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未だ戦後の面影を残す昭和の半ば。銀座四丁目にふらりと現れた謎の青年、桔梗信治。一見すると山出しの田舎者にしか思えない彼には奇妙な背景があった。信治の父は殺人方法考案の天才であり、かつてナチスに協力し、通信教育で殺し屋を育成していたのだ。信治の目的は、それらの殺し屋を見つけ出し、始末すること。不案内な都会で、顔も名前も、人数すら判らない殺し屋たち相手に、信治はどう戦うのか?
軽ハードボイルド・アクションの名品です。
ストーリーのメインは、カードや時計の歯車、マッチといった日常品を道具とする殺し屋たちと、桔梗信治の対決です。対決の基本はアタック・アンド・カウンターアタック。攻防が目まぐるしく入れ替わり、多彩なアイデアが惜しげもなく繰り出されます。山田風太郎の忍法帖と似たような構成ですね。
形式は連作短編に近いです。序章から第13章の計14章から成り、各章に個性的な殺し屋たちが登場。正体不明な殺し屋たちの素性をいかにして暴き、どのようにして倒すかというのが本作の読み所。優れた娯楽小説ではお馴染み、ハウダニットの方法論です。
登場人物たちも魅力的。一見ただの田舎者ながら、優れた殺人の技と洒脱な精神を併せ持つ伊達男、桔梗信治。信治を兄貴と慕うチンピラ、大友。腕利きのスリであり和風美人のお竜さんと、奔放な啓子という二人のボンド・ガール。作品全体のテンポの良さもあり、彼らの生き生きとした動きには良い意味の軽さがあります。
書かれた時代が時代だけに風俗の描写は古くなっているのは否ません。が、その上で十二分に楽しめるということは、作品の優秀さの証明でしょう。文章は軽快ながら熟練のもの。「なめくじに聞いてみろ」という表現からして気がきいている。
読んで損無しの娯楽作。一冊お手元にどうぞ。
●WEB拍手レス
>アリシアさんがライダーで、アリア社長を召還
>「騎英の手綱(ぷいにゅ~)!」
ペガサス=アリア社長……
よ、弱い……弱すぎる……!
可愛さだけはEXですな。
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