読書録「ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内」

ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内
小林 司 東山 あかね

新潮社 1993-03
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 タイトルの通り、ホームズの活躍したロンドンの景観を、ヴィクトリア朝倫敦の写真と現在のロンドンの写真とを対比させることによって追ってゆく本です。言わずと知れたベイカー街221B、ワグナーのオペラをみにいったロイヤル・オペラ・ハウス、ワトスンとの運命的な出会いを果たしたセント・バーソロミュー病院etcetc……ホームズ物語の上で重要な場所はほぼ網羅されていると言って良いでしょう。

 写真は非常に豊富で、眺めているだけでも楽しめます。『海軍条約文章事件』の舞台になった外務省の変わりない姿や、『赤毛連盟』が存在したフリート街などを見ると、ロンドンという都市がいかに伝統を大事にするか、その一端が解る気がしますね。良否はともかく、変化を続ける我らが首都東京とは正反対です(もっとも、私はその有為転変故に東京という街を愛して止みませんが)。

 実はSSを書くための資料として買ったのですが、予想以上の良書でした。寝転がって観光気分に浸るにも最適です。

 ロンドン全体をAコースからHコースに区分しているため、手軽な観光案内としても使えます。特に、ホームズを尋ねるロンドン旅行などを企画する場合には必須の資料でしょう。

投稿者: 日時: 2006年04月06日 14:59 Web拍手

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