「国があるから人が居るのではない。人が居るから国があるのだ。故に俺は手段を選ばぬ。僅かな不正は無かったこととしよう。小さな悪党は見逃そう。ハイデルランドに真の治世をもたらすために」 ――"泥髪王"ガイリング二世 ブレイド・オブ・アルカナ3rd Editionシナリオ 『フランデルンの嵐』 ver 1.00 ■はじめに 本作はブレイド・オブ・アルカナ3rd Edition用の前後編シナリオです。 プレーヤー人数は三人を想定しています。 本シナリオ独自の設定も多いため、入念なプレ・アクトを行うことを強く推奨いたします。 ■注意点 本シナリオは前後編から成り立っています。また、前編から後編の間に五年の時が経過しています。そのため、登場人物たちの立ち位置に変化が起きることになります。 また、エピックシステムの使用を推奨いたします。 ■シナリオデータ プレーヤー人数:3人 プレイ時間:推定6時間 ■トレーラー 「ハイデルランドにあるのは戦い。闘争と戦争が全て。昨日の敵は今日の友だし、昨日の友は今日の敵よ。そう、珍しいことじゃない。驚くことでもない。けれど、それでも、あの人をもう少し見ていたかった」 ――"ヴァルタニクスの悪夢"カミラ・フランデルン ▼前編 「あの人のこと? ええ、勿論よ。憶えているわ。忘れるわけがない」 1065年――ハイデルランド。 かつて、フランデルンと呼ばれた王国があった。戦闘国家として知られたフランデルンは、1056年、ガイリング二世によるツェルコン侵攻に伴い滅亡。今ではブレダの一部となり、住人の記憶も薄れつつあった。 だが、国を忘れ得ぬ者もいる。祖国を取り戻さんとする騎士。亡王の忘れ形見たる娘。 敵対者が同盟者となり。相棒が宿敵となる。 天才デクストラの忘れ形見、セリザ。"メデューサ1"と呼ばれる伝説の傭兵。 彼等が一堂に会するとき、新たな英雄が産声を上げる。 ブレイド・オブ・アルカナ3rd Edition『フランデルンの嵐――風雲』 「あれは燃えるような熱い日だった――」 ▼後編 「刻まれし者は三つに分けられます。祭り上げられた者、かくあるべしと成った者、聖痕と契約した者。あの人は――」 あれから5年の時が過ぎた。 時は一瞬も留まらぬ。そしてまた、全ては移ろい変わりゆく。 再興したフランデルンは昔日の力を取り戻しつつあった。ブレダ王国と境を接していながら一歩も退かず、両国はにらみ合いを続けていた。 だが、ガイリング二世の覚醒と共に全てが変った。目覚めるや否や覇王は、その圧倒的な力をもってフランデルンを叩きつぶさんとする。 信念と信念がぶつかりあい、かつての戦友達が火花を散らす。 そして、大魔術師ダッハの遺した巨神が目覚め、少女の記憶が蘇る時。刻まれし者は再び集い、最後の戦いの幕が開く。 ブレイド・オブ・アルカナ3rd Edition『フランデルンの嵐――雷鳴』 「今でも憶えています。眩いばかりの剣戟を、目くらむような魔術を。何より、聖痕の輝きを。そう、彼らこそ英雄だった」 ■因縁 ▼前編 「時が癒すと人は言う。だが、時こそが病んでいるかもしれぬ。なればこそ、我が手を汚すのだ。私は取り戻す、ここに在る意味を。我らは取り返す、誇り高き祖国を」 ――"メデューサ1"ライナー・アダルベルト PC1 ○同志/カミラ・ボールシャイト 推奨アルカナ:アルドール、アダマス、グラディウスなど戦闘系 設定:傭兵であることが望ましい キミは腕利きの傭兵だ。 傭兵の世界には腕自慢が多く、友と呼べる存在も少なくない。中でも、"ヴァルタニクスの弓"ことカミラ・ボールシャイトは、卓越したイグニスであり、キミの良き戦友だ。かつては何処かの国の騎士だったとの噂もあり、腕も品格も申し分がない。 しかし、そんな傭兵たちでも――いや、だからこそ、大きな危機に陥ることがある。そして1063年のフェルゲン攻防戦、キミとカミラは、敵兵に取り囲まれていた。…… PC2 ○幼子/セリザ・シュヴァルツ 推奨アルカナ:なし キミは旧友であるデクストラ、ルドルフ・シュヴァルツの元へ立ち寄っていた。ルドルフ・シュヴァルツは天才的なデクストラとして知られ、数々の発明品を物している。何でも、今度はダッハ王の遺産を復活させたらしい。 興味をひかれたキミは、ゲンスライシュの研究所へと赴く。 だが、そこでキミの目に映ったのは、焼け崩れた工房と、涙を流す一人の少女だった。 PC3 ○主人/ガイリング二世 推奨アルカナ:なし 設定:ブレダ王国に仕えている ブレダ王国には様々な輩がいる。その中でも、ガイリングに直接仕える一騎当千の強者。それがキミだ。 ある夜、ガイリングが直々にキミを呼び寄せた。何でも、国家転覆をたくらむ連中が潜伏しているらしい。 ただでさえ戦乱が巻き起こっているハイデルランド、余計な火種を抱え込むのはゴメンだ。彼はキミに、反乱者たちの発見と殲滅を命じた。 ▼後編 PC1 ○闘争/カミラ・フランデルン 推奨アルカナ:戦闘系 あれから数年。 「フランデルンの反乱」を経て、復興成ったフランデルン王国は未だブレダの辺境に残存していた。 増税につぐ増税。徴兵につぐ徴兵。実質的に指導者不在のブレダを倒すべくフランデルンは徹底した軍事政策を行う強圧国家となっていた。 その有様は最早見捨てておける段階ではない。新たな侵攻の兆しもある。何より、あの国には因縁がある。そんなキミにとって、ブレダが対フランデルンの傭兵を求めているという話は渡りに舟だった。 PC2 ○庇護/セリザ・シュヴァルツ 推奨アルカナ:なし 諸国を旅していたキミは、久しぶりにブレダ王国に足を向けた。ここ数年ハイデルランドは益々混乱を深めているが、ブレダは一応の安定が保たれているようだ。 フランデルンの国境にほど近い教会に一夜の宿を求めたキミは、懐かしい相手と再会した。 教会を預かる尼僧の名はセリザ・シュヴァルツ。キミにすがりついていた少女は、驚くばかりに美しい女性になっていた。 PC3 ○闘争/フランデルン王国の超兵器 推奨アルカナ:なし 設定:ブレダ王国に仕えている 「フランデルンの反乱」から5年が過ぎた。 覚醒した覇王ガイリングは、瞬く間にブレダを掌握。小国ながらもブレダの脅威となりつつあったフランデルンへの侵攻作戦を命じる。 本来なら鎧袖一触の相手だ。だが、キミには懸念があった。噂によれば、フランデルン古代技術を用いた超兵器を完成させているという。何事も無ければ良いのだが。 ■登場ゲスト 「私には祈ることしか出来ません。だからこそ願います。何処かの誰かの未来のために。涙を流す子供たちのために――英雄の剣が、光ある明日を切り開かんことを」 ――"アルカエウスの娘"セリザ・シュヴァルツ ▼前編に登場するゲスト
◆セリザ・シュヴァルツ ○アングルス、12歳/女 PC2の友人にして卓越したデクストラであったルドルフ・シュヴァルツの、一人娘。 茶色の髪を束ねた、深奥を見つめる瞳の少女。しっかりしているようだが、割と甘えたがりで泣き虫。 ◆“泥髪王”ガイリング二世 ○コロナ、37歳/男 ブレダ王国の主。圧倒的なカリスマ性を持ち、才能溢れる英傑。PC3の主人である。
▼後編に登場するゲスト
◆“泥髪王”ガイリング二世 ○コロナ、42歳/男 昏睡より目覚めた英傑。数年の沈黙を経てなお強大な、王の中の王。PC3の主人。 ◆広域破壊型巨神兵器"ノートゥング" ダッハ王が遺した巨神の一柱。機動性を犠牲にし、破壊力に特化した広域破壊兵器。 |