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Fate篇、クライマックスの柳洞寺への出撃前の会話を捏造。
隆慶一郎風味でお送りします。
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「手はあるかね」
宝具も通用せず、エアを防ぐ手段もないなら、セイバーはどうやってギルガメッシュを倒すつもりなのか。
セイバーがちかりと眼を光らせた。この会話がはじまって以来、セイバーが一瞬たりとも躊躇の色を見せたのはこれがはじめてだった。
何かとんでもないことを云うつもりだと士郎は直感した。
「私は騎士です。ならば、主のために剣を振るうのが務めでしょう」
沈黙がきた。
驚愕で口がきけなかったという方が正しい。これはギルガメッシュと正面から斬り合って倒すということである。不可能と云えた。
「き、斬るかね」
さしもの士郎が唸った。
「斬ります」
セイバーの答えは明快そのものだった。
「どこで」
「柳洞寺」
柳洞寺は聖杯戦争の源だ。ギルガメッシュと言峰綺礼が万全の用意をして待ち受けているはずだった。
「セイバーは死ぬぞ」
うっかりといえどギルガメッシュは英雄王である。セイバーだけでは王の財宝にかなわぬことはわかりきっていた。
「宝具を使います。ギルガメッシュはエクスカリバー以外の宝具を知りません。そこが付け目です」
淡淡とした声だった。そこには何の気負いも無かった。
流石に士郎は戦場往来のいくさ人だった。セイバーが既にしびとであることを即座に見て取った。
守るべきものがある人間が強いというのは嘘である。セイバーは「いくさ人」であり、「いくさ人」は戦場では常にしびとである。しびとには過去もなく未来もない。目の前の敵を倒すことのみを考えればよい。ならば、生者がしびとを殺せるはずがあろうか。
こんな女を止められる道理が無かった。
柳洞寺は結界の中にある。一切の邪魔が入らない戦場と云えた。そして、ギルガメッシュは柳洞寺では一人である。マスターの言峰は裏庭で士郎を待ち受けているはずだ。
その柳洞寺でギルガメッシュが、この獅子のような女に狙われて生きて帰れるはずがなかった。
士郎は殆ど戦慄したと云って良い。
「宝具か」
「はい」
士郎は無性に楽しくなった。目の前にいるのは何ともいい女だった。死を受け入れることをものともしない潔さがあった。
「酒を呑むかね」
唐突に聞いた。セイバーは面食らったようだが、すぐに立ち直ってにやりと笑った。
「少々、と云いたいところですがかなり呑みます」
笑顔がよかった。正直なところもいい。
「藤ねえ、酒だ。樽で持ってこい」
手を打って叫ぶと真顔に戻って頷いた。
「いいな、宝具は」
本心からそう思っているような真摯な声だった。
▲▽▲▽▲▽
書いておいてなんだがどうなんだこれ。
だがそれが(ry
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