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![]() | 憲法とは何か 長谷部 恭男 岩波書店 2006-04 売り上げランキング : 3345 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
非常に素晴らしい。
国家間の緊張を受けてか、最近憲法関連の新書が多く出ていますが、その中でベストに近い一冊です。
憲法の根底となる思想である立憲主義の成立から話をはじめ、リベラル・デモクラシーの勝利としての冷戦のとらえ直し、立憲主義と民主主義の関係など、様々なトピックを通じて、憲法とは何なのか、いかなる思想により作られたものなのか、憲法が存在する意義は何なのかといった命題に迫ってゆきます。
最終的には国境はなぜあるのか、国境とは何か、という点までを論じています。国境とは原理的かつ一般的な回答に従ってひかれたものではないがゆえに、一旦後退をはじめれば踏みとどまることが出来る線は存在しないという論は示唆に満ちていましょう。
多角的、かつ冷静に様々な議論を展開している中でも、憲法第九条に関する著者の意見は含蓄に富みます。
著者は、立憲主義とは、人生の意味・宗教的思想の正しさ・人間の正しい生き方といった唯一無二の答えが出ない諸問題――すなわち「比較不可能な価値の争い」を私的領域で扱い、公的な方面では、公正かつ公平な社会的枠組みの構築を目指す思想であるとします。
立憲主義の文脈から見れば、憲法第九条は「原理」を表現したものであり、自衛のための軍備の保持とは矛盾しないとする著者の論理は極めて強靱です。
本来、立憲主義における憲法の役割は,公権力を制限して国民の権利を十全に保障することにあり、昨今の憲法改正論議はむしろ国民を縛る方向に向かっているという著者の批判には説得力あり。
全編にわたり、「もっともらしく見える」議論がいかに怪しげであり、憲法本来の意義から見れば信たり得ないことを明確に示しています。古今の哲学理論、法学理論に対する幅広く深い知見から紡ぎ出される論理は強靱かつ明快であり、読者の思考をも高みに引き上げてくれます。
折り返しに「大人のための憲法再入門」とありますが、むしろ学生時代に読みたい一冊。買って損無しです。
新書サイズながら名著と呼べましょう。憲法について冷静に考えたい方は必読。
なお、姉妹編「憲法と平和を問いなおす」では立憲主義の成立や憲法第九条についてより深く解説しています。あわせて読むのが良いでしょう。
●WEB拍手レス
>浅学非才な我が身にご教授願い申します、Sマートとはいったい何なのでございましょうか?
>何かの映画か小説でございましょうか?
はっ、ブルース・キャンベル主演「死霊のはらわた」シリーズにおいて、主人公・アッシュが勤務するスーパーの名前です。
ショットガンもあるでよ。
> ”ワルプルギスの御老体”
>最初は、「某巨乳古書店主の顕現の一つかしらん」とか、偏った知識のもとにおりましたが、検索してみて、そういうキャラであったかと、認識できました。
>”Sマート倫敦支店の日用品係”
>チェーンソーとショットガンはいいねぇ。
>人類の生み出した文化の極みだ。
>「かみ」くらいなら、一撃で屠れます。
>ではでは
御老体は確かにニャル様っぽいですねえ。あのお方、どこにでもいるからな。
あと「かみ」といえばチェーンソー。これは鉄板です、市民。
> 久方ぶりの九朔がツンデレに見える狂月です。
>>機神
>葉月よりもむしろ教授にハァハァしてますが何か? っていうか、もう、ホントあの二人はたまんねぇ。著しくたまんねぇ。
>>アウレオールス
>今回も堪能させて頂きました。……まさかあの御方が出てくるとは。出てくるだけでドキドキ。一番油断ならない人だからなぁ。でも、あの人が自分で端役と言っているのだからあまり出ては来ないのだろうなぁ……残念だ。
>そして、遂に出てきた最強の日用品係。奮える。次回も楽しみにしております。それでは。
ううむ……そそられる…… <教授とハヅキ
それとあのお方はあまりにも便利すぎるので、完全に端役の予定です。あまり出し過ぎるのも何ですし。
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