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1936年シカゴ、イリノイ州。
駆け出しの詐欺師ジョニー・フッカー(ロバート・レッドフォード)は、その日も通行人から金を騙し取った。“すり替え”によって手に入れた金額を確かめてみると、なんと1万ドルを超える大金。
しかしその金は、ニューヨーク裏社会の大物ドイル・ロネガン傘下の組織のものだった。 師匠にあたる詐欺師ルーサーを殺され、フッカーも命からがら逃げ回る羽目となる。
ロネガンへの復讐を誓ったフッカー、ルーサーの旧友である伝説的詐欺師、ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)を頼るが……
DVDが安くなっていたので購入。前から欲しかったのですよ、これ。
文句なしに面白いです。アカデミー賞七部門は伊達ではない。
1936年という舞台設定がまず秀逸。犯罪映画はどうしても外連味やえぐさが付きまといますが、大恐慌後のアメリカを舞台にした時代劇とすることで、テンポの良さと小粋さが際だっています。
俳優陣の演技も文句なし。
名優P・ニューマンの気の利いた伊達男ぶりには誰もがノックアウトされること請け合いです。個人的にはスナイダー刑事を演じたチャールズ・ダーニングがとても良かった。貫禄ありすぎて刑事というよりギャングの親玉みたいでしたが(見た感じちょっとアル・カポネっぽいし)。
とにかく登場人物が詐欺師、詐欺師、また詐欺師といった調子です。そのせいか、劇中劇を見ているようなシーンもそこかしこに。遊び心のある人にはこたえられない展開でしょう。
そして何といっても、デヴィッド・S・ウォードの練りに練られた脚本。
映画の頭から二段仕掛けの寸借詐欺、ゴンドーフとロネガンのイカサマポーカー戦、謎の殺し屋サリーノの正体に関するサスペンス、映画のメインとなる<有線>トリック……とまあ、そこらの作品数本分に匹敵するアイデアが惜しげもなく詰め込まれています。
二重三重に仕組まれたトリックの中で、それと気付かないうちに視聴者も「騙し」の構図に巻き込まれています。
いや、最後のアレは全く読めなかった。素晴らしい。
まさに騙し騙されの快感。
聞いたところによるとビデオで続編があるそうですが、そちらは未見。探してみようかと。
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