文体模写テスト

 懐かしの名スレッド「文体模写してください」を読んでいたら、むくむくと文体改変欲求が頭をもたげてきたので挑戦してみました。
 お題はスレッドの通りに「変身」で。

原文/

 ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。固い甲殻の背中を下にして、仰向けになっていて、ちょっとばかり頭をもたげると
まるくふくらんだ、褐色の、弓形の固い節で分け目をいれられた腹部が見えた。


菊地秀行カスタム/

 グレゴール・ザムザが目を覚ます。
 その知らせが魔界都市<プラハ>を駆け巡ったのは昨夜のことだった。
 数時間後には、あらゆる職業、あらゆる階層の者がザムザの家に集っていた。特殊チタン性のガトリング・ガンを抱えた<プラハ>警察の警官と、<プラハ>有数の犯罪組織の念動者とが、トラブル一つ起こさず固唾をのんで見守っていた。
 そして――
 曙に白み始めた空の中、ベッドから忽然と褐色の影法師が這い出た時、どよめきがわき起こったのである。
 一匹の、とてつもなく大きな虫だった。
 固い甲殻、分節化された腹、丸々と膨らんだ全身。細く生え出た脚がこれに加わって、樹樹にたかる害虫にしか見えない。本来なら嫌悪感しか感じさせない姿のはずだ。
 ああ、だが見よ、その全身は無残に甲殻化しながら、異世界の法則に即しているのか、奇妙な美しさを保っているではないか。
 甲羅を彩る輝きのまばゆさや色彩の鮮やかさは、悠久の刻に研磨された黒曜石のようであった。
 無音の世界に住まう詩人は甲羅の持ち主をこう表した。
 蟲にして虫にあらず――と。
 <プラハ>にあってさえ、その美を疑うものはいない。月輪ですらこの美しさの前には頭を垂れよう。
 ゆえに、人はこう呼ぶ。

――グレゴール・ザムザ。
 魔界蟲。




 ……うーん、難しい。
 まだまだ修業せねば。

●WEB拍手レス

>いつも貴サイトを拝見させて頂きますうちに、ふとホラーや伝奇に興味を持つやす様にお尋ねしたいブツを思い出したのですが……「スプラッターハウス」を果たしてご存知でしょうか?
>あの「どう見てもジェイソンです。本当に(ry」な作品を知っておられますか。

 はい、「スプラッターハウス」は私にとってのオールタイム・ベストです。
 デパート屋上のゲーム置き場とPCエンジンでやりこんだものよ……
 今でも目を瞑れば角材の風切り音とゾンビの潰れる音が思い出せます。原点ですね。


>『アウレオールスの夜に』に日常品係が出ると聞いて、久し振りにDVDを見たのですが、脳内でアーサー王がセイバーに変換されて困ってます(笑)
>そう言えば、デモンベインとはクロスしない(するとは限らない)との事ですが、うーむ、ちょっと残念
>『彼』と、『彼』を中世に送りこんだ元凶である魔術書の精霊の会話を見てみたかったのですが(笑)
>ともあれ、無理をしない程度に頑張ってください、楽しみに待っております

 応援有り難う御座います。
 デモンベインは出したいところですが扱いが難しいですねー……好きなのですが。
 どちらにせよ第二部以降はクトゥルフ濃度が高くなるのでご期待下さいませ。

投稿者: 日時: 2006年03月16日 20:57 Web拍手

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