簡易読書録:雑誌やラノベなど色々

Role&Roll Vol.21

 デモンパラサイトとカオスフレア目当てで購入。
 デモンパラサイト、現代異能バトルという、狭いパイを食い合いになりがちなジャンルでどう既存作品と差別化をはかるか楽しみにしていたのですが、全員が変身するバトルアクションの方向性できたか。仮面ライダーですね。
 リプレイも面白かったし、現代異能伝奇は大好物。文庫とルールブック、両方買おうと思います。
 変身アクションといえば、懐かしの名作ラノベ、ミュートスノート戦記を思いだします。ああいうプレイも出来そうだな。

 カオスフレアはヴィーキングのデータが良かった。これで疾風魔法大戦も出来るよ!
 また、富嶽/オリジン(武士/ヴィーキング)で新撰組一番隊沖田艦長をやりたいですな。台詞は当然「バカめと言ってやれ」でお願いします。

 全体的に買って満足。しかし記事の質が安定しないな、この雑誌は。特にリプレイ系はもう少し選んだ方がいいのではないかと。良い作品とそうでない作品の差がありすぎる。

読書家の新技術(呉智英/朝日文庫)

 最近また注目を集めているらしい、呉智英初期の作品。丁度渡辺昇一批判を積極的にしていたころかな。
 書かれたのが20年近く前ということもあり、言及されている思想や論壇の状況は古ぼけてしまっています。トピックもかなり偏っており、そういう意味では急いで読むほどのこともありません。
 ただ、探書手帳やカード整理といった完全な「技術」の部分は今でも示唆に富みます。コンピューターやネットの活用と組み合わせれば(例えば呉が提案しているカード整理は、今ならコンピューターで行った方が効率的です)、かなり有効に活用出来る本ではないでしょうか。

青空の見える丘feng

 久しぶりにオーソドックスなADVをプレイ中。
 これまでそれなりに人気はありながらも今一パッとしなかったfengですが、本作では良い意味で手堅くまとめてきています。シナリオ、キャラ共に一定以上の水準があり、レビューサイトや2chでも人気の模様。
 個別シナリオが短すぎるという不満はありますが、期待以上の出来です。次回作も楽しみになってきたな。
 あと伊織かわいいよ伊織。看板に偽りありで非ツンデレだけどそれでもかわういよ。

帝立愚連隊(水城正太郎/竹書房)

 時は大正。「大東流合気銃術」(要するにガン=カタ)の使い手である主人公と、大正天皇の義理の妹である剣術使いヒロインが、アレイスター=クロウリー(がモデルの魔人)によって魔界転生されたルドルフ=シュタイナー(と思しき怪人)と戦う話。
 この基本ラインは◎。ライトノベルでここまでやろうとした心意気を買いたい。
 ただ、ページの制約か作者の力量によるものか、どうにも盛り上がりに欠けます。キャラは決して悪くない分残念。特に終盤、主人公が覚醒するくだりはもっと練り込み、書き込んで欲しかった。
 文章も微妙なところがあり、判断に困る作品。うーん、設定や雰囲気は好きなんだがなあ。続くようなのでそちらに期待しましょう。

●ハンニバルの象(ギャヴィン デ・ビーア/博品社)

 カルタゴの名将・ハンニバルがアルプスを越えたルートを検証した博物学書。著者は20世紀前半に活躍した優れた生物学者であり、博識で知られる人物です。
 いや素晴らしい。動物学、地理学、歴史学、言語学に渡る多彩な知識と優れた読解力を生かし、一次文献と先行研究を活用しハンニバルの侵攻ルートを解明してゆく手際は実に見事。
 かなり微に入り細を穿った検証をしており、読み応えがあります。反面、ある程度ローマ史やラテン語に関する知識がないと読みづらいかも。
 とはいえ、博物学好きなら読むべき一冊。付録で検討される「ハンニバルの使った象はインドゾウだったかアフリカゾウだったか」という命題も興味深いです。概念ではなく、地形、植林、当時の生物分布といったデータに基づく論理は、生物学者ならではの手腕だな。
 絶版ですがアマゾンさんで思索社版が安く売っています。タイトルは違いますが中身は同じ。
 お勧め。
 余談ですが、ハンニバルが生物兵器を使っていたとは知らなかった。毒蛇をツボに詰め込んで敵の船に投げ込んだそうな。

投稿者: 日時: 2006年05月22日 22:30 Web拍手

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