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インターネット上のニュースに関して面白い記事が紹介されていたのでご紹介。
出典はnews@nature.com、"Life is short in online news"です。
■オンラインニュースの寿命は短い
貴方がニュースサイトに掲載されてより一日半の後の記事を読んでいるとしましょう。その場合、過去のアーカイブから記事を掘り出してきたか、記事が相当にメジャーであるかのどちらかであると考えるのは無根拠なことではないようです。
ハンガリーと米国の研究者たちは、オンラインニュースの大部分の寿命が丁度36時間であることを見出しました。記者たちにとっては周知の事実でしょう。
ノートルダム大のZoltan Dezsoらは、ハンガリーにおけるオンラインニュースとエンターテイメントのポータルサイトであるOrigoのアクセス分析を行いました。定期的に新しい情報が投稿されるウェブサイトにおいても、その分析結果をニュースサイト同様に適用出来ると彼らは考えています(オンラインでの株式市場がその例ですな)。
さて、記事の寿命と読み手へ与えるインパクトを測定するのは困難です。というのは、読み手の習慣を監視するのが困難だったからですね。無数の閲覧者たちが、いつ何時、どの記事をどれほどの割合で読むか個々に測定するのは不可能に近いことは直ちにわかります。
しかし、サイト上の各記事へのヒット数を記録出来る場合、どの記事がいつ読まれたか、統計的に算出するのは十分可能でしょう。
Dezsoらは、Origoポータルからその種のデータを丸一日集めました。その間にリリースされた記事数は実に3,908。Origoの一日あたりのアクセスはおよそ6,500,000です。
彼らは記事ごとへのアクセス数と、その記事が掲載された日との関係を調べました。
個々のユーザーがどのようにしてサイトを訪問しているかは勿論です。
当然ですが、各記事は投稿された日に最大のアクセス数を示し、その後は急激に減少していきます。注意すべきは、Origoの閲覽者はその大半がハンガリーに在住のため、サイトへのアクセスパターンは、時差の影響を殆ど受けないことです。
丁度三日後には、記事を読もうとしていた人々は実際にそうしてしまい、それらについては忘却しているようです。記者にしても過去の記事は掘り返しませんな。
Deszoは典型的な閲覽者は、記事がニュースサイトのトップから消える前に、その内の53%のみを閲覧し、ダウンロードするのは僅か7%としています。
オンラインでの行動を研究しているドイツ、ブレーメン大学の物理学者Stefan Bornholdtは、よく読まれたニュースを自動的にリスト化し、再度トップに持ってくるシステムを構築することによってこの状況を改善出来るとしています。
当然、一部のニュースは平均時間以上の寿命を有します。36時間以上読まれ続けるわけですね。
では元記事はそうなり得るのでしょうか。典型的な寿命で終わるのか、著名なブログに取り上げあれでもして寿命を延ばすのか。これについてNatureは監視を行い、その結果は一週間以内に発表されるそうです。
……とまあ、ネットに無数に存在するニュースサイトにとっても興味深い内容ではないでしょうか。「言われるまでも無いこと」と思うかもしれませんが、ただの印象で漠然とそう考えているのと、統計学的な手続きに従ったデータによって結論を示したのとでは雲泥の差です。
ただの印象、自分はこう思うという主張が各となっている論は、それがどれほど優れた論議であっても感想文の域を出ません。検証可能な根拠がベースとなっている主張と比較することは不可能です。
それはともかく、Origoというのは日本でいえば朝日や読売のような超巨大ニュースポータルです。そのため、上記の結果がそのまま当てはまりそうな個人サイトは、かつての俺ニュースさんや、今ならばカトゆー家断絶さんのような毎日更新される超大手ニュースサイト位だとは思います。
とはいえ、ニュース系のサイトを運営している方にとっては一助となる内容かと。アクセスが多かった記事内容を定期的に目に付く場所に移動するなど、サイトの質を高める方法論を考える取っ掛かりにもなります。
あと記事内容を考えてみれば、手垢の付いていない面白い記事を発掘する場合は、過去のアーカイブから引っ張り出してきたほうが他者とかぶりにくいというのもわかりますな。
あ、言うまでもないとは思いますが、上の文章は元の文の意を纏めただけですので詳細を知りたい方は元記事にお当たりください。
大元であるDezsoらの論文はこちら。フリーでダウンロード出来るようです。
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