>『実はアッシュはフレディとジェイソンに勝っていた!』
>いや、フレディVSジェイソンVSアッシュなるトンチキ映画の企画があったそうで、Sマート・クリスタルレイク支店やエルム街支店で、店にやってきた連中をショットガンで撃退したり、チェーンソーで撃退したり、という……まあ、殺すまではいかない、という脚本だったのだそうですが
>やっぱアイツ最強ですわ

 ああ、『フレディvsジェイソン』の後に企画されていたものですね。
 かなり期待していたのですが、実現されそうになく残念。強すぎるのは、まあ、アッシュだしなあ……

投稿者: 日時: 2006年08月10日 00:16 Web拍手

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