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2006年03月のアーカイブ
買ってきましたよ。
![]() | ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition 鈴吹 太郎 F.E.A.R. エンターブレイン 2006-04-03 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
秋葉や神田など、都心部ではもう置いてある模様。
しばらくの間読み込みとシナリオ作りに没頭します。
最近ぐだぐだ気味でしたがほぼ回復。
何が原因か考えてみたら春だということに気付きましたよ。そう、春といえば花粉症です。私、花粉症の時期は頭痛と怠さに襲われるのですな。咳や鼻水は殆ど無いのですが。去年一昨年あたりは然程きつくなかったんだけどなあ。実家の方が関西より花粉きついんだろうか。
さて、本日の読書録はこちら。
![]() | 地政学―アメリカの世界戦略地図 奥山 真司 五月書房 2004-10 売り上げランキング : 32,123 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
書店ではビジネス書のコーナーに置いてあることが殆どですが、実際には、「日本語で読める現代地政学の教科書」です。
地政学の成り立ちを序盤で概説した後は、アメリカ政府が地政学のいかなる理論を採用し、政策を立案してきたかに焦点を当てて解説していますね。
なお、地政学がどのような学問についてはWikipedia参照です。
本書を一貫する主張は「アメリカに限らず、諸国は地政学を背景に政策を決定してる。そのため、政策の裏を読み対抗手段を得るために地政学を学ばねばならない」というものです。主張の当否は兎も角、本邦で広く教えられているわけではない学問の体系を掴むことは重要でしょう。
また、姿勢としては地政学の基礎知識を伝えることに徹しているため、思想的に偏向した記述が少ないです(絶無ではありません)。米国政府や有力団体が関わっているとされる陰謀論を意識した記述や、反地政学的な立場の紹介などもあり、ただの教科書には終わっていません。
日本語の地政学のまともな本は少ないうえ、冷戦後にまで触れたものは殆どありません。そういう意味で本書は貴重です。
多少筆が滑ったと思われるところがあり、剽げた記述も散見されます。このあたりは好みが別れるところでしょう。最も、一歩間違えるとトンデモや陰謀論に足を突っ込む羽目になりかねないこの分野、多少軽い調子で書いたほうが間違いないのかもしれません。
個人的には、日本でおきたスキャンダルや米国の外交政策に関する新しい見方を得られたことが収穫でした。
国際政治や現代地政学、それに戦争という行為と背景に興味のある方にお勧め。いわゆるミリタリー・マニアの方にこそ手にとって欲しい一冊です。
「秘密結社の世界史」、「恐怖2ちゃんねる―電網百物語」、「日本人はなぜ狐を信仰するのか」購入。
感想などは後日ですが、「日本人はなぜ狐を信仰するのか」は一見の価値ありです。まさか講談社現代新書でオカルト書が出るとは思わなかった。
稲荷信仰の概説書かと思ったら、生命の樹やヘルメス思想を論じ始めるわ、タロットカードやピュタゴラスの神秘思想を引き合いにだすわで驚愕。どれだけの読者が付いていくんだこれ。
オカルト方面、伝奇方面が好きな方は要チェックです。
●WEB拍手レス
>BASARA2は慶次が主人公という話は聞きました。
>……やっぱりCAPCOMはKOEIが羨ましかったのだろうか?
>ともかく、今度は慶次らしく叔父御(叉左)をボコりたい。
>あとKOEIには「花の慶次」のゲームを是非作って欲しい。マジで。
>それから、KOEIの戦国無双2、戦国辞典というものがありまして……気になる一節が。
>「前田慶次。本名、前田慶次郎利益。戦国一の傾奇者。
>叔父の利家を水風呂に入れたり、秀吉に対し、そっぽを向いて礼をしたりという奇行で知られる」
>……それは花の慶次では?
水風呂は確か史実にも記録があった気がします。何処の資料だったかは忘れましたが……。
しかしやっぱりいいなあ、慶次。
>戦国無双2のキャラは狙いすぎ。
>なにこのツンデレと素直クールたち。
>あと関ヶ原撤退戦で島津家の面々が一斉にチェストーって叫びだした時は笑いが止まらなかった。もうね、お前らは馬鹿かと。
島津といえばチェストでしょう。薩摩示現流最高。
![]() | エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー 特典DVD「PROJECT ACES TRAILER COLLECTION」付き ナムコ 2006-03-23 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(注:本項にはエースコンバット・ゼロのネタバレが含まれます)
皆がわくわくしながら待っていたエースコンバットシリーズの新作。今回は05のキーとなる変事であった「ベルカ戦争」を語るということで期待していたのですが……
結論から言いますと、何とも微妙なエースコンバットでした。
空戦は最高なのです。エースシステムと多様な敵エースを売りにしていただけのことはあり、出てくる敵エースは揃いも揃って黄色中隊や8492隊クラス。背後をとってミサイルを発射しても急旋回で易々と回避されるあたりは素晴らしいです。プレイしていてアドレナリンが出る出る。
音楽も相変らず良い。特に最終ステージの「ZERO」は、シリーズ屈指の名曲でしょうね。
空戦と音楽の良さの反面、ストーリーと演出の薄さが残念でした。主人公が傭兵ということもあり、04や05に比べて無線連絡や周囲からの評価が抑え目(これは好みの別れるところでしょうが)。ミッションも淡淡と進み、僚機にもいまいち感情移入が出来ません。
特に残念なのは、超兵器との対決があまりにもあっさりしすぎていたこと。04のストーンヘンジにしろ05のアークバードにしろ、二度三度とその脅威を実感させられてからの破壊ミッションでした。それゆえに、カタルシスがあったわけです。
ですが今作では、エクスキャリバーもフレスベルグも「出てきた→即破壊」という流れ。単に派手なミッションというだけで、印象にさっぱり残りません。
売り物だった再現VTRも、頻度が低くていまいちのめりこめませんでしたね。まとめて流さなくて良いので、04の少年のナレーションくらいこまめにやって欲しかった。
全体的に、今一歩感が強い作品でした。期待していただけに残念です。
……まあそれでもベルカの空を飛ぶわけですが。
次はX-02使おう。
●WEB拍手レス
>どうも、15日にアホなWeb拍手送った者です。
>自分もベルカの空に居ます。現在二週目で、ナイトエースになってます。
>機種は、
>対地:F-1
>対空:F-20orF-15C
>両方:F/A-18
>が多いですね。
>一週目はソルジャーエースからナイトエースへ移っていきましたが。
>三週目はソルジャーエースを貫き通すつもりです。
F/A-18は頼りになります。困ったときのマルチロール機。
ソルジャーエースはなかなか調整が難しいですが、そこが面白いですね。敵エースも格好良い連中が多いですよ。
>お金と置き場所は全ての愛書家の共通の問題でありますね。それにしても乱歩の幻影城は本読みにとっての永遠の憧れであります。
いや全くです。どさりと本が買えるようになりたい。
幻影城も憧れですなあ。
>久方ぶりweb拍手。きょーげつです。
>10万は無いなぁ。10万は。
>そういえば、やってます戦国無双2。
>今度は宗矩を出してくれ。最終話は家康暗殺。
>前田慶次が明らかに隆慶一郎作品だから大丈夫だろう。
>左近も出てきたし。……出来ておる喃。KOEIは。そして狙ってるね。
最近の戦国ゲーはやり過ぎなくらい弾けていて大好きです。いいぞもっとやれ。
戦国バサラ2ももうすぐですな。
帰ってきました。
AC ZERO、全体的にはちょっと微妙。いや空戦は面白いのですが、全体的にあまりにもあっさりしすぎていて……後日詳しく書きます。
●今日の国書刊行会
■『白縫譚 しらぬいものがたり』全3巻(ページ最下部参照)
伝説的な江戸伝奇文芸がついに復刻ですよ。挿絵も当時のままとのことで期待は高まる一方。
内容も
生き別れた弟との再会、家来たちの数奇な運命、妖術を封じる宝鏡の流転など、さまざまなエピソードを交えながら、美貌の妖賊・若菜姫の活躍を描いた合巻中の最大にして最高の傑作長編伝奇小説。泉鏡花によって「江戸児の張と意気地」を体現した女性像が賞賛され、江戸川乱歩も原本を愛蔵していたことでも知られる、幻の幕末のベストセラー小説が、読みやすい翻刻と、原本の美しいすべての挿絵とともに、ついによみがえる!
とまあ、読まずにはいられない出来。
でも
>定価92400円(税込・分売不可)
買えるか。
無理無理。さすがに無理。9240円ならともかく、10万近いのは出せません。
大人しく図書館待ちです……とほほ。
●WEB拍手レス
>むむう、どうやらベルカの空にいらっしゃるご様子
>かくいう此方も、ウスティオの傭兵として活躍中ですが機体とエーススタイルはどれを選んでいるのでしょうか?
>此方はドラケンでナイトエースだったりしますが下方向が見づらくて大変ですよ(笑)
マーセナリーエース、機体はSu-37ですね。気化爆弾最高ー。
次のプレイはF-15S/MTDでいこうかと。
しっかりしろ自分。
や、数日すれば復調すると思いますが。ぐだぐだになるのだけは避けないとなあ。
読書録というほどでもありませんが、最近読んだ中で良かった本を。
・「ブラック・プリンス」(光文社文庫)
・「石の結社」(光文社文庫)
・「夜と霧の盟約」(ハヤカワ文庫)
「ランボー」の原作者として知られるデイヴィッド・マレルによる変則三部作です。
内容は、全てが全て「超一流のプロフェッショナルが、世界中の秘密組織や諜報機関を敵にまわして戦いぬく」というもの。ワンマン・アーミーものですね。
「ブラック・プリンス」の主人公は、CIAに所属する超A級諜報員、ソール。
「石の結社」の主役は、最高度の訓練を受けた伝説的テロリスト、ドルー。
この二人が手を組み、ナチスの残した悪夢と対決するのが「夜と霧の盟約」です。これによって、三部作を構成しているわけですね。
三作とも息をもつかせぬ冒険小説であり、読み出したら徹夜すること請け合い。残念ながら全て絶版ですが、ネット古書店で容易に入手できます。
また、「石の結社」と「夜と霧の盟約」の物語の根幹には、十字軍の中東遠征とアサシン伝説が関わってきます。このため、伝奇的な要素も散見されます。
冒険小説には馴染みがないけれども、伝奇は好きという方にもお勧めですよ。
●WEB拍手レス
>ひと だ !
>またネタバレですがFC版は(ネタバレ)…でしたっけ。
>隠しステージとして、江戸時代や砂漠に行けたりと、お遊び要素がありました。
そのオチでしたね。あれには驚きました。
ゲームそのものが原型を留めていないのにあのオチはなかろうと。
あちこち飛び回ってました。お相手してくださった皆様、有り難う御座いました。また遊びましょう(私信)。
そして明後日はいよいよACE COMBAT ZERO発売。
更新が滞ったらベルカの空に居ると思ってくださいませ。や、勿論第二部は書いておりますが。
今回はAC04とAC05のデータ引き継ぎもあるみたいだしなあ……楽しみ楽しみ。
●今日の伝奇小説
日本伝奇の立役者、国枝史郎が晩年に著した歴史小説集がついに登場です。
値段もボリュームもかなりのものですが、買う価値はありかと。
限定1000部ですので、欲しい方はお早めにどうぞ。
関連として、国枝史郎探偵小説全集もあり。こちらは既に発売されています。
●WEB拍手レス
>うーむ、これは菊地秀行カスタムと言うよりは、
>魔界都市カスタムのような気が(笑)
>所でやすさんはSSに菊地作品を度々用いられていますが、菊地作品との出会いとか一番好きな作品とか語っていただけないでしょうか。
>差し支えなければお願いします。
出会いは定番通り、「吸血鬼ハンターD」でした。
一読し、こんな面白い小説があったのかと驚愕したものです。いや、それまでいわゆる世界名作しか読んでいなかったせいもありましょうが。
当時既にブックオフが出現していたので、100円コーナーを利用して大量に集め出したのが、菊地世界にはまった切っ掛けですね。
一番好きなのは……うーん、難しい。好みだけなら「ブルー・マスク」でしょうか。屍格好良いよ屍。「夜叉姫伝」や「魔王伝」も良いのですが、終わり方がちょっと残念ですね。特に「魔王伝」。あのオチはないだろうと。
>お世話になっております、「サザンの力は~」の藤沢です。
>「スプラッターハウス」があまりに懐かしすぎるのでレスさせて頂きます。
>といいつつ、私はFC版の「わんぱくグラフィティ」の方しか知らないんですが…。
>小学生のとき、いとこがうちにそのFCソフトを持ってきて目の前でクリアしてくれたのですが、あのEDには( ゜Д゜) ポカーンとなったあと、TV画面に手刀を入れたくなったのも今では懐かしい思い出です。
>巨大ネズミが怖すぎでしたが、実はゲームソフトの敵キャラで一番怖かったのは初代MO>THERのキューピー人形でした。
>あれはトラウマになりました。
こちらこそお世話になっております。
スプラッターハウスFC版は色々な意味で衝撃でした。小学校の時分に友人に見せて貰って、ゲームセンターとのギャップに愕然とした覚えが……
しかし当時のFCゲームは意外に怖い演出多かったですね。個人的には「スウィートホーム」の「ひと」がトラウマです。
懐かしの名スレッド「文体模写してください」を読んでいたら、むくむくと文体改変欲求が頭をもたげてきたので挑戦してみました。
お題はスレッドの通りに「変身」で。
原文/
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。固い甲殻の背中を下にして、仰向けになっていて、ちょっとばかり頭をもたげると
まるくふくらんだ、褐色の、弓形の固い節で分け目をいれられた腹部が見えた。
菊地秀行カスタム/
グレゴール・ザムザが目を覚ます。
その知らせが魔界都市<プラハ>を駆け巡ったのは昨夜のことだった。
数時間後には、あらゆる職業、あらゆる階層の者がザムザの家に集っていた。特殊チタン性のガトリング・ガンを抱えた<プラハ>警察の警官と、<プラハ>有数の犯罪組織の念動者とが、トラブル一つ起こさず固唾をのんで見守っていた。
そして――
曙に白み始めた空の中、ベッドから忽然と褐色の影法師が這い出た時、どよめきがわき起こったのである。
一匹の、とてつもなく大きな虫だった。
固い甲殻、分節化された腹、丸々と膨らんだ全身。細く生え出た脚がこれに加わって、樹樹にたかる害虫にしか見えない。本来なら嫌悪感しか感じさせない姿のはずだ。
ああ、だが見よ、その全身は無残に甲殻化しながら、異世界の法則に即しているのか、奇妙な美しさを保っているではないか。
甲羅を彩る輝きのまばゆさや色彩の鮮やかさは、悠久の刻に研磨された黒曜石のようであった。
無音の世界に住まう詩人は甲羅の持ち主をこう表した。
蟲にして虫にあらず――と。
<プラハ>にあってさえ、その美を疑うものはいない。月輪ですらこの美しさの前には頭を垂れよう。
ゆえに、人はこう呼ぶ。
――グレゴール・ザムザ。
魔界蟲。
……うーん、難しい。
まだまだ修業せねば。
●WEB拍手レス
>いつも貴サイトを拝見させて頂きますうちに、ふとホラーや伝奇に興味を持つやす様にお尋ねしたいブツを思い出したのですが……「スプラッターハウス」を果たしてご存知でしょうか?
>あの「どう見てもジェイソンです。本当に(ry」な作品を知っておられますか。
はい、「スプラッターハウス」は私にとってのオールタイム・ベストです。
デパート屋上のゲーム置き場とPCエンジンでやりこんだものよ……
今でも目を瞑れば角材の風切り音とゾンビの潰れる音が思い出せます。原点ですね。
>『アウレオールスの夜に』に日常品係が出ると聞いて、久し振りにDVDを見たのですが、脳内でアーサー王がセイバーに変換されて困ってます(笑)
>そう言えば、デモンベインとはクロスしない(するとは限らない)との事ですが、うーむ、ちょっと残念
>『彼』と、『彼』を中世に送りこんだ元凶である魔術書の精霊の会話を見てみたかったのですが(笑)
>ともあれ、無理をしない程度に頑張ってください、楽しみに待っております
応援有り難う御座います。
デモンベインは出したいところですが扱いが難しいですねー……好きなのですが。
どちらにせよ第二部以降はクトゥルフ濃度が高くなるのでご期待下さいませ。
国書刊行会の近刊予定によりますと
『澁澤龍彦 書物の宇宙誌』
澁澤龍彦が遺した全蔵書を徹底調査、ファン垂涎の驚愕の蔵書目録。カラーを含めた図版も多数収録した書物のミクロコスモス。ドラコニア王国の心臓部がここに。6月刊予定。
予価9000円。
だそうでして。
これは買わねばなるまいなあ。値段が少々痛いが。
●今日の柳生家
「忍法創世記」と「柳生十兵衛死す」とでは、柳生家の起源に明らかな食い違いが見られるとのこと。
これは興味深いです。時代小説家は己の史観を堅持することが多いのですが、山風はそれからすら自由であったのかなあ。流石は風々院風々 風々居士。
なお、史観をぶちこわすという点では隆慶一郎が随一でしょう。
懇切丁寧に定説や最近の知見を語った上で「だが私はそうは思わない」と自説を開陳し、登場人物のキャラクター性を凄い所に持っていきますからね。あれは素晴らしい。
●WEB拍手レス
>どうも、毎日1回は『アウレオールスの夜に』が更新しされてるいかどうか、楽しみながらチェックしに来てる愚か者です。
>さて、気になっている事があるので、質問させて頂きます。
>初 音 お 姉 さ ま は 出 て き ま す か ?
今作では初音姉さまは出てきません。
いや、大好きなんですよ姉さま。しかしあのキャラ性や設定から考えるに扱いは難しく……
![]() | 秘密の動物誌 ジョアン フォンクベルタ ペレ フォルミゲーラ 管 啓次郎 筑摩書房 1991-12 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何年も前からの愛読書なのですが、読み直したら矢張り素晴らしかったのでこちらで紹介。
博物学的幻想を扱った奇書です。
タイトル通りの動物誌なのですが、扱っている動物が奇妙なことこの上ない。
ペーター・アーマイゼンファウヘン博士が世界中で発見した
・炎を吐くトカゲ、ピログリファス・カタラナエ
・伝説上のケンタウロスに酷似した哺乳類、ケンタウルス・ネアンデルタレンシス
・翼を持つ大型猫科動物、フェリス・ペンナトゥス
といった動物たちが、写真と詳細な解説と共に記されています。
アーマイゼンファウヘン博士が遺した書類が偶然発見されたという背景のためか、写真だけ掲載されている動物も数体。当然というべきか、学会で公認された動物は一体も居ません。どれもこれも、既存の生物学的常識を覆すような奇怪な生物です。
ここまででお解りの方にはお解りでしょう。
amazonでの「この本を買った人はこんな本も買っています」が
・平行植物
・鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
・宮崎駿の雑想ノート
であることから明らかなように、本書は正しく幻想博物誌です。
本書は「鼻行類」ほどの生物学的迫真性は有りませんし、「平行植物」の持つ美学的精神からも遠い位置にあります。
ですが、それ故に幻想としての博物学の魅力を最大限引き出せているように思います。
ページをめくる度に飛び出てくる、奇妙奇天烈な生物たち。写真の適度な紛い物ぶりや各生物の怪しげな来歴が、その驚きをいや増します。
架空の生物を、まるで実在のものであるかのように語り記すという試みは、現在でこそ成立する遊びでしょう(この試みにおいてはTRPG「蓬莱学園の探検!」が高い完成度を示していました)。
大博物学時代には、異国からもたらされる報告一つ一つが素晴らしい刺激でした。かつて日常茶飯事だった、観たことも聞いたこともない驚異の生物たちを知る喜び。
今となってはその驚きと喜びを幻想にしか求められないのは悲劇かもしれません。ですが、幻想と化した故に、永遠に歓喜と驚異を汲み出せるようになったと考えることも出来ましょう。
事実は小説より奇なりと申しますが、想像力は事実より奇なりというのもまた真実なのです。
本書は残念ながら絶版ですが、ネット古書店やamazonのマーケットプレイスで容易に入手可能。幻想の喜びを愛する人全てにお勧めです。
●WEB拍手レス
私信:丁寧なコメント有り難う御座いました。当方も気をつけます。今後ともよろしくお願いいたします。
>こんにちは、管理人様。
>「アウレオールスの夜に」はもの凄く楽しくて早く続きが見たいです(^^
>無理なお願いですが、次辺りの回にこんな生物兵器を出して欲しいのですが――
スペックなどは省略させていただきました。
は、大変申し訳ありませんが、プロットは一応決めているため、要望にはお応え出来かねます。ご容赦下さいませ。
>「厭魅の如き憑くもの」はもうお読みになられましたか? 良い物を薦めて頂きました。有難う御座います。こちらの書評はツボなものが多く役に立ちます。
厭魅は積んでます……早く読まなければ。
書評は気に入った本だけを紹介しているため、少しでもお役に立てれば幸いです。
帰って参りました。
遊んでくださった皆様有り難う御座いました。またよろしくお願いいたします。
詳しいレポートは後日に。
数日ぶりに見てもアクセス数が減っていないなあ、と思っていたら、カトゆー家断絶さんやかーずSPさんをはじめとした幾つかのサイト様に「伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門」をご紹介いただいておりました。有り難う御座います。
浅学非才の身のため、事実関係の記述などにミスがあるかもしれません。その際はご指摘くださると幸いです。
●WEB拍手レス
私信:WEB拍手でいただいたコメントにより、エントリの一部削除を行いました。こちらの軽率な行動によるものであったことをお詫びいたします。
>誤字と言うか間違いを見つけたので一言。
>闇男爵って元々浅黒い肌だったような……
……し、しまった……
ご指摘有り難う御座います。今一度「闇男爵」を見直して修正いたします。
>っていうかブルース・キャンベルですかアッシュですかチェーンソーですか12番ゲージショットガン、ストックはクルミ製で引き鉄は羽のように軽いですか「コイツが欲しけりゃSマートに来い」ですか
>セイバー最強の戦友、史上最強の日用品係、彼の登場を楽しみに待っております
はい、あの人です。
それはもうチェーンソーとショットガンで色々なものを粉々ですよ。
彼の登場も含め、倫敦編は少しだけお待ち下さいね。
>ゾウゲン爺さんが出てきて嬉しい。煮ても焼いても食えなくて嬉しい。慎二君がそこはかとなく、人間じみていて嬉しい。士郎みたいなのにはああいうのが絶対に必要だと思わせるような、そんな性格が出てて嬉しい。執筆すっげぇ頑張ってください。あくまで、体に気をつけてつつ(礼
応援有り難う御座います。
臓硯と慎二の間桐一族は好きなんですよね。伝奇伝奇してますし。
やっぱり旧来の舘と謎の老人は浪漫ですよ。
明日から大阪行くので今週末から来週頭にかけて更新が停止します。
メールも多分見ないと思いますので、何かありましたら携帯かmixiかWEB拍手かコメント欄までお願いしますね。
また、シグルイスレまとめを、HK-DMZ PLUS.COMさん、小生にうずさん、発展途上! さん、なまくらさん、Digital MinDさん、秋葉原至上主義さんに紹介していただきました。有り難う御座います。
それにしても凄い人気だなあ、シグルイ。私も今一番楽しみにしている作品ですが。ナレーションの台詞廻しは芸術的ですらあります。うどん玉ー。
●今日のUMA
UMAの正体が象、というのは割と良くある説ですね。しかしサーカス団というのは新しい。
でも
>ただし、サーカス団が旅回りをしなくなって以降の目撃情報については「象理論」では説明が付かず
それじゃダメだろ。
なお、ネッシーの正体は諸説紛々なのですが、調べてみると面白い説も結構あります。"Mysterious Creatures: A Guide to Cryptozoology"から幾つか紹介しますと
・ハイイロアザラシの誤認。1999年にはネス湖に侵入してきたハイイロアザラシがビデオ撮影されているようです。
・遊泳中のアカシカ。
・プレシオサウルスやバシロサウルスの生き残り。一番魅力的な説ですが、まあないでしょうね。
・シャチ。
・巨大な両生綱の生物。未知動物学者ロイ・マッカルは、アントラコサウルス類を候補としています。ただこれもちょっと無理がありすぎるような……アントラコサウルス、生息していたのが石炭紀だもんなあ。
・超巨大ウミウシ。これだけは勘弁。泣くぞ。
写真偽造報道以来ネッシーの信頼性は大きく揺らいでいますが、せっかくだから何か居てほしいというのがUMAファンとしての人情ですな。
今後も調査を継続して欲しい物です。
●WEB拍手レス
>「アウレオールスの夜に」の設定でお聞きしたいことが少々あり申す、まず魔術は隠匿すべしという考え方の魔術協会は「新宿」のことをどう思っているのでござろうか、狂乱都市とはかの魔を断つ剣のまちでございましょうか、ホロウの話は絡むのでございますか、以上三つにございます、以降の展望に差しさわりがなくてお教えくだされば狂喜の限りにございます。
>変な文打ったので疲れました、読みにくかったらすいません。
お答えいたします。
まず、協会は<新宿>を放置していると考えてください。<新宿>を特殊な場所に祭り上げてしまうことで、魔術師などという怪しげなものは<新宿>にしかいない、と思わせています。
続いて、狂乱都市はデモンベインのアーカムシティです。ただ、あの作品がクロスオーバーするとは限らないことをご了承下さい。
最後に、ホロウの話は一切絡みません。作品の性質上、クロスさせるのは困難です。
今後ともよろしくお願いいたします。
>アウレオールス凄い事になってきましたね、続きを楽しみにさせてもらいます、「魔界都市新宿」知ってる人間からしてみると最高レベルにやばい事をしてくれますね、闇男爵そこにしびれる、あこがれるって感じです。ところで倫敦編では何が出てくるんでしょうか、私としてはHELLSINGやドラキュラ紀元が出て欲しいですがいったいどんな魔人、魑魅魍魎が出て来るんでしょうか・・・ 執筆頑張って下さい 一日千秋の思いで待っています。
倫敦編では割とマイナーな作品が出ることになりそうです……
ドラキュラ紀元は出したいのですが、難しいですねー。あれ自体がクロスオーバーですし。
とまれ、応援有り難う御座います。今後も頑張ります。
シグルイスレまとめを、ゴルゴ31さん、独り言以外の何かさん、BWS@HyperEditionさん、たなか日記さん、idolinglifeさん、まとめレーダーさん、提督の野望 海軍広報さん、BLUE ON BLUEさん、サザンの力は認めざるを得ないよねさん、怪的生活さんに紹介していただきました。有り難う御座います。
アクセス数が大変なことにっ。
また、シグルイスレまとめに、シグルイ風にアイドルマスターを語るスレを追加しました。通りすがり氏、高城邸ブログさんご指摘有り難う御座います。
さて、本日の読書録はこちら。
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![]() | 凶獣リヴァイアサン〈下〉 ジェイムズ・バイロン ハギンズ James Byron Huggins 中村 融 東京創元社 2003-04 売り上げランキング : 303,782 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アイスランド沖の孤島。その地下に広がる洞窟。
そこでは、合衆国政府と巨大企業ステイジャン・エンタープライズが提携し、ある生物学的軍事計画を進めていた。
暗号名「リヴァイアサン」。コモドドラゴンに特殊な遺伝子改造を施し進化させた怪物は、10メートルを超える体躯、M1エイブラムスをも倒しきる戦闘能力、火炎放射能力を併せ持つ、究極の生物学的兵器である。
だがそれは、開発チームすら知らぬ能力を発現させ、自らの意志で行動を始めた。
絶望的な戦いに立ち向かうのは開発陣と保安要員たち。そして、島の孤島で一人暮らす巨躯の北欧人、トールだった。
とりあえず↑の文庫表紙を見てください。
……はい、“そういう”小説です。
つまりはSFミリタリー怪獣パニック冒険小説(誇張無し)。
謎に満ちた島、国家と企業の秘密計画、遺伝子改造されたコモドドラゴン、おまけに島の爆発まで24時間という、どこからどう見てもB級にしかならなそうな要素を詰め込みながら、手に汗握る傑作冒険小説となっています。
一難去ってまた一難、という言葉がぴったりくる展開に、一本芯が通っていて魅力的な登場人物たち。「極北のハンター」で知られるハギンズの手腕が存分に発揮されています。実に、良い意味でわかりやすい。
作品の軸は要するに「鋼の意志を持つ人間達 vs 巨大コモドドラゴン・リヴァイアサン」というもの。リヴァイアサンは全身あますことなく凶器といえるほど強化改造されているうえ、人間以上の知性を持ち、火まで吐くという優れものです。
対する人間たちも、有能でタフな軍人、死ぬまで諦めない電気技師、そして、身長2メートル40センチの巨人・トールと強者揃い。
心優しく知性と力に満ちた巨人、トールが鋼鉄の戦斧のみを頼りにリヴァイアサンに挑むシーンは本書の白眉です。もう燃え死ぬ。
善悪二元論的説教臭さが微妙に見られますが、些細な問題でしょう。
怪獣やらどんぱちやら決死行やら冒険小説やらがお好きな人に強くお勧めします。
●今日の東方シリーズ
目の付け所がお見事。日記がAAになっているあたり芸が細かい。
しかし、アリスのマイミク数が……哀れな……
お待たせしました、『アウレオールスの夜に』第六話更新です。下のエントリーか、まとめページからご覧下さい。
今回で魔界都市<新宿>篇は一旦終了。
次回からは“一千年の魔都”倫敦が舞台になります。当座の主役も士郎から凛、セイバーコンビに移り変わります。
クロスオーバー先としては、知る人ぞ知る最強のスーパーマーケット店員やら何やらを予定しております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
●今日のシグルイ
みんな大好き残酷無惨時代劇。
シグルイスレが各地に乱立しているのでまとめてみました。現行スレのみです。
お勧めは、シグルイ風に絵本を語るスレ。『さんびきのこぶた』が出来ておる。
……こうやって見ると凄い量だなあ。
スレの抜けやリンクミスなどありましたらお知らせくださると幸いです。
良質なレスも多いです(職人の皆様、お疲れさまです)。お楽しみ下さい。
●WEB拍手レス
>傭兵ピエールは漫画版も中々。
漫画版は未チェックでした。探してみますね。
このニュースに関してはまったく弁護の余地がないと断言します。とりあえず宦官の刑な。
宦官の刑が何のことかわからない方はぐぐってみてください。
真実おそろしい刑罰です。想像しただけで……
●WEB拍手レス
>新しいダブルクロスのリプレイ面白かったです、平安京の方は幻想的な語り口と個性があふれて漏れ出してるキャラクター達の漫画も良かったです、嵯峨童子の設定は凄過ぎです、Fateとも絡ませられますねあの設定なら。
>そういえば、ここで前に紹介されていた「傭兵ピエール」買いました、テスト終わったらゆっくり読んでみます。
いやー、あのリプレイはやり過ぎ感あって最高でした。
いくら何でも頑張りすぎだろう。夢見過ぎ。流石社長。
あ、傭兵ピエールは名作ですので是非どうぞ。
演出家であり作家でもある久世光彦氏が2日朝に亡くなられました。
ご冥福をお祈りいたします。
私は世代的に久世演出のテレビ番組をあまり知りません。著書によって久世世界に触れたのですが、『蝶とヒットラー』に一読魅了されたことを思い出します。
優れた品格と鋭い知性、そしてノスタルジックに過ぎる程の感傷性。日本語に対する徹底したこだわりもあり、半随筆といった態の作品の名手でした。読んでいると作者の落ち着いた聲が聞こえてきそうな文章というのはなかなか在るものではありません。
いまここで私が神隠しに遭ったところで、誰一人振り返りもしないだろう。人は行き過ぎ、黄昏の中、私がいまし方まで立っていたそこには、たとえば私の咥えていた煙草がゆっくり煙を上げているだけである。
『蝶とヒットラー』
●今日のクロスオーバー
いわゆる聖杯戦争再構成もの。本編とは異なる英霊を召喚してクロスオーバーさせよう、というタイプのSSですね。
この分野は扱いが難しいのですが、Fate/girls nightはかなり面白いです。タイトル通り、召喚されたサーヴァントが全部幼女という潔さ。最近の展開では、ギル様 vs 多数作品の幼女連合軍という何とも凄い展開。
ちなみにクロスしている作品は、Fate、デモンベイン、リリカルなのは、東方シリーズ+αの模様。
テンポ良く読めますし、クロスオーバー好きな方にお勧めです。
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未だ戦後の面影を残す昭和の半ば。銀座四丁目にふらりと現れた謎の青年、桔梗信治。一見すると山出しの田舎者にしか思えない彼には奇妙な背景があった。信治の父は殺人方法考案の天才であり、かつてナチスに協力し、通信教育で殺し屋を育成していたのだ。信治の目的は、それらの殺し屋を見つけ出し、始末すること。不案内な都会で、顔も名前も、人数すら判らない殺し屋たち相手に、信治はどう戦うのか?
軽ハードボイルド・アクションの名品です。
ストーリーのメインは、カードや時計の歯車、マッチといった日常品を道具とする殺し屋たちと、桔梗信治の対決です。対決の基本はアタック・アンド・カウンターアタック。攻防が目まぐるしく入れ替わり、多彩なアイデアが惜しげもなく繰り出されます。山田風太郎の忍法帖と似たような構成ですね。
形式は連作短編に近いです。序章から第13章の計14章から成り、各章に個性的な殺し屋たちが登場。正体不明な殺し屋たちの素性をいかにして暴き、どのようにして倒すかというのが本作の読み所。優れた娯楽小説ではお馴染み、ハウダニットの方法論です。
登場人物たちも魅力的。一見ただの田舎者ながら、優れた殺人の技と洒脱な精神を併せ持つ伊達男、桔梗信治。信治を兄貴と慕うチンピラ、大友。腕利きのスリであり和風美人のお竜さんと、奔放な啓子という二人のボンド・ガール。作品全体のテンポの良さもあり、彼らの生き生きとした動きには良い意味の軽さがあります。
書かれた時代が時代だけに風俗の描写は古くなっているのは否ません。が、その上で十二分に楽しめるということは、作品の優秀さの証明でしょう。文章は軽快ながら熟練のもの。「なめくじに聞いてみろ」という表現からして気がきいている。
読んで損無しの娯楽作。一冊お手元にどうぞ。
●WEB拍手レス
>アリシアさんがライダーで、アリア社長を召還
>「騎英の手綱(ぷいにゅ~)!」
ペガサス=アリア社長……
よ、弱い……弱すぎる……!
可愛さだけはEXですな。