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2005年12月のアーカイブ
●2005年度版・本漫画ゲームオブジイヤー
年末の定番中の定番ですね。
あ、オブジイヤーと言いましても、今年出た作品のみを扱っているわけではありません。私が今年読んだorプレイした作品を扱っていること、ご了承下さい。
では小説から参りましょう。
■小説
・「日本怪奇小説傑作集1~3」(アンソロジー)
・「ゴシック名訳集成暴夜幻想譚」(アンソロジー)
・「アラビアの夜の種族」
・「ナヴァロンの要塞」
・「アデスタを吹く冷たい風」(短編集)
アンソロジーが豊作な一年でした。
中でも「日本怪奇小説傑作集」は、明治以降の日本怪奇幻想小説を文庫サイズ三巻にまとめるという試みが素晴らしい。この種の試み、ありそうで無かったんですよね。アンソロジーの大定番「怪奇小説傑作集1~5」と併せて読めば、日本、欧羅巴、米国の怪奇小説の流れは一通り掴めると思います。読めそうで読めなかった作品がセレクトされてるあたりも素敵。流石は紀田順一郎 & 東雅夫の最強コンビだ。
学研の「伝奇の匣」シリーズ、「ゴシック名訳集成 暴夜幻想譚」も意欲的。中東圏を舞台にしたゴシック小説を文庫サイズで提供。メレディス「シャグパットの毛剃」(皆川正禧訳)、ベックフォード「ヴァテック」(矢野目源一訳)といった二大作品を収録しています。ヴァテックの矢野目訳は中々読めなかったんだよなあ……嬉しい。「伝奇の匣」は現在一時停止してしまっているようですが、ゴシック名訳集成の第三弾「吸血妖魅考」も期待しております。
アラビア繋がりで「アラビアの夜の種族」。すいません、幻想文学ファン名乗りながら今年まで読んでませんでした。二重三重の入れ子構造を有した、偽史と偽書の物語。優れた物語と文体、そして入れ子の仕組みにより、この本そのものがファンタジーになっています。
食わず嫌いしていた冒険小説を読み始めたのも今年から。大定番「ナヴァロンの要塞」は文字通りの徹夜本でした。一部のキャラがちょっと超人すぎる気もしましたが、そんなのは些細なことに思える秀抜なプロットと人物造形。不潔のミラーが格好良いんだ、これが。
「アデスタを吹く冷たい風」。これ読んだのは実は2004年なんですが、何度も再読したのでこちらに。チェスタトンを陰鬱にした印象のある、切れ味鋭いミステリ短編集でした。独裁国家における軍人であり、同時に探偵役でもあるテナント少佐の造形が素晴らしい。本格推理短編でも陰影の濃い人物は描くことが出来るのですな。
他にも「血と薔薇の誘う夜に―吸血鬼ホラー傑作選」、「ゴーレムの檻」、「煙の殺意」、「ある日、爆弾がおちてきて」なども良かった。全体的に短編集に魅せられた一年でした。
■小説以外(評論、ノンフィクションなど)
・「アウシュヴィッツと<アウシュヴィッツの嘘>」
・「消滅する言語―人類の知的遺産をいかに守るか」
・「誰も読まなかったコペルニクス -科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険」
・「知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか」
・「日本怪談集幽霊篇・妖怪篇」
文化史や歴史が中心ですな。「アウシュヴィッツと<アウシュヴィッツの嘘>」はありそうでなかった、ホロコーストについての基本事項をまとめた一冊。ホロコースト否定派……いわゆる「修正派」の論点の問題点も記されています。基本文献として抑えておきたい本。読書録でも触れた、著者がP94で語った言葉は心に留め置くべきかと。
「消滅する言語―人類の知的遺産をいかに守るか」。世界各地で絶滅の危機に瀕している少数言語、それをいかにして保護してゆくかを概説し、今後の展望について記したこの本が新書という手軽なサイズで出版されたのは素晴らしいことでした。本書の論理を帝国主義として批判する声も聞こえますが、感情的な反発のように思えます。しっかり読み込んでいればそのような批判はしにくいと思うのですが。
次の二冊はハードカバー。「誰も読まなかったコペルニクス」は、コペルニクスの著作「天球の回転について」をめぐる正に書誌学的冒険。ことに、一流の科学史家である著者が「天球の回転について」への書き込みから、当時の学者間のネットワークを探り当てるあたりは本格ミステリ顔負けの興奮でした。
「知識の社会史」はかなり硬質な専門書でしたが、読み応えは十二分。15世紀の印刷革命から18世紀百科全書派台頭の時代まで、人類が知識を発見、獲得、分類、管理し、やがては商品化するに至るまでの展望は、心地良い知的興奮を呼び起こしてくれました。
最後に「日本怪談集 妖怪篇・幽霊篇」は、妖怪研究、幽霊研究における基本図書の再刊。長いこと入手困難だったので非常に助かりました。中公文庫はこの手の基本図書を定期的に刊行してくれております。今後も期待。
■漫画
・「夕凪の街・桜の国」
・「失踪日記」
・「Y十M 柳生忍法帖」
・「シグルイ」
これのみ四冊で。「夕凪の街・桜の国」は、広島を舞台にした、ある一家の物語。テーマがテーマだけに、安易に語るのは避けたいと思います。ご一読を。
メディアでも話題になった「失踪日記」には、漫画という表現の強さを実感しましたね。アル中に失踪という、文字で書けば重苦しくならざるを得ない主題を、漫画ならではの表現で昇華しています。悲惨極まりない経験なのに読み手は思わず笑ってしまうこの感覚。お見事でした。
「バジリスク」に続く山風作品漫画化第二弾「Y十M 柳生忍法帖」。バジリスクに比べて反響が今一な気もするんですが、とっつきやすさではこちらの方が上ではないでしょうか。連載も丁度盛り上がってきていますし。しかし十兵衛と漆戸の対決が楽しみだな。
そして2005年度も圧倒的な迫力だった「シグルイ」。連載開始からただひたすら狂気が加速し続ける恐るべき作品。一流派の跡目争いが何故ここまで迫力を持ち得るのか。とにかく今年も虎眼先生が全てでしたな。あと「でかした!」とか「支払ったのは鉄扇であった」とか。
■ゲーム(コンシューマ、エロゲ問わず)
・「あやかしびと」
・「Fate/hollow ataraxia」
・「処女はお姉さまに恋してる」
・「戦国BASARA」
・「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」
クロスオーバー「吸血大殲」でも知られる東出祐一郎さんがシナリオを担当した「あやかしびと」はまさしくエンターテイメントと呼べる傑作でした。閉鎖都市、人妖能力、人外に謎の組織の陰謀、燃えあり萌えあり涙あり笑いありエロありと、現代伝奇とハリウッド映画の良いところを混ぜたような娯楽大作。いや、楽しませていただきました。制作スタッフの方々の力か、システムまわりの使い勝手も良かったですね。中央東口絵も魅力的。九鬼先生と虎先生格好良いよ。
「Fate/hollow ataraxia」はまあ、言わずもがなでしょう。ファンディスクとしては賛否両論あったようですが、個人的には一人称の使い方の上手さに目がいきました。これって完全に叙述ミステリの方法論だよな……
最初見た時は「マリみて?」かと思った「処女はお姉さまに恋してる」も良作。主人公の瑞穂お姉様のキャラが光ってましたね。シナリオは攻略キャラによって揺らぎがありますが、一定の質はキープしており許容範囲かと。とりあえず貴子さんがたまらんかった。学園コメディは大好物なので、お気に入りのシーンをセーブ&ロードして今でもちょくちょく楽しんでます。
コンシューマでは「戦国BASARA」が凄かった。戦国無双のパクリかと思ってたんですが……比較にならない弾けっぷりでした。そこまでやるか、という過剰演出が炸裂。特に伊達政宗は本当にどうかと思った。"Are you ready, guys?"は戦国時代ゲーム史上に残ると思う。
「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」は始まりから終わりまで安心して楽しめましたね。少し不安だった3Dダンジョンもプレイしやすくて一安心。シナリオも良かったな。
■TRPG
・「異界戦記カオスフレア」
・「アルシャードff」
・「クトゥルフ神話TRPG クトゥルフと帝国」
・「異能使いサプリメント 妖異草子」
・「ダブルクロス・リプレイ・オリジン 偽りの仮面」
まあ何と言いましても「異界戦記カオスフレア」です。小太刀右京と、その朋友三輪清宗氏の手になるクロスオーバーTRPG。取り回しの良いシステム(フレアシステムは傑作です)、豊富なデータ、遊びやすく魅力的な世界設定と、贔屓目を抜きにしても本年度有数の出来でしょう。でもエラッタは早めにお願いします。モールとか。
「アルシャードff」はファンタジーRPGの定番「アルシャード」のリメイク。旧アルシャードからしてコンパクトにまとまったプレイアビリティの高い作品でしたが、その方向性がさらに強化されています。完成度という点ではアリアンロッドと並びFEARのベストじゃないかなあ。
そして待望の「クトゥルフと帝国」。10年程前にRPGマガジンで告知されながらお蔵入りになっていたサプリメントがついに復活。クトゥルフ、大正時代、帝國日本というテーマだけで血湧き肉躍る。有名人に加藤保憲がいるあたり、帝都大戦プレイも出来そうです。
「妖異草子」は「異能使い」に革新をもたらしたサプリメントでした。徹底して妖怪にこだわり、100種を超えるデータを注ぎ込んだ力作。これによって、「ダブルクロス」や「魔獣の絆NT」との差別化が出来たように思います。サプリメント単体の出来も◎。
リプレイでは「ダブルクロス・リプレイ・オリジン 偽りの仮面」が一番良かったですね。軽妙な掛け合いと、古き良き日本SFを思わせるシナリオの仕組みが秀逸。ただの漫談プレイになっていなかったのも良かった。菊池たけし専有状態だったリプレイ業界、これからはクレバー王子ことプリンス矢野の活躍にも注目です。
以上、2005年の総括でした。
来年も当サイトをよろしくお願いいたします。
では皆様、どうぞ良いお年を。
●今年最後のWEB拍手レス
>TV版リンかけもそうでしたが、劇場版聖闘士星矢にも永田選手は出演されております。出番は序盤で少なめですが、リンかけと同じく「味のある」声をされておりました。車田先生はある意味で伝統というか、こちらも聖闘士星矢ですが、玩具のおまけカセットテープに出演されてました。素晴らしかったです(お察し下さい)。
お察しいたします。何やってんだ車田先生。
そうか、永田さんそっちにも出てたんだ……
●今日の車田魂
祭りじゃ! 杯をもてい!
はい、というわけで、ある意味で原作より原作らしいリンかけを描いてしまったあの傑作アニメが復活ですよ。
前作「リングにかけろ1」は、車田正美と黒田洋介という、何処の悪魔合体だといわんばかりの個性が化学反応を起こして大変なことになってましたが、今回は一体何処までいくのやら。
ちなみに前作は
・車田絵を完全再現
・70年代日本の風景も完全再現
・新日本プロレスの永田裕志選手が登場
・車田先生も登場
・河井くんのシーンになるとBGMがピアノ演奏に
といった素敵すぎる演出をやらかしてくれておりました。
主題歌の無意味な熱さも最高。
朋友小太刀も絶賛のこの一作。期待せずにはいられませんな。
●WEB拍手レス
>東方のSSを拝見させて頂きました。ああいった記録を読みかえすような形式の作品は大好きです。手記やカセットテープ、ビデオなどは恐怖をより高めるのに役立つ手法だと常々思います。大変面白かったです。タイトルはクトゥルーからでしょうか?
はい、ブロックの「無人の家で発見された手記」よりいただきました。あれは手記を書く必然性がある良い作品でしたね。
しかし手記形式といえば矢張り「ダゴン」でしょう。窓に! 窓に!
もう終わりですね。
●今日のUMA
学名Glaucus atlanticus。和名アオミノウミウシです。
消化管内に気泡をいれて遊泳することで(一部で)有名。
この写真だけ見るとUMAにしかみえんな、しかし。よく知らない人が目撃したら驚愕するだろうな、これ。
●今日の宇宙
■火星の表面(Web拍手より。有り難う御座います)
クリッカブルマップ式の火星地図。
火星の地名と簡単な解説が見られます。割と便利。
●今日の死体処理
オカルト板にもバレない死体処理スレがあるんですが、それとは少し違う方向性のアプローチが散見されます。
スレ立て人の
2 名前:名無しのオプ 投稿日:2005/07/15(金) 02:37:41 ID:NOkxh8Et
犯行がバレなければ良いという解釈もありです。
という発言からしていかにもミステリー板的。
確かに見つからなきゃ問題ないもんな。
喰うかばらまくかという方向性で話が進んでおりますが、ミステリーとして考えた場合はどうしても
50 名前:名無しのオプ 投稿日:2005/09/02(金) 06:04:52 ID:DlxEJOJ/
バレないと話にならないじゃん。
に尽きてしまうのが何ともはや。
なお、真剣に死体処理を議論したい場合はオカルト板のスレッドをお勧めします。
401が丁寧にまとめてくれてますな。まあ、これくらいが妥当な線だろうなあ。
そういやかのエド・ゲインは犠牲者を捌いた際に付着した血を隣人に見とがめられた時「鹿を捌いてるんだ」との言い訳で流したそうな。日本じゃ絶対通用せんな、この言い訳。
CGIを変えてみました。
そのうち拍手専用のSSや嘘予告でも置こう。
●今日の東方
はい、無限旋律さんにて、12/18-12/24の期間で開催された東方人気投票の結果、出ました。
誰もが気になるキャラクター部門では、第三回に続いて魔理沙が一位。唯一の1300票超えで貫禄を見せつけております。
続いて第二位は、大躍進の霊夢。さすが主役。東方萃夢想効果もあったかな?
第三位は私も一押しの咲夜さん。最近はネタ扱いされることが多いような気もしますが、完全で瀟洒な従者ぶりを発揮して堂々のベスト3入りです。
ちなみに個人的に大好きなルナサ・プリズムリバーと蓬莱山輝夜はそれぞれ22位、24位。輝夜、永夜抄のラスボスだってのにゆゆ様との差は……orz
あと、音楽部門ではヴォヤージュ1969一押しだったりします。永夜抄の音楽、特に後半のはテンポも良いし、広がりがあって良い感じなんですよな。竹取飛翔も和風+宇宙ってイメージで良いなあ。
とまれ支援した皆さん、お疲れ様でした。
妹紅と輝夜支援の3Dシューティング。
非常に出来がいいです。お勧め。
へたれな私はまだクリアしてません……
今日はクリスマスイヴ。
なんですが私には関係ないことなので、酒飲みながらこちらを聞いている予定です。
まあ、これはこれで良し。
●今日の東方
TXT→「仮面ホリダー」へ。
東方壊れSS最強の書き手、下っぱ氏の新作ですな。慧音先生の壊れっぷりに大爆笑。
実際のところ壊れギャグSSというのは書くのが極めて難しいジャンルです。一歩間違えれば、常套句を繰り返す退屈なだけの内容になってしまう。笑わせることと怖がらせることは、泣かせるよりも大変とされるのは正しいように思います。
下っぱ氏が過去作品で良作を連発出来ているのも、確固たる筆力あってのものでしょう。見習いたいものです、はい。
●今日の栗
……待ちかねた……ッ……
待ちかねたぞ、竹井10日先生……!
ジャンルは学生結婚アドベンチャーゲームとのこと。流石に三回連続姉甘えゲームではなかったか。
いやー、しかし竹井先生のテキストがまた見れるとは。角川から出てたポケロリは今一どころか今三くらいだったからなあ。
今度こそ本領発揮を期待します。今から楽しみだ。
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明治以降の日本怪奇幻想小説を編んできたこのシリーズもとうとう完結。
今回は高度経済成長期、1960年から21世紀も目前だった1993年までの作品を収録しています。
このシリーズは一巻、二巻と、数ある怪奇幻想小説から鉄板中の鉄板作品をセレクトしてましたが、三巻においてもその方針は変らず。名作、良作ばかりがセレクトされています。タルホの「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」が収められているのは嬉しいですね。つい先日まで、入手しやすい文庫では読めなかったので(最も、今年になってちくまの稲垣足穂コレクションに収録されてますが)。
小松左京作品はおろか、日本怪奇小説上でも屈指の傑作「くだんのはは」、幻想と現実の境目があやふやになり、次いで確かな現実が浮かび上がったかと思うと最後の最後にそれがひっくり返される赤江瀑「海贄考」、日本の田舎が持つ湿度の高さと不気味さを浮かび上がらせた傑作、高橋克彦「大好きな姉」と、絶品揃いです。
怪奇幻想というジャンルの作品は文章力が命なので、磨き抜かれた日本語を読みたい方にもお勧めですよ。「大好きな姉」の幕切れの文書の見事さには本当感心した。あやかりたい。
碩学・紀田順一郎と、名アンソロジスト・東雅夫の解題解説も冴えております。作品を手当たり次第に放り込んだだけの手抜きアンソロジーとはひと味もふた味も違いますな。アンソロジーの魅力は矢張り、多用な作家の作品を一同に会させ、新しい魅力を発見させる点にあると思うのですよ。
なお、収録作は以下の通り。
「出口」(吉行淳之介)/「お守り」(山川方夫)/「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」(稲垣足穂)
「くだんのはは」(小松左京)/「名笛秘曲」(荒木良一)/「楕円形の故郷」(三浦哲郎)
「はだか川心中」(都筑道夫)/「箪笥」(半村良)/「門のある家」(星新一)
「影人」(中井英夫)/「幽霊」(吉田健一)/「遠い座敷」(筒井康隆)
「縄」(阿刀田高)/「海贄考」(赤江瀑)/「ぼろんじ」(澁澤龍彦)
「風」(皆川博子)/「大好きな姉」(高橋克彦)
●今日の都市伝説
まあこの事件自体は思慮分別のない学生が傍迷惑なことをした、というだけなのですが、流した噂がちょっと興味深い。
「25日に福岡市の地下鉄でたくさんの死者が出る。これは外国人から聞いた」などと虚偽の話を福岡県警に通報し、博多署員などに捜査を行わせて業務を妨害した疑い
このあたりクリスマステロ都市伝説を思い出しますね。
私も昨年ほぼ同内容の噂を耳にしました。その時はUSJで外国の方に道案内し、お礼に「地下鉄には乗るな」と忠告されたという内容でしたが。
この都市伝説がいつ頃から流布されたのか調べると面白そうです。描写されている外国の方が大抵中東系、さらにテロということで、おそらく9.11事件以降のものだと思われますが、どうなんでしょ。
●今日のCD
2006年2月8日、二枚組で発売の模様。限定版は2005年ライブの収録曲を収録したボーナスCDが付属してるようですな。
肝心の曲目は「甲賀忍法帖」「妖花忍法帖」「氷の楔」「義経」三部作などなど……名曲揃い。
陰陽座ファンとしてこれは買わねばなるまいて。
●WEB拍手レス
>やはり「アウレオールスの夜に」は面白い! 特に人形娘のゾンビ話は小ネタがちりばめて楽しいです。しかし地獄の門……フルチですね?
有り難う御座います。
仰るとおりフルチですね。好きなんですよ、あの映画。
ゾンビ映画としては『サンゲリア』とかもいいですな。あの容赦ない描写がたまらない。
●今日のネトラジ
■ヒライ・イノウエ・スーパーログとピート・パンプス16歳の最終兵器ラジオ(赤兜)
何といっても日程に注目。
12月24日の夜23時。素晴らしくアグレッシブ!
予定の無い方は酒と肉を用意して聞きましょう。
今までのラジオのログはこちら。
●WEB拍手レス
>念仏の都は確かに最高でした!24話は画もよしネタもよしと、実に楽しかったです。あと芹沢が芸達者すぎ
芹沢は確かに大活躍でしたな。芸が細かすぎ。しかし24話は良かった。DVD買おうかと思うくらい。
微妙に周回遅れ気味でぱにぽにだっしゅ!を見ているわけですが。
取りあえずあれです。
24話最高。
時代劇ネタ詰め込みすぎだよ! 必殺で子連れで弁士で〆は伝七捕物帖かよ!
特にBパートの構成は完全に『新・必殺仕置き人』のパロディ。必殺ファンの方にはたまらないんじゃないでしょうか、これ。桜吹雪の中歩くシーンもBGMも明らかに必殺だったし。
キャラクターの皆が皆時代劇チューニングされていて、時代劇大好き人間にはたまらない回でした。
その中で六号さんだけは一人可愛いキャラでしたが。
だが、それがいい(慶次略)。
あとは何といいましても


都が格好良すぎ。
念仏の都が最高でしたよ。ケレンのきいた表情といい、シャープな演技といい燃える燃える。
本編では弄られまくりの都がここまで燃えるキャラになるとは誰が予想しただろうか。まあ、必殺のシーンはご愛敬だけど。
というわけで
がぱにぽにタイムズ_blogさんで開催中のようで御座います。
12月17日(土)~21日(水)の期間で行われているみたいですね。祭り終了後はまとめて展示するようです。
全般的にレベルが高いですな。中でもタカシックス氏の都は、個人的にたまらなくツボ。大好きなんですよ、こういう絵柄。
というわけで絵心のある皆様は是非投稿を。
●今日のブログ
赤兜さんがブログ化してました。
ヒライ塾長の文章は大好きなので嬉しいですな。
●今日の東方
東方SS界隈有数の書き手である天馬流星氏がサイトを開設されていました。
天馬流星氏のSSは質量を兼ね備えており、非常にお勧めです、はい。
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サイトリニューアル前に一度取り上げたのですが、ちゃんとした形で書いてなかったのでこちらで。
大作家から大学者、ローマ法皇から大新聞、古今の教養人が書き残した言説を集大成した事典です。B5二段組みで750ページ、総項目3500以上というボリュームを誇り、内容も値段もヘビー級。普通なら只の教養書ですが……奇書万国奇人博覧館の著者が手がけているとなればただですむはずがありません。
本書に収められているのは、その全てが珍説愚説の類です。表紙には『世界史や個人の伝記にまつわる、わけのわからない言葉、間違い、誤綴、莫迦げた考え、大胆すぎる仮説を含む。それに加えてかなりの数の愚かしい言葉、ありとあらゆる種類の狂気や空想、空疎な駄弁もあり』とあり、内容もその言葉と一言一句違いません。
記された「珍説愚説」は
【ピカソ】
典型的な分裂病患者の作品だね。(カール・ユング)
面白いよ、君。君は劇画に専念すべきだと思うね。(フェリックス・フェオネン)
やら
【ピアノ】
どのメーカーのものであれ、如何に贅を尽くしたものであれ、ピアノの形は醜悪である。音楽家の想像力がどれほど飛翔してゆこうが、ピアノの形は依然としておぞましいままだ。その対極にあるのが、審美的にも美しいパイプオルガンである。(エミール・バイヤール)
やら
【二】
厳密に言えば、政体というのは二つしかない。万人のための政体、あるいは少数者のための政体、そしてただ一人のための政体である。(コテュ『青少年のための政治入門』)
やら延延この調子。全編に渡り、的はずれだったり愚かしかったり理解不能だったりする言葉がひたすら続きます。言葉の主は当時屈指の教養人ばかりというのがまた何とも。
抱腹絶倒の一冊ですが、愉快なだけの本ではありません。序文には、珍説愚説辞典を貫く思想が明確に語られています。
編者たちは序文で「一番いいものしか入っていない」「選集や名作集」を強く批判します。成程、天下りの「贅沢品のカタログ」からもたらされるのは、何も彼もが正常で知的な、おそるべき古典主義世界でしょう。其れはディストピアに他なりません。
編者は言います。
そう、我々は愚かしさに苦しんでなどいない。まったく逆である。我々は愚かしさを愉しみ、自らの栄養としているのだ。豊穣であること、それこそが明らかに、愚かしさの最高にして最大の得なのである
正直理解しがたい内容も多々ありますが、読んで損はない一冊です。
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ロサンゼルス郊外に位置する博物館「ジュラシック・テクノロジー博物館」があるそうです。この博物館に展示されているのは、実に奇妙な物ばかり。
ある種の胞子を吸い込むと頭から角を生やし、あらゆる義務を放棄してひたすら木に登り詰め、やがて死亡し、角から再び胞子を撒き散らす蟻――メガロポネラ・フォエテンス。あるいはコウモリ学者ロナルド・R・グリフィスにより報告された、紫外線を放射することにより飛行するコウモリ――マイオーティス・ルーシファーガス。
驚異的な展示物についての記述が続くにつれ、読者はある疑問を持ち始めるでしょう。そう、果たしてこれらは、どこまでが真実なのか?
当然著者も同じ疑問を抱き、博物館館長ウィルソン氏への聞き取り、関係調査機関への問い合わせなどを通じ、展示物の真贋を問い合わせます。その結果は驚くべきことに、いかにも本当そうに見える展示物がでっちあげであり、どう考えても与太話な展示物は細部まで本物だったというもの。ジュラシック・テクノロジー博物館では、何が正しく、何が虚偽かという境界線を引くことが出来ません。針の穴の内側に刻み込まれた、僅か30ミクロンのヨハネ・パウロ二世の彫刻。それは博物館が語るように、あるヴァイオリン教師により手ずから作られた芸術作品なのか? それともただのでっちあげで、そんなヴァイオリン教師など存在しないのか? 真実と虚偽の境界を歩き続けるうち、著者も読者も幻惑の中に落ち込んでいきます。
実際、博物館を見学したある人は、事務室に置いてあったなんの変哲もない鉛筆削りから目が離せなくなってしまったそうです。只の鉛筆削りにしか見えないそれが、実は途方もない秘密を秘めているような気がしてきて仕方なく、ついには鉛筆削りから目が離せなくなってしまったというのですね。
この本は――いや、我々の見ている事物や現象は、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。現実と幻想の境界とは何なのか。そもそも我々の存在とはもしかするとフィクションではないのか。
読了した折の、混乱と浮遊感、現実からの解離感が実に心地良い一冊です。
いや、いい読書体験でした。
●WEB拍手レス
>呪紋大三郎復活キター!! 白き医師は出るようですが煎餅屋はどうなんでしょ?
「ぼく」「私」の人は出ない予定です。流石にあの人まで出すと収集付ける自信がないという……
>用語辞典を読んだのですが、ガレーンって魔法使いクラスの人なのでは?
実力的にはそうかと思うのですが、魔法使いの存在はTYPE-MOON世界設定の根幹に関わりかねないため、魔術師の一柱ということにしてあります。ご了承ください。
>(アドレス省略)
>そちらのアドレス先のものを見てください。とても素敵にシュールなCMです。
む、ページが存在しないようです。URLが変ったのかな。
本体ページの方には行けるようですので、そちらから探してみますね。
お待たせいたしました、『アウレオールスの夜に』第三話更新です。
しかしまた一月かかってしまった……筆を速く出来ますように、鋭意善処いたします、はい。
毎度毎度お待たせして申し訳御座いません。
そして拙文をお読み下さる皆様、本当に有り難う御座います。
今後ともよろしくお願いいたします。
衛宮士郎は、店内の威容に目を丸くせざるを得なかった。いや、威容というより異様であろうか。
情報屋が居ると人形娘に連れられて来たのは、新大久保駅近くのティー・サロン『ヒポポタマス』。一口飲めば体重が10キロ増えるバルーン・コーヒーが売りの名物喫茶だ。人形娘曰く「丸々とした方ばかりですわ」とのことだったが――これほどとは思わなかった。
店全体が巨大なのだ。椅子やテーブルも、調度類も、縦にも横にも広くがっしりと作り込んである。明らかに日本人向けのサイズではない。
手近なテーブルに目を向ければ、コーヒーや紅茶はピッチャーに並々と注がれ、大皿にはからりと揚がったポテトが山盛り。衛宮邸の食いしん坊王様でも胸焼けを起こすかも知れない。
最も、<新宿>は、カリフォルニアやニューヨーク並の多国籍都市だ。椅子机の規格や、飲食物のサイズが一般的でなくても驚くことはない。それだけ客層が多様だからだ。
しかし――
「いらっしゃい。何名様でしょうか?」
――通常の喫茶店の優に二倍はあろうかという通路を、同じく通常の二倍は横幅のあるウェイトレスが塞いでいるのは、矢張り特殊であろう。制服よりまわしが似合うのではないかと、そんな不謹慎な思考が士郎の頭をよぎった。
ウェイトレスに向かい、戸惑い気味に用件を告げる。
「あー……その、外谷さんという方が此処にいると聞いてきたんですけど」
「ああ、外谷さんなら――」
ウェイトレスの指さした方にと目を向ける。
店内の奥――士郎や人形娘なら数人はかけられそうな長椅子。
その椅子を中心に、一角丸々占領している大きな影。
女だ。
だが只の女ではない。
全てが丸かった。
顔が丸い。
手足が丸い
それにも増して腹が丸い。
端的に言えば――素晴らしい程のでぶであった。
あまりに見事な体躯に思わず凝視してしまう。
「何さ」
士郎の視線に気付いたのか、女がじろりと睨み付けてきた。無遠慮で横柄な口調だが、外見が外見なのでどことなくユーモラスだ。
「あの人……だよな?」
「あの方です」
人形娘に確認をとり、歩み寄った。
側に寄ってみると、とてつもない巨体だ。縦ではなく横、筋肉ではなく贅肉がぶよぶよと広がっているため、一種異様な圧迫感がある。
「外谷……良子さん、ですよね?」
「その通りだわさ。勧誘ならお断りだよ」
太く良く通るだみ声。耳障りが良いとはお世辞にも言えない。
鳴き声でも出しそうだな――などと思っていたら
「ぶう」
本当に鳴いたので士郎はつんのめりそうになった。
「勧誘ならお断りだよ。デートは一年後でいいなら空いてるけどね」
「いえ、仕事をお願いしたいんです。欲しい情報があって――」
「ふん」
値踏みするように士郎をじろじろと眺め回す。その最中も、食を貪る手は休まない。
生クリームたっぷりのケーキ1ホールと、ピッチャー入りのコーヒーがみるみるうちに胃の中に消えてゆく。いっそ気持ちいいほどの健啖ぶりだ。
ケーキ皿とコーヒーカップが空っぽになると、すいとウェイトレスが寄ってくる。
「お代わりはいかがいたしましょう」
「腹八分目が健康の秘訣だっていうしね。後はコーヒーだけでいいわさ」
「かしこまりました」
(八分目……?)
信じられない言葉を聞いた気もするが、聞き流すことにした。
今は些末事にこだわっている場合ではない。
「さて、と」
運ばれてきたお代わりのコーヒー飲み干し、丸い女は士郎をじろりとねめつけて腹を叩いた。
ぽん、と、太鼓腹が実にいい音で鳴る。
「<新宿>1の情報屋、外谷良子さまに何の用だい、ぶう」
西新宿のせんべい屋ですら一目置くと言われる情報屋はふんぞり返ってそう鳴いたのだった。
▲▽▲▽▲▽
伝奇クロスオーバー二次創作
『アウレオールスの夜に』
chapter-03
追跡者 ~ The Chaser
▲▽▲▽▲▽
「ふーむ、“眠り男”ねえ――」
「はい。“眠り男”は殆どが収容所にいると聞きました。それで、新しい“眠り男”が大量に隠れている場所があるはずだと――」
士郎からあらましを聞き終わると、外谷は腕を組んで唸った。
「そんな事があればあたしの耳に入ってこないはずがないよ。すぐに調べは付くけれども……」
じろり。
鈍重そうな外見とは裏腹の、意外に鋭い視線が士郎を射抜く。
「こっちも仕事だから余計なことは言わないけどね、一つだけ聞かせとくれ」
「……何でしょうか」
「あんた<区外>の人間だろ。何があったのか知らないけどさ、真っ当な厄介ごとなら警察に頼るのが筋ってもんだ。この街の警察は優秀さね。何でわざわざ自分で動くんだい?」
一息ついてコーヒーを含む。一口でカップの半分が消えた。
「客にあれこれ尋ねないのがこの仕事の決まりなんだけどね。今度ばかりは聞いとくべきな気がするのさ。あたしの感は区のスーパーコンピューターより確実さね」
肥満体が自慢げにふんぞり返った。
「それは――」
考えるまでもない。
あの間桐慎二が己を頼り、此処まで来てくれたのだ。それだけで、十分士郎には自分が動く理由となり得る。
それに、士郎は『正義の味方』を任じている。己の手の届く範囲で、しかも親しい間柄の人間に有事があれば駆けつけるのは当然のことだ。疑問を抱く余地はない。警察に頼るなど、最初から考えなかった。
しかし、其の思いをどう説明したものか。言い淀んでいると――
「現実的な理由がありまして」
澄んだ声が、士郎の背より響いた。
先ほどから押し黙っていた人形娘の声だ。例によって平静そのものである。
「おや、あんたも居たのかい」
「お久しぶりです、外谷様」
人形娘がドレスの裾をつまんで一礼。
まあ座りな、と。外谷が身振りで椅子を指す。全身の肉がぷるぷると震えた。
「此度の“眠り男”は少々特殊なのです。衛宮様も覚えておいでですね」
「ああ、ガレーンさんが見せてくれたあれだな。なんか、軍隊みたいな動きをしてたな」
ガレーンの工房で見せられた映像を思い出し答えた。人形娘が頷く。
「“眠り男”があのように、他人の言うことを聞き、統制のとれた行動をするというのは考えにくいのです。少なくとも、私の知る限りでは前例がありませんわ」
「そこだよ、あたしが気になってるのは」
ずいと、外谷が身を乗り出してきた。
「“眠り男”はね、本能的な行動しかしないし、出来ないんだ。あいつらの目的は寄生虫を生き残らせることだけだしね。けど、そこの坊やの話じゃ、言葉を発して、考えて、動いて、誰かの命令まで聞いていたそうじゃないか。それじゃあまるで――映画のゾンビか何かだよ」
「ゾンビとは言い得て妙ですわね」
頤に指先当て、人形娘が呟く。
その挙作が実に可憐だ。場所が場所であり、一緒にいる人間が人間であるだけに、華が一層際だって見える。
「――衛宮様、ゾンビについてはどれほどのことをご存じですか?」
「ゾンビ、かあ。映画に出てくるのと、そうだなあ……」
記憶を探る。
いつだかクラスメートの高田くんが熱心に語っていた覚えがある。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』だとか『ブレインデッド』だとか、そのような映画を挙げていたはずだ。士郎も夜のロードショーで見たことがある。
とはいえ、士郎は別段ホラー映画の愛好家ではない。世間一般の流布している以上の知識は別段持っているはずもない。
悪霊術師の類ならば死人を操る方法の一つや二つ心得ていようが、士郎にとっては悪霊術なぞホラー映画以上に縁遠い話である。
「うーん……ブードゥー教だっけ。魔術でゾンビを作るとかいう話を聞いたことがあるような無いような」
「ブードゥーのゾンビは魔術ではありません」
士郎の言葉に、人形娘が異議を差し挟んだ。思いの外鋭い声に、背筋が正される。
「一口にゾンビと言いましても多種多様なのです。ブードゥー教におけるゾンビは魔術によるものでも、時折言われるようにフグ毒によるものですらありません。あれは、精神に障害をきてしてしまった方々を自分の親族として扱っているという文化的な背景に基づく認識によるものです。今ではゾンビという単語が一人歩きしてしまっていますわね」
「人間の姿をした、理性の無い化物の総称ってとこかね」
外谷が口を挟んだ。人形娘が頷く。
「仰るとおりです。米国では人間をゾンビ化させるウィルスを開発した組織があったとも聞いております。あのダンウィッチでも、地獄への門が開きゾンビが大量に発生したという記録がありますわ。最も、本来の意味での『地獄』であったかどうかは疑問ですわね」
ですが――と。
人形娘は居住まいを正す。
「此度は其れとは訳が違うのです。“眠り男”に悪霊の類を憑依させることにより、一定の自由意志と知性を持たせています。アメリカのテネシー州で同様のケースがあったとも聞いておりますが、正確な記録は残されておりません。単に屍体が蘇って暴れ回っているというだけならば、警察でどうにでもなりましょうが、悪霊ともなりますと――」
「いくら<新宿>の警察でも、対応に時間がかかっちまうってことか。道理じゃああるね。『凍らせ屋』でも出てくれば話は違うんだろうけどねえ――」
「はい。一刻でも惜しい状況ゆえに、衛宮様がご自分で動いているわけです」
成程ねえ、と外谷がコーヒーを飲み干した。取りあえずは納得したのだろうか。だぶついた面相からは感情は読み取れない。
「大体の所は解ったよ。ま、あんたが口を挟むってことはガレーンの婆さんが関わってるんだろうしね。あの婆さんに睨まれるのもぞっとしないし、詮索はよしておくよ。そんなとんでもない“眠り男”の居場所なら直ぐに解るしね。だけどその情報は――」
芋虫のような指が、モバイルのノートパソコンを叩いた。モバイルとはいえB5サイズはあるというのに、この女の手元にあるとまるで小型の電卓のようだ。
「ちいと高いよ」
くるりと、ディスプレイが士郎に向けられる。
画面上に並んだ数値を見て――
「う」
言葉に詰まった。
高い。
かなり高い。
プロに仕事を頼むのだ。相応の値は覚悟していたが――少々厳しい価格である。
「外谷様、その値は少々――」
「素人相手に高すぎ、ってのかい。知ったことじゃないね。こちとら慈善事業じゃないさね。これでも勉強してやってるんだよ」
難渋を示した人形娘を余所に、ねえ、と士郎に目で同意を求めてくる。
しかし、はいとあっさり頷ける値ではない。
しばし黙考。悩んだ末に、キーボードに手を伸ばし。
「……これくらいになりませんか」
「むう」
士郎の示した値に外谷は難色を示した。
なら――
「これで」
かたかた。
もう一度数字を入力。
打ち込み終わるや否や、ぬ、と太い指先が伸びてきた。
「ぬっふっふっ」
がたがた。
芋虫めいた指が再入力。含み笑いと共に数字を突きつけてくる。これ以上は無理だよ、と、言外の圧力が伝わってきた。
士郎は今月の家計簿を思い出す。
光熱費、水道代、ガス代、何より食事代。家族の多さもあり、毎月の出費は意外なほど多い。
凛とセイバーがロンドンに行っているのが不幸中の幸いだったか。
提示されたのは――非常に厳しい出費ではあるが――不可能な額ではない。
それに、桜の身の安否が関わっているのだ。悩んでいる余裕はなかった。
「……お願いします」
「じゃあここにサインして頂戴な。支払いは現金か銀行振り込みで頼むよ」
言葉に従って『衛宮士郎』とサインした。早めに振り込まないとな――と、所帯じみたことを思う。
「毎度あり」
サインを見届け、外谷は手揉みしてにんまりと笑った。河馬が目を細めればをすればこんな顔になるかもしれない。
「二、三候補はあるけれど――まあ、九割方ここだろうね」
キーボードが押される。ディスプレイの表示が切り替わり、一つの風景が映し出される。其処の眺めに、人形娘の眉が動いた。
「外谷様、此処は――」
「白銀町――<新宿魔海>だわさ」
ディスプレイには、真っ黒な水に覆われた円状の沼地が映っていた。
▲▽▲▽▲▽
<新宿>でも打ち棄てられて久しい化学工場、その一室。
半壊した実験室に、アルバート・ウェスカーは居た。
あの気色悪い『眠り男』どもは別室に隔離してある。悪霊などという非科学的な力に頼ったモノは、一瞬たりとも傍に置いておきたくなかった。
リクライニングの椅子にもたれかかる。実験室を見回して、息をついた。
此処には異分子が存在しない。実験器具、コンピューター、薬品の匂い。在るのはmかつての自分を思い出させる馴染み深い物体ばかりだ。
――実に、居心地が良い。
ひび割れた培養槽、変色した液体に満ちた薬瓶、電源の入らないコンピューター。残骸しか留まっていないといえども、この空気はウェスカーには心地良い。まともに機能する設備は殆ど無いとしてもだ。
視線を前方に向ける。
無機質な手術台めいたベッド、一人の少女が横たえられている。
長い髪、すらりと伸びた四肢、ふくよかな身体。
――間桐桜。
冬木市、間桐邸より奪取、輸送してきた少女である。
「ん……っ……」
少女が声を漏らした。
意識があるわけではない。移送の際に、強力な麻酔剤を投与してある。大方夢でも見ているのであろう。
この娘をわざわざ攫ってきたのは、ある目的のための『処置』を施すためだ。だが、そのためにはもう少し時を経る必要がある。
ウェスカーが少女についてのカルテを手に取った時――
「経過はどうです、Mr.ウェスカー?」
「――まだ早い。処置を施すには覚醒レベルが低すぎる。もう少々時間が必要だな」
何処よりか、一つの声。
ぶっきらぼうに答えを返しながらも、サングラスの奥で、ウェスカーの目が忌々しげに細まった。
声の主の姿は見えぬ。
いつの間にか実験室の西側扉が開いている。奇妙なことに、扉の向こう側は暗闇だ。実験室からの明かりは十分届いているはずなのに。雅で高慢な声は、その暗闇から響いてきている。
「科学技術というのも面倒なものですね。僕に任せて貰えれば、その娘の脳の中身を弄くる程度、直ぐだと言うに」
「――」
口出し無用とばかりに、ウェスカーは軽口を黙殺した。
口にこそ出さぬが、声の主が気に喰わぬと、その表情と気配が主張している。そんな冷たい沈黙を気にもせず、暗闇から声が紡がれた。
「ところで――気付いていますか」
「侵入者の件ならば心配無用。『新宿魔海』には監視カメラをセットしてある。何処の馬の骨から知らんが、動きは筒抜けだ」
手元の小型ディスプレイに目をやる。
沼に接した地面に立つ、少年と少女の姿が映し出されていた。
確か片方は間桐桜の関係者だ。名前は――衛宮士郎とか言ったか。
「ふむ、中々優秀ですね、彼らも。一昼夜もしないうちに此処を嗅ぎ付けるとは。それとも――貴方の手際が甘かったかな」
「――誰に物を言っている」
ぴき、と。音を立てて空気が凍る。
冷え冷えとした殺気が実験室に充満した。
気の弱いものなら失神しそうな殺意を意にも介さず、暗闇よりの声はくつくつと嗤う。笑い声まで、慇懃無礼だ。
「そう苛立つものではないですよ。まあ、彼らを放っておいても何かと面倒だ。お望みとあらば、僕が片付けておきますが?」
「余計な世話は止して貰おう。お前は元々出るつもりなどないのだろう。此処は私の領域だ。あの屍骸どもを使う必要もない」
ウェスカーの言う屍骸とは、間桐邸を襲った『ゾンビ』。つまり、悪霊を憑依させた『眠り男』、通称『闇の軍勢』のことである。
「ならばどうされます? お節介ついでに忠告しておきますが、片割れはガレーン・ヌーレンブルクお手製の
「――ネメシスT-型を出す。魔術師だか自動人形だか知らんが、所詮は半端物だ。T型に及ぶはずもない」
「ほう? ならば、お手並み拝見といきましょうか」
含み笑い。
やがて、声と気配がすうと消えた。
我知らず舌打ちをする。全く、忌々しい輩だ。例の蟲めいた老爺といい、“闇男爵”だとか名乗るあの声の主といい――魔術師という奴腹は、どうにも好きになれぬ。
とはいえ今は、好き嫌いを云々している場合ではない。
取りあえずは、愚かな侵入者二人を排除せねばなるまい。その為に己が取るべき手は一つ。
「お前の――出番だ」
椅子を回転させ、実験室の奥へと目を向ける。
其処には、唯一無傷なままの培養槽。
ごぽりと、声に応答するように、培養液が泡立つ。
ピンク色に泡立つ液体の中、2メートルはあろうかという巨体が眠っていた。
▲▽▲▽▲▽
ぬめぬめと光る広がりが士郎と人形娘の目をうつ。
そこは沼だった。
少なくとも、士郎の常識に照らせばそうとしか思えなかった。
「――うわ、凄いなここ」
「区でも有数の名所です。時折団体の方などもいらしているようですわ」
フェンス越しの眺めに思わずあげた声に、人形娘が静かに返答する。
都会の真中に、綺麗な円周型の沼、それも毒々しい極彩に彩られた一角が鎮座しているのだ。普通は驚く。加えて、沼のそこかしこで鞭めいた触手がうねうねと蠢いているとあってはなおさらであろう。
――この場所も含め、<新宿>には観光名所が多数存在する。
花園神社の殺人激安市、メフィスト病院、西新宿のせんべい店、海洋生物研究所……並べ立てていけば枚挙に暇がないほどだ。最も、気楽な観光気分で足を踏み入れれば良くて大怪我、悪ければ魂ごととって喰われるのも<新宿>ならではである。
その中において、人気も危険度もトップランクに数えられるのがここ――白銀町の<新宿魔海>であった。
「……あれは島、かな? なんか建物みたいな感じだけど」
「島でもあり、建物でもありますわね。此処は元々――」
人形娘の説明によれば、<新宿魔海>は、元々<魔震>によって陥没した化学薬品工場だそうだ。そこかしこに浮いている小島は、工場の屋上、給水塔、貯蔵庫などの名残。<魔海>と呼ばれているのは、工場から流出した廃液があまりに多量であり、一帯を沼のようにしているからだという。
沼の形状はほぼ真円であり、円周はおよそ500メートル。ぐるりとフェンスが張り巡らされ、そこかしこに立ち入り禁止の表示がある。<新宿>の観光名所の常として、迂闊に入り込めば死しか待っていない場所だからだ。
「ふーん……それでその工場の中に、あの“眠り男”と――桜がいるんだな」
「おそらく。外谷様は少々癖のあるお方ですが、情報は確かです」
ガレーンが言っていたように、“眠り男”の居場所は、桜を攫った物たちの本拠であろう。となれば、そこに桜が居るだろうというのは無理のある推定ではない。沼の中心部に浮かんでいる『島』まで辿り着き、工場の中に入り込めば良いのであろう。
普通の湖や沼なら泳いで目的地に向かえば良い。人形娘も士郎も、数百メートル程度の遊泳は物ともしない程度の体力はある。
普通の沼、ならばだが。
「――泳ぐのは、無茶だよな」
「お勧め致しかねます」
「ああ。あれを何とかしないと」
沼の水面に目を向けると、うねうねと緑色の藻らしき何かが蠢いていた。
勿論、只の藻であるはずがない。水に揺られるのでなく、己の意志で獲物を探す触手のように動く藻などあるはずもない。
棘やら疣やらに覆われた鞭みたいな触手が沼地を蠢き、高圧電流の流れたフェンスに触れてはどす黒い水へと慌てて引っ込んでいる。そんな場所に不用意に飛び込めばどうなるかは、火を見るよりも明らかだった。
「……一応聞くけど、何も対策しないで水に入ったらどうなるかな」
「骨も残りませんわ」
「ぞっとしないなあ、それ」
「ご心配なく。準備は致しております」
ぎい。
人形娘が、立ち入り禁止と表示された扉を開いた。士郎も後に続く。
沼に接した地面はぬちゃりと湿気ていた。沼の毒液が浸食しているのだろう。湿った地面なのに、泥が跳ねる様子も靴が沈む様子も無いのは流石であった。
人形娘が立ち止まる。
ドレスの胸元に手を入れた。
ごそりと取り出されたのは、掌サイズの木彫り品だ。小舟を象っている。
「準備って、それ?」
「はい。これを浮かべますと――」
少女は屈み込み、掌から木彫りの舟を水面に流した。
ぽちゃ、と。水面にミニチュアの舟が浮かぶ。
すると――
「おおっ!?」
あろうことか、掌ほどのサイズしかなかった舟が、みるみるうちに巨大化してゆくではないか。<新宿>ではこの程度の芸当は日常茶飯事とはいえ、士郎にとっては物珍しい光景だった。
一分とかからず、二、三人は乗れる木製の舟が沼に浮かぶ。人形娘が櫂を手に取り、士郎を促した。
「さ、お乗り下さいませ」
「あ、ああ」
促され、舟の縁に足をかけた時。
――ごぽ。
水が泡だった。
例の蠢く藻が近寄ってきたか、ガスでも涌き出てきたのかと気にもしなかったが――
「あれ?」
ふと見ると、人形娘が水面を見つめていた。僅かながらに眉根が寄っているのが気にかかる。
「どうかしたの?」
「いえ、今、何か――」
泡だった水面の辺りに、厳しい目が向けられている。
士郎も釣られて目を凝らすが、廃液の沼は黒々と濁っており、数センチ先はもう見えない始末だ。
五感を研ぎ澄ましていても、何かあるようにも思えない。
蛙や魚といった水棲生物の類でも飛び跳ねたのだろうと見当を付けた。
「気のせいじゃないかな。俺には何も見えなかったけど」
「ならばよろしいのですが――」
士郎の言葉に不承不承、という感じで頷き、備え付けの櫂を手にとると人形娘は舟を出発させた。
ぎい。
ぎい。
櫂の音がやけに高く響く。
最も巨大な島に向けて、木の舟が静かに進んでいた。魔術的な防護を施してあるのか、藻の群れは近寄ってこようとしない。
それでも、ねっとりした黒い沼と、其処に浮かぶ意志ある藻という組み合わせは中々に不気味だ。
まるで三途の川を渡っているようだなどと、不吉な連想がふと沸いた。
そんな考えを振り払うように、士郎は人形娘に声かける。
「そういえば、工場には何処から入ればいいんだ?」
「島の幾つかに、工場への通路や階段が残っているはずです。ただ、腐食していたりして正確な入り口が解らないことが多いのですが――」
「島って、元々は建物なんだよな? なら多分、入り口は俺が探せるよ」
残骸といえど、元は建造物である。当然、内部構造は金属から成っていよう。となれば、士郎にとってはお手の物だ。
修理や投影と同じ理屈だ。
建造物の構造に直接触れ、解析し、イメージする。
島の一つに降り立ち、直接触れて構造解析をすれば入り口は直ぐにでも見つかるだろう。
目的地まで半ばを過ぎた頃――
「なんだ、あれ?」
士郎の視線が水中に引きつけられた。
水の中に何かが揺らめいている。
丸みを帯びた形。
鼻と口と、そして目にも見えるパーツ。
あれは、まるで――
――人の、顔?
「どうかなさいましたか?」
人形娘が訝しげに問うてきた。
「いや、水の中に人の顔みたいなのが――」
「顔、ですか」
「でもまあ、こんなところに潜る人がいるわけないし、見間違いだと思うけど」
士郎はもう一度目を凝らすが、沼の中ではゆらゆらと藻が揺れているだけだ。人の顔など、当然あろうはずもない。
何かの誤認であろうと一人納得し、軽く答えた。
だが。
「――急ぎましょう、衛宮様。もしかすると――」
気にかかる事でもあったのか、人形娘が表情を引き締め、櫂を送る手を早めた。
ぎい、ぎい。
細腕の少女に操られているとは思えない程の速度で、舟が進む。
舳先が島の一つに後1メートルの辺りまで辿り着いた時――
ぞくり。
悪寒。
戦慄。
士郎の背筋に寒気が走った。
脳がガンガンと警報を鳴らす。
何かが――居る。
「――衛宮様!」
「――っ!?」
時同じくして、鋭い警告の声。声にかぶさり、樫の木を突き破り、引き裂く音が響いた。
反射的に船底を蹴り、島、即ち廃工場の屋上部へと跳ぶ。
「おっ……と……!」
僅かにバランスを崩しながらも足場を確保。
慌てて振り向くと、舟の底から生えたかのような鋭い爪が、また沈み込んでゆくところだった
いや、生えたわけではない。士郎が今立っていたのは、人形娘が出した樫の舟の中心だ。
となれば――爪は沼の水に潜んでいた何かが突き出してきたものか。
人形娘の警告がなく動きが一瞬遅れていたら、その爪は士郎の下半身を貫いていただろう。それほどに鋭い一撃だった。
「衛宮様、お気をつけて! まだ気配が消えていません……!」
「解ってる、そっちも気をつけろ!」
感覚を研ぎすます。
空間の四方に意識を飛ばし、
気配の察知だ。セイバーやアーチャーのようにはいかねど、その真似事が出来る程度には士郎も経験を積んでいる。
上方――異常なし。
水平方向――異常なし。
残る一方に――巨大な敵意と、明らかな殺気。
「……下か!」
どしゃあ、と。
士郎の叫びに呼応したかのように、水柱が吹き上がった。
真っ黒に濁った廃液が雨の如く降り注ぐ。
高密度な質量の塊が水を突き破った。
刺激性の廃液を意にも介さず、跳んだ。
屋上を覆う鉄の床をぐしゃりとへこませながら――それは衛宮士郎の前に立つ。
「……なんだ、これ」
思わず呟き、一歩後ずさる。
異形の存在だった。
悪夢の中にのみ住まう生物だった。
実に奇っ怪な姿である。
継ぎ接ぎだらけの襤褸コートが覆っているのは、黄褐色に変色して無数の継ぎ接ぎ痕が刻まれた巨体だ。頸筋から伸びているのはパイプだろうか。大きく開かれた口からは、真っ赤な歯茎が覗いている始末。
何より忌まわしいのは、その瞳だ。左目は手術痕に閉ざされて顔面を引きつらせ、大きく開かれた右目には、明らかな敵意が宿っている。
化物である。
怪物である。
それも紛れもなく――人の手に依るものだ。
Tウィルスによる遺伝子改造と身体強化を施された有機生命体兵器――B.O.W。その中でも屈指の完成度を誇り、成人男性をベースとした個体、タイラント。
そして、タイラントに、ネメシスと呼ばれる蟲を寄生させ知性を増強した個体が少数なが存在する。
アンブレラにおいても最貴重品の一つが、此処に居た。
――ネメシスT型、通称“追跡者”。
フランケンシュタインの怪物の咆吼が、魔海へと響き渡った。
⇒ to be continued in Chapter - 04 "Mephist"
タマ姉がヤバイことになっております。
……というわけでTH2 X-RATEDプレイ中。
PS2版は未プレイなので初体験なわけですが、面白いですな、これ。キャラの掛け合いが実にToHeartしてる。
現在タマ姉ルート真っ最中なので、ドンドンクリアしていこうかと思っております。
いやしかし、タマ姉は良い……
●今日の露西亜
■ロシアのオカルトは凄かったらしい(tigerbutter)
あ、ありえねえ……!
そりゃこれは異端になるよ。キリスト教云々とかいうそういうレベルじゃないだろ。
とりあえず「ロシアの神々と民間信仰」は買うと思います。
●WEB拍手レス
>……なんじゃこりゃー!? いや素で驚きました。まさか理研でこんなものを作っているなんて……。親がここの研究員だったので、とてつもなく笑いがこみ上げました。いませんからあんな人達……といいたいとこですが結構綺麗な方がいたりするのです、これが。
そういやCDBは割と綺麗な方が多いと聞いたことがあります。
……私の居た某生命機能研はおばちゃんばかりでしたが。
>こんなムシキングならハマったやもしれぬ(笑
私も買いましたな、これなら(笑)
>正義の味方の話再び読めて感動です、ありがとうございました
お楽しみ頂ければ幸いです。
そしてログを送って下さった方、有り難う御座いました。
●今日のカードゲーム
何を作っているCDB。
日本はおろか世界の発生学研究でもトップクラスの組織、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター、通称理研CDB製のカードゲームです。
ルールは単純(カードの数値と特殊効果で勝負するだけ)だし、絵柄も親しみやすいし、手軽に遊ぶにはいいかもしれない。
しかしカードの種類が凄い。というかあり得ない。

Drosophilaのミュータントがカードになってるってどういうことだ。しかもやけに強いし。ウルトラバイソラックス、最強クラスじゃないかこれ。
ちなみに他のカードも『受精卵』『ホヤ』『赤血球』『アフリカツメガエル』とかなりアグレッシブ。うーむ、たまらん。
後ですね。
研究室にはですね。
こんな人達いないから!
どこのエロゲヒロイン三人衆だこりゃ。いや、どっちかというといわゆる萌え四コマか?
その場合主人公はやっぱり
なんだろうな。
ちなみにカード「所長」のモデルは文化功労賞受賞者であり、日本の研究者ではノーベル賞に最も近い一人、竹市雅俊先生だと思われます。
先日Web拍手でログが無いかと尋ねられた正義の味方集合の嘘予告、メールにてインターネットアーカイヴ上にあることをお知らせ頂けました。有り難う御座いました。
それに伴い、HTML化してこちらにアップしておきました。
勢いで書いたので粗が多いというか、そもそもアンリ・マユの設定違うじゃないかとかあるのですが、改めて少しでもお楽しみ頂けると幸いです。
●今日のTRPG
■バトロワ魂さんの「懐かしのTRPGキャラ列伝」が凄い(天日録)
ヤマジュンかよ。
笑い死ぬかと思いましたよ。身内のプレイ環境でも狂ったキャラ多いけど、この方向性は居ないですよ。素晴らしい。
しかしこのPLさん、切り返しが上手いな。『…や、やりやがった!』に対し、『むしろ、やらないか?』とは。こりゃ一本とられましたよ。
●今日のブログ
何か各地で京極夏彦のブログとして紹介されてますが、雑誌「怪」のブログってことらしいですよ。
荒俣先生のブログ共々要チェックですな。
しかしブログも良いのですが、それより新作を……
●今日のTRPG
TRPG「異界戦記カオスフレア」の総合Wiki。現在のところ、エラッタ候補探しと元ネタ辞典が中心のようです。
改めて見ると詰め込んでるなあ。所々にローズネタがあるのは流石小太刀。
●WEB拍手レス
>原型を作っているhttp://www.solidtheater.co.jp/でエルザの姿があるのでシークレットはエルザではないかと予想してます。
あ、成程。エルザは確かにありそうですね。
うーむ、沙耶とエルザかあ……やっぱ買うか。
●今日のニトロ
■POCKET THEATER DX Nitroplus Characters The First Bullet BOX
お、ニトロプラスで来ましたか。
ラインナップはアル、ヴェドゴニア、モーラ、それに郁紀と沙耶。加えてシークレット。
うーん、郁紀と沙耶は欲しいなあ……この手の物はあんまり買わないんですが今度は買うかな。
しかしシークレットは誰だろ。ハロワの面子かな?
●WEB拍手レス
>お尋ねしたいのですが、昔あった、仮面ライダーや覚悟のススメのでてた嘘予告はみれないのでしょうか
サイトを一度停止していた折に一括削除してしまったようで、見つからないのです……もしお持ちの方などいらしたらメールでいただけると幸いです。
私もHDDをもう一度探してみますので、見つかりましたらまとめページに置いておきますね。
>エースのムービーは失神&感涙ものの出来でした。見ていて血が滾る滾る。ドッグファイトって現実にはもうないそうですが、やっぱり憧れますね。漢の浪漫は何時だって色褪せないものです。ところでやす様はどんなプレイスタイルを目指しますか?
一人で超いい気になるエースプレイ、通称メビウス1プレイをやろうかと思っています。メビウス1格好良いよメビウス1。
編隊組んでリーダーが格好付ける黄色中隊プレイもいいかもですね。
まああれです。
何も言わずにACECOMBAT ZEROの新着プロモーションムービー見ておきましょう。
正直今日はこれ伝えられれば良し。
あーもう、たまらんなあ。01:10あたりからのエース紹介は失神ものの格好良さだ。
何をさしおいても買おう、これは。
●WEB拍手レス
>能登アルは誤報のようです
ありゃ、そのようですね。残念なようなやっぱりなような。
とまれお詫びして訂正いたします。