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ようやく買った『治安はほんとうに悪化しているのか』を読んでいます。
非常に良い。近年多い「治安は悪化している」「外国人犯罪が治安悪化を促している」という言説が本当に正しいのか丁寧かつ実証的に検証。また、統計データから特定の結論を導くことは困難が付きまとう点を指摘し、近年の報道や各方面の発言は「治安悪化」という結論ありきで統計数値を扱っていると批判しています。
時折指摘されるように、少年犯罪や外国人犯罪が増加しているという言説には厳密な裏付けはありません。しかしそれ以上に問題なのは、「治安悪化」という言葉が一人歩きし、人々の間にあるかないかも解らない不安が流布されてしまうことです。著者はこの点を強く危惧していますが、全く同感です。
また、単なる検証と批判に留まらず、「なぜ治安悪化否定論がなぜ説得力を持たないのか」という点にまで踏み込んでいるのが素晴らしい。犯罪に関する偏向した報道についても指摘しており、偏らない視点を求める方には必読といえましょう。
良書『ホラーハウス社会―法を犯した「少年」と「異常者」たち』とまとめて読めば、治安悪化や犯罪増加に関する安易な言説に惑わされることはないでしょう。
しかし良い本だ。改めてきっちりと読書録を書こう、うん。
なお、ネットでは一時期品切れ状態でしたが、最近は入手しやすくなりました。アマゾンさんになかった場合は、セブンアンドワイあたりで買えば確実かと。大手書店にも在庫があると思います。
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